峰床山(970.0m)、鎌倉山(950.5m)

 

★ひとこと   「晩秋の鎌倉尾根から峰床山、八丁平へ」

                 伊賀谷右俣の紅葉

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★行った日   2003年11月22日(土)  曇ときどき時雨   単独
 
★コース

JR高槻6:42=(京阪)七条7:15=(京都バス)出町柳7:45=8:45坊村9:00→登山口9:05→林道交差9:30→ブナ平9:50→10:25(950.5m)鎌倉山10:35→11:30オグロ峠11:40→12:05(970.0m)峰床山12:15→花背方面分岐12:25→湿地周回路出合12:40→オグロ峠道分岐12:50→中村方向分岐13:00→峠13:10→伊賀谷林道出合13:55→14:20河原休憩14:30→葛川中村14:40→15:20下坂下15:54=16:35堅田16:42=JR高槻17:14

    鎌倉谷登山口           登山口付近の紅葉      モミジ平林道から御殿山
   
          
 
 
 
 


       ブナ平              鎌倉山三角点         鎌倉尾根の千年杉
   
          
 
 

 



  オグロ峠(八丁平方向)           峰床山           八丁平の笹原   

          
 
 
           
 
 


     湿原の中の灌木       湿原遊歩道の大杉         広い湿原遊歩道
   
          
 
 
 
   


     湿原の灌木        中村乗越で氷雨が雪に変わる    伊賀谷右俣の渓流
   
          
 
 

 



   伊賀谷右俣の渓流         伊賀谷右俣の渓流         伊賀谷本流 

          
 
 
           
 
 


 晴の出町柳バス停での登山客は3連休の初日にしては少なく臨時便がでるほどではなかった。青空に紅葉が映える高野川沿いにバスは進み、八瀬付近で曇がちとなり、大原では時雨れだした。途中峠を越えると本格的に降りだし、坊村では雨の装備をして歩き出した。きょうは冬型気圧配置が強まるとの天気予報であったが、冬型典型の北山時雨のなかの山歩きになってしまった。坊村には橋を渡った対岸に立派な大きな駐車場ができている。車の場合は、葛川中村には林道に2台位の駐車スペースしかないので約1キロメートル離れた坊村駐車場を利用するとよい。
 坊村バス停から橋を渡って山沿いに右へ行くとすぐに鎌倉谷に沿って左折する登山道がある。鎌倉谷は比良山系の明王谷に安曇川を挟んで対面している谷だ。この登山道を谷沿いに進み、右側の「もみじ平」の標識にしたがって急な丸太階段を登り始める。この登山道の要所に「蜜蜂の巣箱の設置お断り」の看板が出ていたが蜜を求めて熊が出没するのを防ぐためらしい。約30分、林道と交差するまで急な階段を登るが、この間、谷を俯瞰する紅葉は素晴らしい。しかし、11月22日付け朝日新聞夕刊の通り、今年の紅葉は赤色が極端に少なく、カエデの黄色も枯れ葉色に近く、夏の日照不足が原因となっているらしい。林道交差後はなだらかなブナ林の中を30分弱登るとブナ平に着く。広々とした尾根をテープを頼りに道をひろっていくと最後に急登して、登りだして1時間半で(950.5m)鎌倉山山頂だ。山頂は広々としており、大きなブナが林立しているので展望はきかない。時々氷雨が降って肌寒いので早々に山頂を後にする。
 鎌倉山山頂から約1時間のオグロ峠までのアップダウンする尾根道からは右方向の山々を展望することができるが、きょうは雲のなかで何も見えない。この尾根道は新緑の季節か、もう少し早い紅葉の季節には美しい道だが、今は冬がれた梢ばかりが目立つ道だ。オグロ峠から約30分尾根道を登ると峰床山三角点だ。ここも眺望がないがすこし花背方向に下りた所に広い道があり(電波中継所への道?)、ここを右に入ると北方方向の視界が開けている。
 峰床山から花背方向へ10分ほど下ると分岐があり、八丁平の方向へ左折して下ると湿原の周回道路にでる。湿原と言っても杉やブナの大木がまばらに生えた笹原のようだ。冬枯れた景色の中をオグロ峠への道を分け半周すると中村への分岐点に着く。中村方向に10分ばかり登ると峠にでるが、ここで氷雨が雪にかわり激しく降り出す。急坂を下り伊賀谷右俣に出合うと、谷沿いに何度か渡渉を繰り返しつつ巨岩の点在する急な渓谷を下る。最後に丸太を並べた橋で対岸に渡ると八丁平を水源とする左俣と出合い、伊賀谷本流沿いの林道が始まる。八丁平から約1時間だ。この林道沿いに1ヶ所熊のワナ(檻)が仕掛けられ「危険につき近寄らないこと」の表示があったが、鎌倉谷の表示も考え合わせると熊に注意する必要があるようだ。ここから葛川中村までの約30分の林道歩きは紅葉に彩られた渓谷美を堪能できるはずだが、前述の如く今年はイマイチだった。
 幸い雨もあがりバスの時間にも早過ぎたので、安曇川対岸の山々の紅葉を眺めつつ車の通らない旧街道で下坂下バス停まで散歩した。きょうは残念ながら雨にたたられた山歩きになってしまい、山中では単独行の男性1人と出会っただけであったが、帰りのバスはハイカーで満員であった。

★ルート断面図


 
 
 
 
 


★地  図
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

昭文社刊山と高原地図から転載
 
(参考地図)
・山と高原地図       京都北山2
・2万5千分の1地形図  花背

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