★コース
バス停JR高槻駅北口(高槻市営バス)7:53=バス停原立石8:10→神峰山寺8:30→本山寺駐車場9:05→9:30本山寺9:45→高槻の古木10:05→10:35(678.9m)ポンポン山10:45→釈迦岳分岐11:00→11:10(631.0m)釈迦岳11:15→大杉峠11:25→大沢11:55→12:35楊谷寺12:40→13:15小倉神社分岐13:20→(270.4m)天王山13:45→酒解神社13:50→宝積寺14:10→14:20JR山崎駅14:27=JR高槻駅14:35
原立石バス停前神峰山寺石柱 鳥居横お地蔵さん
神峰山寺
ポンポン山 東南稜の照葉樹林 善峰寺と大沢方面分岐
大阪府天然記念物の大沢のスギ 楊谷寺
小倉神社と天王山方面分岐
天王山尾根道の竹林 天王山 酒解神社
つかの間の晴れ間を利用して近場のポンポン山をめざして出発した。今回でポンポン山は26回目になるがこんなに蒸し暑い山行ははじめてだ。台風14号の余波らしい。午前中は空気が澄み渡り見通しがよくバス停付近の原集落からポンポン山が綺麗に見えた。
バス停から神峰山寺の石柱に従って山側の脇道に入る。道はしばらく山沿いに進み、お地蔵さんが祀られている鳥居をくぐって竹薮に沿って上り坂となる。鳥居から10分位で新西国三十三ヶ所第14番札所神峰山寺だ。ここまでは朝の散歩の人が多い道だ。神峰山寺から登り一辺倒の単調な舗装林道となり、バス停から約1時間で本山寺駐車場に着く。車はここまでで、お手軽登山の場合はここを基点に往復するとよい。林道は駐車場から急坂となり約30分汗をかくと本山寺の門に着く。ここから山頂へ直進する道もあるが、本山寺は急な石段越しに垣間見える本堂や古木が美しく水場もあるので、是非立ち寄って一休みするとよい。
本山寺裏手から山道に入り丸太の階段を登ると直進道と合流する。ポンポン山には、神峰山寺から本山寺を経て登る最もフラットな西南稜、大原野から登る所々急登のある西北稜、釈迦岳から川久保尾根に続くアップダウンのある東南稜があり、今回は西南稜から登り東南稜の途中まで下る。合流点から10分位登ると高槻の古木と称する樹齢300年の天狗杉がある。ここから上り下りのある割合フラットな道が続き、右に川久保渓谷、左に空谷橋への分岐を分け本山寺から約1時間でポンポン山頂上に到着する。山頂のかなり大きな広場の見晴らしはよく、高槻方面や京都市内から比叡山まで見通すことができた。ポンポン山頂上は特徴がなく、京都市内や比叡山から特定することは難しく、東海道沿線からは前の山に隠れて見えず、下界から山頂が見え難い山の一つだ。
山頂から15分位下ると善峰寺や金蔵寺とわかれる分岐点に出るので右折する。ここには大きな超高圧鉄塔があるので直ぐわかる。分岐点から10分で釈迦岳だ。小さな山頂広場には三角点があるが小塩山方面以外の見通しはよくない。15分位下ると、川久保尾根(直進)、川久保渓谷(右折)、大沢集落(左折)とに分岐する十字路の大杉峠に着く。ここを左折し急坂を下ってしばらく林道を進むと大沢集落で府道にでる。府道を左折すると直ぐ左側に早尾神社、右に樹齢約500年幹回り6.7メートルの大阪府天然記念物の大沢のスギがある。一見の価値がある。府道を道なりに進むとベニーカントリークラブの前を通ってから、道が狭くなり下り坂となる。所々で木立の隙間から京都方面を俯瞰することができる。ポンポン山から約2時間で新西国三十三ヶ所第17番札所楊谷寺(柳谷観音)だ。酷暑の日中でもあり人影を殆ど認めることができなかった。
広い舗装道路を10分ばかり下り、小さい手書きの道案内板「天王山ハイキングコース」に従い右折して山道に入る。竹薮の中を下り舗装道路を横切ると天王山へ続くハイキングコースに入る。この道の入口でMB(マウンテンバイク?)立ち入り禁止の立て札とテープが道をとうせんぼをしていた。天王山山塊は長岡京市と島本町をわける低い山脈を構成し、京都と大阪の府境の京都側に道がついている。標高270メートルの山頂の砦跡に立ち寄った後、酒解神社の中を通り天王山の下りにかかる。下山途中の京都方面展望台では新設の名神と京滋バイパスをつなぐ大山崎ジャンクションが足下に展望できる。下山道最後の宝積寺も寺域の中までマイカーが駐車しており有り難味の少ない寺という印象だった。きょうは昨日の雨もあって特に蒸し暑く、天王山の道のいたる所で猛烈なヤブ蚊が発生していた。蒸し暑さのためリュックからシャツまで汗みどろになっているので、歩くと蚊も一緒についてきて露出部の手先や耳にまとわりつき、最悪、歩いていても蚊にさされる始末であった。そのため、休憩することもできずタオルで蚊を振り払いつつ歩き続けたため、蒸し暑さのせいもあってJR山崎駅へグロッキー気味でやっとたどり着く有様であった。
きょうの山散歩は、昼頃までは暑くても風があって尾根道も木陰が多く快適であった。楊谷寺以降は、標高も300メートル以下になり蒸し暑く体力の消耗が激しく苦行の山歩きになってしまった。やはり低山の山歩きは秋になってからがよいとおもった。