冠山(1256.6m)

 

★ひとこと   「残雪が残るアルペン的風貌の冠山へ」

登山道稜線から冠山岩峰

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★行った日   2004年5月6日(木)  晴   単独
 
★コース

高槻5:15(名神、北陸)=木ノ本IC(R303、R417)=冠山登山口11:55→冠平12:48→12:58(1256.6m)冠山13:08→冠平13:18→14:04冠山登山口14:15(R417、R303、R161)→京都東IC(名神)→高槻19:40

 早朝、快晴のなか名神、北陸道で木ノ本ICへ。R303で八草トンネルを経て岐阜県藤橋村へ向かう。金糞岳の八草峠登山口を確認するため八草トンネル手前を旧道に入ろうとしたが通行止めだった。金糞岳に登るには八草トンネル付近から長い道のりを歩くか、近江高山から入る必要がありそうだ。3キロ余りの長い八草トンネルをぬけると坂内村に入る。坂内村からは、醜い人間の世界と鯉だの蟹だの鯰だの愛すべき妖怪たちの美しい世界との対比を描いた泉鏡花の戯曲「夜叉ヶ池」のモチーフとなった「夜叉ヶ池」へ通じる林道が分岐している。大阪から夜叉ヶ池を経て三周ヶ岳へ登るには、今庄ICから登るより木ノ本ICからR303の坂内村経由の方が早そうだ。R303は山間部に現在工事中の1車線区間を残しているが2車線区間が多く走りやすくなっている。
 藤橋村でR417に入り横山ダムに沿って北上する。やがて工事中の徳山ダム付近に入り、山の中腹に新たにつけられた2車線のR417で北上し、やがて揖斐川と並行した古い1車線道路になる。国道が林道に変わる直前でアクシデント発生、工事用重機が転落して道路閉鎖され迂回路を指示された。指示された迂回路の林道が行き止まりのためひき返したが、真の迂回路は更に狭い道に入る必要があった。ここで約1時間ロスしたがあとは順調に林道を進んだ。一度前方にカモシカがいたがすぐに林へ逃げ込んでしまった。冠山峠への林道を右に見て今庄方面へ通じる美濃越前国境の高倉峠まで行ってみたが霞んだ日本海しか見渡せなかった。先程の分岐まで戻り、冠山峠へ向かう林道から見ると冠山稜線の岐阜県側は岩肌が切り立っているのがよく分かった。岩峰の形が平安時代の貴族がかぶる冠に似ているところからこの名称があるらしい。千メートル余りの冠山峠の福井県側道路には残雪があり、まだ通行不能であった。登山口には大きな駐車場があり、徳山ダムのため消えてしまった徳山村の石碑もたっていた。余談ながら、昭和初期まで陸の孤島であった徳山村には縄文遺跡も存在し、美濃側よりも越前側と、現在の冠山峠より2キロほど東の冠越(冠平の少し東にあって今は廃道)を介して結びついていたようです。

 (岐阜県側林道から冠山)     (冠山峠の福井県側林道)
小潅木と笹原の間を行く尾根道の見晴らしは素晴らしく、振り返れば冠山峠から金草山がすぐ側に見え、道端には野草が花をつけていた。最初、なだらかな登山道が急坂を登ると最初のピークP1156に着く。



   (冠山峠の石碑群)        (揖斐川源流の石碑)     (P1156へ向かう尾根道)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   (尾根道のスミレ)       (尾根道のコキンバイ?)  (P1156から冠山峠、金草山方面)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
      (カタクリ)            (登山道の残雪)
最初のピークから幾つかのピークを越えながら高度を稼ぐが、低地には残雪が残り、道端にはカタクリやイワカガミが咲いていた。
樹木は芽吹きだし、ナナカマドの新芽と真っ白いコブシの花とのコントラストが美しかった。


 (コブシとナナカマドの新芽)         (?)              (イワカガミ)

 
 
 
 
 
 
 
 
 

     (冠山三角点)         (咲き出した石楠花)         (リンドウ)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
     (冠平、遠くに白山)     (白山、右が荒島岳)     (登って来た林道、金草岳)
 
 
 
 
 
 
 
 


 冠山北側にちょっとした笹原の冠平がある。ここまでなら家族連れハイキング気分で散策できる。ここから急斜面の岩肌をロープを頼りに這い上がると狭い360度展望の山頂だ。東北に荒島岳から白山、東に能郷白山、南に金糞岳から伊吹山が遠望できた。山頂は日当たりも良く石楠花が咲き出し、リンドウも顔を見せていた。帰りも同じ道で冠山峠へ下った。
 木ノ本までは往路と同じ道を通り、琵琶湖西岸の161号線を通り京都東ICから名神で帰阪した。高槻から冠山峠までの実質所要時間は、交通量が往復とも比較的閑散としていたため、往路は木ノ本IC経由で4時間、復路は京都東IC経由で5時間でした。

★ルート断面図


 
 
 
 
 


★地  図

 

 

 

 

 

 

 

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  冠山

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