仙ヶ岳(961m)宮指路岳(946.1m)入道ヶ岳(906.1m)

 

★ひとこと   「爽快な尾根を巡って仙ヶ岳から入道ヶ岳周遊」

宮指路岳から仙ヶ岳(右)、東峰(左)を望む

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★行った日   2005年4月9日(土)  晴   単独
          
★コース

高槻5:30(名神)=栗東IC(R1、477)=8:00小岐須林道ゲート8:07→P450林道終点8:35→仙鶏尾根道出合9:38→P778 9:47→野登山林道出合9:57→10:30小岐須分岐10:35→仙ノ石11:10→(961m)仙ヶ岳11:22→11:40小社峠11:45→(946.1m)宮指路岳12:51→水沢峠分岐13:55→P874重ね岩14:21→P815奥宮15:01→池ノ谷コース分岐15:06→15:10(906.1m)入道ヶ岳15:20→池ノ谷コース分岐15:25→避難小屋16:07→林道出合16:31→16:36小岐須林道ゲート16:40(東名阪)=亀山IC(R1)=栗東IC(名神)=高槻19:10

○仙ヶ岳林道ゲート〜仙ヶ岳
 R1からR477(武平峠越え)で鈴鹿市の小岐須渓谷に向かう。きょうは快晴の土曜日とあって、武平峠付近では数台の車の人々が登山の身支度をしていた。湯の山から山沿いの道を南下して、前方に崖を削り取った山が見えてくると小岐須だ。小岐須の集落から急坂の狭い道を小岐須渓谷沿いに進むと、左手に登山案内板のある駐車場が現れる。林道を更に進むと大石橋の先にゲートがありスペースもあるのでここに駐車する。仙ヶ岳や宮指路岳(くしろだけ)登山口に最も近い場所だ。
 はじめ薄暗い杉林の林道を進み、林を抜けると仙ヶ谷に沿ってカーブしながら高度を上げていく。間もなく車も通れない荒れはてた林道となり、出発して約30分で沢沿いの山道に入る。しばらく滝を眺めたり高巻いたりして沢を登っていくが、水も枯れた上流域に入って間伐や下草刈りの残材で通れなくなったので、迂回のため急斜面を登り始めた。そのうち残材で周りが取り囲まれ上方しか空いてなかったので、支尾根まで上がれば何とかなると思って残材の間を遮二無二急斜面を這って登った。ところが尾根はやせ尾根で、急な尾の部分が待ち構えており、久しぶりで全力で手足を使って何とか仙鶏尾根にたどり着いた。ここで失敗、仙ヶ岳の北側に登りついたとばかり信じ込んで仙鶏尾根を南へたどってしまった。山頂に中継アンテナがあるのを不思議と思いながら1つピークを越えて舗装林道へ出てしまった。やっと、ここが野登山山頂近くであることに気付き、再度、仙鶏尾根を逆に北へ戻った。
 幸い、時間はたっぷりあるので余裕を持って計画通り尾根歩きを続行した。仙鶏尾根はやせ尾根が多くなかなかタフな尾根道だ。南方には工事中の第2名神が見えている。野登山林道から約30分で小岐須分岐だ。先に迷った道はここで合流するものと思われる。ここから急登すると仙ノ石だ。鈴鹿山系共通の白い丸い大岩が屹立している。少し下って登り返すと仙ヶ岳だ。展望のよい山頂は狭く先客で満杯だったので、すぐ宮指路岳を目指して下り始めた。

 (仙ヶ谷林道ゲート前広場)  (ゲート手前の小岐須峠登り口)  (仙ヶ谷林道終点P450)

   (仙ヶ谷渓谷の滝)         (滝の高巻き道)         (渓谷の上流域)

    (仙鶏尾根道)          (野登山林道出合)      (仙鶏尾根から第2名神)

   (岩尾根の尾根道)       (木の根を掴む尾根道)    (平らな雑木林の尾根道)

 
○仙ヶ岳〜宮指路岳
 きょうの尾根道周遊コースは何処からも展望抜群だ。野登山から入道ヶ岳、鎌ヶ岳まで見えている。仙ヶ岳からの下りは笹原の気持ちのよい下り道だ。コルにある小社峠を過ぎるとしばらく疎林帯や岩稜の尾根道をアップダウンし、風化した砂岩の急斜面を通る犬返しの剱(険?)にさしかかる。危険な所にはザイルが張られているので怖れることはない。危険地帯を越え急登すると宮指路岳山頂だ。山頂は疎林に囲まれ見晴らしはあまりよくない。少し前方に岩稜の展望台があり、ここからの見晴らしがよい。仙ヶ岳から宮指路岳まで約1時間半だ。

