焼杉山(717.6m)、翠黛山(577m)、金毘羅山(572.8m)、瓢箪崩山(532.4m)
★ひとこと 「雪の古知谷から大原3山を経て瓢箪崩山から岩倉へ」
古知谷阿弥陀寺の中国風山門
*)ブロードバンド接続の方は画像をクリックして下さい。どの画像も大きくなります。
★行った日 2003年12月22日(月) 晴一時曇
単独
★コース
JR高槻6:42(JR)=6:59京都7:06(地下鉄)=7:26国際会館7:32(京都バス)=8:05古知谷8:15→高圧鉄塔9:05→9:55(717.6m)焼杉山10:00→寂光院分岐10:30→11:05(577m)翠黛山11:10→11:45(572.8m)金毘羅山11:55→江文峠12:35→寒谷峠13:45→13:55(532.4m)瓢箪崩山14:00→八瀬分岐14:10→14:40林道出合14:45→国際会館15:25=京都=JR高槻16:15
大原3山(金毘羅、翠黛、焼杉) 瓢箪崩山山頂 岩倉から比叡山
2日前から強い冬型気圧配置となり寒風が吹きすさんだが、きょうは移動性高気圧がきておだやかな晴の予報だ。今冬初めての雪景色を求めて焼杉山、翠黛山(すいたいざん)、金毘羅山の大原3山を周遊することにした。国際会館で地下鉄から地上に出ると、家々の屋根には雪が残り道端の雪も凍りつき間近にそびえる比叡山も白く寒々とした風景だ。八瀬、大原と進むに従い残雪が多くなり古知谷では一面の雪景色だ。きょうは雪中散歩なのでスパッツを最初から装着する。阿弥陀寺の本堂を拝観しようとしたが、季節外れの早朝のため門が閉鎖されており残念ながら入ることができなかった。
古知谷阿弥陀寺の山門を入り、すぐに右側の焼杉山の表示に従い踏み跡のない登山道に入る。杉林の急坂をジグザグに登っていくと最初の鉄塔にでる。以前はここから大原ゴルフ場などの展望が得られたが、まわりの木々が成長して視界ゼロだ。ここから急な尾根道を登り幾つかの鉄塔を通り過ぎ、最後の見晴らしの良い鉄塔のある台地に着く。ここからはゴルフ場をはじめ琵琶湖まで展望が得られた。このあたりまで来ると積雪は20〜30センチあり、誰も通った跡がないので支尾根に入り込まないように慎重にテープを拾って歩く。この鉄塔の台地から一旦下り、焼杉山までアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げていく。急な岩稜の登りなどは積雪で手がかりや足がかりが隠されているため難儀する。急な下りでは進行方向に伸びた木の根が積雪で隠れていると、慎重に探りながら歩いても靴が滑って何度か転倒の憂き目に会った。しかし、誰も通った跡のない雪に覆われた広葉樹林帯の中を新しい足跡を残して歩くのは快感だ。焼杉山山頂は木々に囲まれた小空間だが、西方向のみ少し山々が眺められる。
焼杉山から下山中に初めて2人組の登山者に会い言葉を交わす。約30分で寂光院、天ヶ岳、翠黛山の4方向へ分岐している交差点に着く。直進すると約30分で翠黛山山頂だ。この尾根道は展望がきかないため表示がなければ焼杉山山頂と区別がつかない。更に30分程尾根を辿ると最後に険しい岩登りがあって金毘羅山三角点への分岐に着く。金毘羅大権現の鳥居をくぐり岩尾根を進むとハングル書きの碑があり、ここから大原、比叡山や京都市街が望める。更に支尾根を下り登り返すと三角点があり祠もあるが展望は良くない。先ほどの分岐まで戻り尾根道を下る。ここまで来ると積雪も少なくなり、雪融けの石の階段を慎重に下るが、よそ見した瞬間に足をとられ尻を石角でしたたか打ち翌日まで痛みが残ってしまった。琴平新宮社を通り、ヤブツバキがやけに多い谷筋を下ると江文峠の車道に出る。
江文峠を静原方向へ旧道を少し入った所から左側に岩倉へ続く山道がある。急坂をジグザグに登ると尾根道に出る。展望もない暗い林の中の尾根を1時間以上進むと寒谷峠だ。ここで岩倉長谷町方面を右に分け、目の前の大岩めがけて直登し尾根道を10分も進むと瓢箪崩(ひょうたんくずれ)山山頂だ。ここも殆ど展望はなし。このユーモラスな山名は、この山をより高い所から眺めると瓢箪を横に置いた様な形に見える所から来ているそうです。インターネットにでていただけで真偽の程は不明です。山頂から10分も下ると八瀬方向を左に分け、あとは単調に半時間も下ると林道にでる。しばらくすると新興住宅街に入る。前回来た時も道に迷ったが今回も何度も聞きながらやっと叡電の岩倉駅に着く。逆に、岩倉駅からこのコースに入るのは私にとって絶望的だ。電車が出たばっかりなので国際会館まで岩倉川沿いの散策道を歩く。快晴だったので比叡山が良く見えたが道沿いにグランドフェンスや電柱などが林立し、美観上好ましくない建造物が目立ったのは惜しい限りだ。今は急発展する住宅地・岩倉だが、国際会館ができる以前は田圃ばかりで田園風景の中にそびえ立つ美しい比叡山を堪能できたのだか・・・。