氷ノ山(1510.0m)、鉢伏山(1221.1m)
★ひとこと 「紅葉を求めて氷ノ山東尾根から鉢伏山縦走」
鉢伏山とススキ原の稜線
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★行った日 2003年11月1日(土) 晴
単独
★コース
高槻4:40=(中国道、播但道)=7:05福定親水公園登山口7:10→東尾根登山口7:45→東尾根避難小屋(東尾根分岐)8:10→一の谷水呑場8:45→9:10神大ヒュッテ9:15→(1510.0m)氷ノ山9:50→春米分岐10:10→氷ノ山越10:35→10:55天狗岩11:00→赤倉頭11:05→(1264m)布滝頭11:10→大平頭(避難小屋)11:30→ボード杉分岐11:35→(1019m)大久保分岐11:45→小代越12:05→12:50(1221.1m)鉢伏山13:00→小代越13:35→大久保分岐13:50→大久保集落14:35→15:00福定親水公園登山口15:10=(一般道R9)=高槻18:50
○福定親水公園登山口〜氷ノ山〜氷ノ山越
氷ノ山山頂 氷ノ山山頂から鉢伏への稜線 稜線に突出したコシキ岩
氷ノ山越から氷ノ山 氷ノ山越付近のブナ大木林 氷ノ山越の石地蔵
3連休の初日で晴の天気予報、そのせいか早朝にもかかわらず高速道路の車が多い。和田山付近で日の出を迎え、氷ノ山に近づくと紅葉が朝日に照り輝いていた。立派なトイレもある福定親水公園登山口から林道を半時間も歩くとスキー場の整備が始まっている氷ノ山国際スキー場に着く。そのすぐ東側が東尾根登山口だ。
登山口から東尾根までは約30分、延々と丸太階段が続く。前回はこのコースを下ったが、丸太階段の下りはきつかったので今回は登りコースにした。東尾根は真っ赤な実がなっているナナカマドが散在するブナ林が続く落ち葉のじゅうたんの尾根道だ。葉が落ちた木々の間から眼下に先ほど通ってきたスキー場や遠くに鉢伏山が見えている。途中にドウダンツツジ群生地の表示があったが、みな葉が落ち、枯れ木状態で良くわからなかった。ブナ林を抜けると道の両側に背丈以上のクマザサが密生した地域が続く。ユーモラスな人面岩などもある。尾根に出てから1時間余りで神大ヒュッテに着く。氷ノ山頂上までは緩斜面が続き、途中に千本杉、古生沼(高層湿原)などがあり、所々に木道が設置されているが泥にまみれているので濡れていると大変滑り易い。山頂は広くて丸く、下から良く見える三角屋根の避難小屋や方位盤もある。360度見晴らしが良く、中でも尾根伝いにつながっている草原の裾野をひいた鉢伏山が際立っていた。まだ早かったので山頂を独占して楽しむことができた。
氷ノ山越方向の頂上直下の下りは急坂が続き、コシキ岩を越えた所で鳥取県側へ下る道を分ける。しばらく下ると、ブナの大木が立ち並んでいる林を通るがなかなか壮観だ。この道の殆どの場所から鉢伏高原を見渡すことが出来る。氷ノ山越には石地蔵や避難小屋があり、鳥取県側の春米(つくよね)にも通じている。
○氷ノ山越〜鉢伏山〜福定親水公園登山口
大平尾根のナナカマド 大平頭 大平頭避難小屋
大平尾根の紅葉 ホードー杉分岐 大久保分岐から大久保集落
小代越から鉢伏山 小代越からハチ高原 鉢伏山
鉢伏山からススキ原の稜線 鉢伏山山頂
鉢伏山からハチ北高原(右)
ススキ原の稜線から氷ノ山 逆光に輝く大久保分岐 大久保下山道のブナ林
大久保下山道から鉢伏山 大久保集落の乾し大根 福定親水公園登山口
峠から天狗岩、赤倉頭、布滝頭、太平頭、ボード杉分岐までアップダウンを繰り返す快適な尾根道だ。急峻な尾根道あり、ブナの大木林あり、左眼下には色付いた山の斜面あり、で気持ちよく散策できる。ボード杉分岐から急坂を下ると大久保集落への分岐だ。ここから鉢伏山まで続くススキの大草原は雄大の一語に尽きる。樹木が皆無のため道の両側は日当たりがよくこの時期にもリンドウが咲き乱れていた。何度か草原のアップダウンを繰り返し、最後の登りを頑張ると鉢伏山頂上だ。鉢伏山山頂はリフトの設備が林立する殺風景な所だが、360度の展望はまことに雄大だ。
下山は、大久保分岐まで来た道を戻り、オオクボ集落の方へ下る。尾根から下を見ると平面的に見えるが、下から草原を見上げるとかなり高くそびえているのに驚く。草原を過ぎると杉林やブナ林の中を下り、最後は谷川沿いに集落まで下る。バス通りまででて駐車場まで林道を夕日を浴びながら戻る。駐車場は朝と異なり殆ど満車状態でした。
一日中好天に恵まれたが、朝から夕方まで氷ノ山は逆光となり全容が良く見えなかった代わりに鉢伏山は常に順光となり素晴らしい景観を楽しむことができた。氷ノ山登山は多くの方が行かれますが、鉢伏山への縦走する登山者は数えるほどでした。機会がありましたら氷ノ山鉢伏山縦走を是非お勧めします。連休中にもかかわらず9号線の流れが順調でしたので回りの景色が楽しめる一般道で帰阪した。