雨乞岳(1238.0m)御在所岳(1209.8m)

 

★ひとこと   「初秋の雨乞岳から御在所岳周遊コース」

 鎌ヶ岳から雨乞岳を望む(左は綿向山)、03.4.27夕方撮影

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★行った日   2003年9月15日(月祝)  晴一時曇   単独
 
★コース

高槻5:20=(名神)=7:15武平峠トンネル7:20→クラ谷コクイ谷分岐8:10→9:007人山コル9:05→(1221m)東雨乞岳9:35→9:50(1238.0m)雨乞岳10:00→(1042m)杉峠10:30→御池鉱山跡分岐11:05→コクイ谷分岐11:25→国見峠分岐11:45→根ノ平峠12:10→12:55P104113:05→13:30国見岳(1165.7m)13:35→14:10ロープウエー山上駅14:15→御在所岳14:30→大権現14:45→武平峠15:20→15:25武平峠トンネル15:40=(名神)=高槻17:50

○武平峠トンネル〜雨乞岳〜根ノ平峠
トンネル手前右:駐車スペース   ブッシュの雨乞岳登山道入口    クラ谷コクイ谷分岐
   
          
 
 
 
 
 


      クラ谷下流部             クラ谷の広葉樹林         クラ谷の渓流
   
          
 
 

 



      七人山コル       東雨乞岳下の笹藪トンネル        東雨乞岳

   
          
 
 
           
 
 


   雨乞岳への笹薮尾根道          雨乞岳            雨乞岳頂上の大峠の池
   
          
 
 
 
    
 


       杉峠へ下る尾根          杉峠の杉古木         鉱山跡の自然にかえる石段
   
          
 
 

 



 鉱山跡付近の明るい樹林   根ノ平峠の一つ手前分岐の古木       根ノ平峠
   
          
 
 

 



 昨日から好天が続き本日も晴との予報に基づき、鈴鹿の山並みが楽しめることを期待して早朝に車で出発した。大阪は好天だったが、鈴鹿スカイラインに入ると曇り空になり山々の山頂付近に雲がかかっているのを見てがっかりする。トンネル手前右の駐車スペースは早朝から満車に近く、きょうは祭日だったことを再認識する。トンネルから一つ手前の駐車スペースから百メートルほど手前にある沢谷(現在、道路工事のための一方通行手前の左ガードレールの端に「沢谷峠雨乞岳登山口」の落書きのような表示がある)から沢谷峠を経て三人山を登るコースを意図したが、一見してものすごいブッシュの連続だったので正規のコースで登ることにした。
 トンネル手前を左に入り急坂を登ってから殆ど水平に山腹を巻き峠を越えると沢谷入る。沢沿いに下りコルを越えるとクラ谷とコクイ谷合流点に出るのでクラ谷をさかのぼる。この辺りの沢は広く明るく、平坦な広葉樹林帯が美しい。今はまだ染まるような緑だが紅葉期には見事な黄色になると思われる。コクイ谷分岐から約1時間の沢沿いの広葉樹林散策で七人山コルに着く。ここから背丈ほどもある笹薮こぎと笹ブッシュのトンネルくぐりが始まる。約30分ほどで360度見渡せる東雨乞岳だが霧と強風で雨乞岳も時々うっすらと見える程度だ。約15分の笹薮こぎで雨乞岳に着く。ここも展望が良い筈だが何も見えなかった。
 この山頂に池「大峠の沢」があるがオタマジャクシが真っ黒になってうじゃうじゃいたが、下界では梅雨時分が蛙の産卵期なのに不思議な現象だ。雨乞山頂からの下りの笹薮こぎは注意が肝要だ。本道の他に人が迷ってつけた踏跡やけもの道などがあり本道を踏み外してしまう可能性が高い。迷った時は左前方に見える尾根道を目指してヤブコギすると本道へでる。山頂付近の笹薮がかなり深いので、今いる場所が分からない位にガスが濃い時には初心者は杉峠方向へ下りない方が安全です。杉峠方向の尾根の尾の急坂を下りると杉峠だ。ここには生命力を感じさせる幹の曲がった杉の老木がある。峠を沢沿いに下ると昔の鉱山跡の飯場らしい所にでる。石垣や石段が樹木に侵食され自然に戻っていく様子がよくわかる。杉峠から約1時間でコクイ谷分岐へ着く。ここからコクイ谷をさかのぼりクラ谷コクイ谷分岐点で往路と合流し武平峠へ戻ることができる。今回は直進し国見峠方面への分岐を分け根ノ平峠に向かう。概して、今回のコースで通過する沢は広くなだらかで明るくブナ、カエデなどの樹林が発達している所だ。根ノ平峠手前にも写真のような大木が道端に立っている。

