坂根集落の賀野神社鳥居から洞ヶ岳

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★行った日 2003年10月28日(火) 曇
単独
★コース
高槻6:45=(中国道)=8:35登山口駐車場8:40→不動岩8:55→展望岩9:05→出雲岩9:35→覗き岩9:45→馬の背10:00→10:10(838m)大天井岳10:20→虹ヶ滝分岐10:40→(915.2m)雪彦山三角点10:55→11:15(962m)鉾立山11:20→942m峰山分岐11:25→鉾立山合流点11:45→ナメ滝11:55→12:05虹ヶ滝12:10→大曲分岐12:20→林道出合12:25→賀野神社12:30→13:00登山口駐車場13:05=(播州一般道)=高槻16:20
○登山口駐車場〜大天井岳
大阪は晴れだったが宝塚辺りから見える六甲山には雲がかかり、中国道を進むにつれて曇り空となり山々も霞みに包まれだした。福崎ICから西進し、夢前川をさかのぼると雪彦山登山口の駐車場に着く。天気がいまいちのせいか駐車場に一台の車もなかった。木の葉の間から少し霞んだ大天井岳の岩峰が間近に見える。きょうは見晴らしが期待できそうにないのでがっかりする。
紅葉には少し早過ぎる駐車場をあとにして急な丸太の階段を登り始める。直ぐに両手を使って登る岩場の急坂が連続し、登山者の多さを物語るように露出した岩角や木の根が光っている。展望岩から正面に賀野神社(かやじんじゃ)、左に切り立った岩壁が望める。登山口から約1時間で高さ30メートルの岩場の下に着く。ここがロッククライミングの練習にも利用されている出雲岩だ。積み重なった岩場を飛び越えて進み、チェーンのかかった岩溝をよじ登ると人一人がやっと通れる狭い隙間のある巨岩、セリ岩にでる。崖の上を右に回ると駐車場近くの坂根集落が眼下に見える展望台にでる。きょうは霞がかかり山々を遠望できないのが残念だ。セリ岩を通れない肥満型の人はこの展望台を左に回りこむと隙間を通った道と合流する。更に両手両足を使う岩場の急登がしばらく続き838m大天井岳山頂に着く。晴れていれば山頂からの展望は素晴らしいと思われるが、きょうは墨絵のように山々が折り重なっている。また、小さな祠があり修験道の山であることをうかがわせている。頂上の立札によれば、雪彦山とは洞ヶ岳(大天井岳(おおてんじょうがだけ)、不行岳(ゆかずがだけ)、三峰岳、地蔵岳の4岩峰から成る)、鉾立山、三辻山(雪彦山三角点の北方1kmにある915.8m三角点を言う)の総称で一般的には洞ヶ岳を雪彦山と呼んでいるようです。洞ケ岳の岩峰は石灰岩ではなく流紋岩からできている。流紋岩はマグマが上昇したときの通り道がそのまま冷え固まったもので、長年の間に覆っていた柔らかい地層が侵食され硬い岩石が露出したものらしい。
○大天井岳〜登山口駐車場
雪彦山三角点 新下山道分岐点の草原 鉾立山山頂の展望図
虹ヶ滝台地から不行岳絶壁 林道沿いの紅葉の始まり 林道沿いの紅葉
賀野神社 賀野神社側のなだらかな山並 中央:大天井岳、右:不行岳、
大天井岳を下り少し登り返すと天狗岩への分岐があり、その先の地蔵岳を経て虹ヶ滝へ下る分岐を通り過ぎる。この虹ヶ滝へ下りるコースは、虹ヶ滝近くで見上げると急角度のロープ付き岩場があり恐ろしそうだ。大天井岳から約30分で杉林の中の薄暗い雪彦山三角点915.2mだ。鉾立山手前の鞍部に虹ヶ滝に下りる新下山道があり、この道は安全な道らしい。962m鉾立山は山頂付近の木立が伐採され西方の見晴らしは抜群で山名説明板も立てられていた。少し先の東尾根にも東方の同様な説明板があり、晴れていれば展望が楽しめるピークだ。942m分岐付近に超高圧鉄塔があるらしく、空気中の湿度が高いせいかジージーと盛んに放電の音を響かせていた。分岐で峰山方向と別れ右の杉林の急坂をジグザグに下って行き、やがて夢前川源流の沢沿いに下る。分岐から20分位で鉾立山手前から下る新下山道と合流し、その後10分で水のまったく涸れたナメ滝だ。平らな岩棚だけが露出している。徐々に水量が増しつつある沢沿いにたんたんとした登山道を虹ヶ滝上まで進む。虹ヶ滝の左岸を通る道は崖にかかる橋が老朽化して危険なため通行止め、登山道は岩場の急坂を水の殆どない虹ヶ滝下までロープの助け借りて下りる。ここで天狗岩の先から続く道と思われる右岸の崖からロープを伝って下りてくる人が見えた。
虹ヶ滝から左岸の急坂を登ると先ほどの通行止めの続きの道と思われる遊歩道に出る。ユースホステルと書かれた分岐を通り、大曲の分岐を通り越すとすぐに林道に飛び出す。ここから間近にそびえる岩峰が、林道沿いに紅葉交じりの山肌が綺麗だ。林道をぶらぶら下ると立派な社殿の賀野神社がある。洞ヶ岳の修験者を縁起とする神社だけあって、ここから見る岩峰群は神々しいくらいだ。神社から約30分の林道歩きで登山口駐車場に帰着する。駐車場の車は5、6台に増えていた。早かったので一般道で播州路の秋を楽しみながら帰阪した。