(仙ヶ岳から東方を望む)
       (鎌ヶ岳)     (入道ヶ岳)                  (野登山)

     (仙ヶ岳山頂)       (仙ノ石から野登山を望む)  (仙ヶ岳から入道ヶ岳を望む)

    (尾根道の奇岩)         (雑木林の尾根道)         (犬返しの剱)

  (仙ヶ岳から続く尾根)    (雨乞岳(中央)と宮指路岳岩稜)    (宮指路岳山頂)


○宮指路岳〜入道ヶ岳
 山頂下に残雪があったので、雪の綺麗な部分を掘り起こして水筒に入れ氷水を作ったが、冷たいお茶の美味しさはどんなご馳走にも比べ物にならなかった。宮指路岳から水沢峠分岐までは平坦な疎林の尾根道が続き、約1時間の気持ちのよい散歩道だ。最終目的地の入道ヶ岳がだんだん近づくのを見ていると心強い気がする。
 水沢峠分岐を右方向へ下ってイワクラ尾根に入る。急なアップダウンを経てコルまでやせ尾根を下ると大岩谷分岐の表示がある。ここから尾根を登りつめると重ね岩だ。すぐ前方に特徴のある鎌ヶ岳がそびえている。またまた急下降してからやせ尾根を最後の力をふりしぼって急登するとやっとなだらかなアセビのトンネルとなる。すぐに椿大社の小さな奥宮だ。ここから鳥居の建つ笹原の入道ヶ岳山頂が広がっているのがよく見える。草原を少し下って帰路の池ノ谷を右に分けて明るいなだらかな笹原を鳥居目指して登ると入道ヶ岳山頂だ。

  (小岐須峠と明るい稜線)   (小岐須峠から入道ヶ岳)       (水沢峠分岐)

 (イワクラ尾根の奇岩)    (イワクラ尾根の奇岩(重ね岩))   (イワクラ尾根の奇岩)

 (イワクラ尾根大岩谷分岐)  (イワクラ尾根木の根の急登)  (イワクラ尾根岩稜の急登)

  (入道ヶ岳山頂下の笹原)      (入道ヶ岳山頂)         (入道ヶ岳山頂)

 
○入道ヶ岳〜仙ヶ岳林道ゲート
 丸い広い山頂からは文字通り360度の展望だ。山の方を見れば、きょう歩いて来た野登山、仙ヶ岳、宮指路岳、更には鎌ヶ岳から御在所岳が逆光のなかに影絵の様に並んでいた。海側を見れば、鈴鹿市や四日市の街並みの向こうに伊勢湾が広がり、その先に知多半島が霞んでいた。
 無風の暖かい山頂で存分に景色を楽しんでから池ノ谷コースで下山し始めた。池ノ谷上流域には残雪があり、杉林を抜けるとなだらかな雑木林の河原下りだ。やがて谷から分かれて山腹を巻き見事な雑木林をジグザグに下ると滝の傍に建つ避難小屋だ。ここからしばらく谷につかず離れずに、フィックスロープ付きの所もある緊張した下りが続く。谷から離れると間もなく林道出合だ。休憩時間を除くと山頂から池ノ谷登山道入口まで1時間強の道のりだが、悪天候時はこの道はお勧めできない。ぶらぶらと5分くらい林道を進んで駐車場所に帰着した。
 きょうは暖かい好天に支えられて近頃にない素晴らしい尾根歩きができた。展望のやせ尾根の仙鶏尾根、スリル満点の場所もある仙ヶ岳から宮指路岳、ハルウララの宮指路岳から水沢峠分岐、やせ尾根のアップダウンが続くイワクラ尾根、など夫々特徴のある尾根巡りができた。帰りは、R1の水口町や甲西町でいつもの通り渋滞したが高速を利用して約2時間半で帰阪できた。
 
(入道ヶ岳山頂から南(左)〜西(右)を望む)
                  (野登山) (仙ヶ岳の双耳峰)(宮指路岳)

(入道ヶ岳山頂から鈴鹿市−東(左)〜南(右)−を望む)

 (山頂近くの池ヶ谷の残雪)   (池ヶ谷上流域の疎林帯)    (避難小屋近くの岩稜帯)

 (避難小屋付近の下山道)     (池ヶ谷避難小屋)     (池ヶ谷コース入道ヶ岳登山口)

 
★道端の花
    (ヤマツツジ)              (?)             (ショウジョウバカマ)

★ルート断面図

★地  図

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  伊船

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