○根ノ平峠〜国見岳〜御在所岳〜武平峠トンネル

 根ノ平峠からの花崗岩の急坂   P1041から北方鈴鹿山脈        P1041から雨乞岳
   
          
 
 
 
 
 


 国見岳から御在所下の岩場      国見岳から東方の平野         国見岳から御在所岳
   
          
 
 

 



 遊歩道から御在所岳       御在所岳の立派な三角点   トンネルからも見える大権現

   
          
 
 
           
 
 


  峠道から鈴鹿スカイライン       峠道から鎌ヶ岳          トンネルから御在所岳
   
          
 
 
 
    
 


 狭い根ノ平峠の広場が団体さんで満杯だったので直ぐに国見岳方向へ急坂の直登を開始する。40〜50分、崩れやすい急な花崗岩の道をあえぎながら登ると大岩が積み重なって展望台のようになったところに着いたので昼食。西に今まで歩いてきた雨乞岳が霞んで見え、南に国見岳から御在所岳、北には鈴鹿連峰がもやの中に連なっているのが見える。ここから国見岳をへて御在所岳までの道は、所々で大きな岩の展望台がある見晴らしのよい尾根道だ。根ノ平峠から約2時間で御在所の舗装遊歩道にとびだす。ロープウエーで登ってきた多数の観光客が散策している中の山歩き姿は異質な感じがする。御在所山頂の一級三角点も観光客の撮影スポットになっている。三角点から西の方にある突き出た岩場(望湖台)の展望が素晴らしい。
 武平峠へ下ろうとして頂上下の舗装道路を下りあずまやの所から右へ地道の階段をおりて大権現まで行ったが峠道がなかった。正解は右の階段を下りずに舗装道路を直進し長者池の所で左方向へしばらく行くと通行止めの表示の右側に武平峠の案内表示がでている。登山道入口からは真正面に鎌ヶ岳が見える数箇所の急な岩場を含む急坂が続き、約30分でトンネル上の武平峠に着く。トンネル駐車スペースはここから5分だ。
 きょうのコースの特徴は、雨乞岳付近の尾根道は背丈を越す笹薮が繁茂し、沢筋は広く明るい広葉樹林帯が続き、国見岳から御在所岳への尾根筋は花崗岩の大岩が点在して見晴らしがよく、夫々、特徴のある山歩きが楽しめます。9月に入っても真夏並みの暑さが続いていたが、9月中旬ともなると千メートル近い標高では涼しくなり真夏ほど体力を消耗しないで済みました。帰途、1号線で栗東が近づくといつも渋滞しだすが、きょうはVを決める阪神広島戦に熱中していたため気にならなかった。丁度帰宅直前に阪神がさよなら勝ちし7時半頃ヤクルトが負けて星野監督の胴上げとなった。きょうは山の天気はもう一つだったが18年ぶりの出来事に気をよくした次第です。
 

★道端の花
                                              まだ残っているトリカブトの花
 
 
 
 
 
 
 
 
    
          
     ミズゴケの穂                               黄色に色付き始める葉
   
          
 
 

 

 


★ルート断面図

カシミール3Dにより作成

★地  図
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
昭文社刊山と高原地図から転載

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・鎌ヶ岳
・2万5千分の1地形図  御在所山

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