武奈ヶ岳(1214.4m)堂満岳(1057m)

 

★ひとこと   「八淵ノ滝から武奈ヶ岳を経て堂満岳へ」

JR比良駅付近から堂満岳(中央奥)を望む

                                       *)ブロードバンド接続の方は画像をクリックして下さい。どの画像も大きくなります。


★行った日   2005年6月5日(日)  晴一時曇   単独
          
★コース

JR高槻6:44(JR)=7:54近江高島8:35(江若バス)=ガリバー旅行村8:57→魚止めの滝降り口9:16→障子の滝降り口9:48→比良ロッジ分岐10:41→11:24八雲キャンプ場11:33→イブルキノコバ11:46→中峠分岐12:17→12:30(1214.4m)武奈ヶ岳12:43→ワサビ峠13:08→中峠13:34→金糞峠14:10→縦走路分岐14:24→14:51(1057m)堂満岳14:55→ノタノホリ15:41→林道終点16:04→16:35JR比良駅16:36→JR高槻17:45

○ガリバー旅行村〜武奈ヶ岳
 来週半ばからぐずつき、きょうが当面、最後の晴の日曜日との予報だったので八淵ノ滝へ出かけた。比良山系は公共交通の便がよいので縦走の計画がたて易いのと、ガリバー旅行村へのバス便が休日しかないので、本日JRと江若バスを乗り継いで朝9時前に旅行村へ降り立った。近江高島駅前には船を曳く巨人のガリバー像があり、時計台からは正時にメロディーが流れていた。高島平から見える蛇谷ヶ峰などの連山の上部は雲がかかりすっきりとは晴れていないようだった。麓は晴れており、バスの乗客は10数人だったがマイカーが多く八淵ノ滝の遊歩道は大賑わいだった。
 バス停から遊歩道を15分も歩くと標示があり、右下へ下ると魚止めの滝だ。次が難物の障子の滝だ。滝口の手前をコの字型の足がかりとボルトを頼りに、岩を踏み台にして水しぶきを浴びながら渡るのはスリル満点だ。先日の大塔山では軽くみた沢に落ちた経験があるので、恐怖心もあって濡れた岩に細心の注意を払って沢渡りをした。沢を渡ったあとは急斜面の岩稜を鎖を頼りに登れば遊歩道にでる。このコースを初めて通る人は細心の注意が必要だ、特に障子の滝を下流方向へ下る時と増水時には気をつけることだ。大擂鉢、小擂鉢を過ぎると正面に貴船ノ滝が見えてくる。水量が少なかったので迫力に欠けるがなかなか壮観だ。滝の右を梯子と鎖を利用して登りきると難所は終わりだ。七遍返しを過ぎてしばらく沢をさかのぼってから武奈ヶ岳の表示に従って支尾根に取り付く(始めの比良ロッジの表示に従うと比良明神へ出る)。途中、尾根にまぼろしの滝の表示はあったが水枯れのためか所在不明だった。しばらくシャクナゲの茂る尾根道を登るとスキー場へ飛びだす。リフトを正面に見てスキー場を下ると八雲キャンプ場(跡?)だ。ベンチもあり休憩場所に最適だ。
 比良山ロープウエーが昨年(2004年)3月末で廃止されたので、休日でも八雲付近に殆ど人影を見かけないのは寂しい限りだ。杉巨木の茂るイブルキノコバを過ぎ灌木帯を抜けると笹原だ。ガスがなければ見晴らし抜群の笹原を登りきると山頂だ。山頂には10人位休憩していた。午後からは晴れると期待していたが真っ白で寒かったのですぐに山頂をあとにした。

 
 (JR近江高島駅前のガリバー)   (ガリバー旅行村散策路)   (八淵ノ滝へ続く遊歩道)

   (八淵ノ滝の始まり)         (魚止めの滝)      (障子の滝、左の鎖をよじ登る)

(障子の滝、怖ろしい滝壺渡り)   (遊歩道へ戻る鎖場)      (貴船ノ滝手前の鎖場)

  (貴船ノ滝、右をよじ登る)    (貴船ノ滝右の梯子場)   (貴船ノ滝を越えると一段落)

   (七遍返し手前の橋)      (七遍返し手前の梯子)      (石楠花の支尾根)

 
    (八雲スキー場)      (イブルキノコバ周辺の古木)   (ガスっている武奈ヶ岳)
 
○武奈ヶ岳〜堂満岳〜JR比良駅
 ワサビ峠を目指して笹原の稜線を下るが視界がないので黙々と歩くのみだ。ただ、灌木帯に入ると満開のサラサドウダンの更紗模様の花が綺麗だった。ワサビ峠から急な谷筋を下ってからブナ林を登り返すと中峠だ。中峠から奥ノ深谷の上流にあたる谷筋を下るが、この辺りには立派な杉巨木が群生している。途中から谷筋と別れて少し登ると金糞峠だ。峠から縦走路に入り、左に琵琶湖、後ろに釈迦岳が垣間見える稜線を登る。この稜線には散りつつあるシロヤシオや、いま盛りのベニサラサドウダンが目を楽しませてくれた。縦走路と分かれて30分も登ると堂満岳山頂だ。少しだけ琵琶湖方面の視界が開けているが、小さなスペースの山頂は概して展望はない。
 下りの堂満東稜線は高度差約600メートルの急坂が続く。急坂の後しばらく平坦な道で山腹を巻くと山頂から1時間弱でノタノホリだ。モリアオガエルがいるらしい沼は随分枯れ葉に覆われていて以前より小さくなっており、早晩、湿地になるように感じた。急坂を下ると旧?別荘地にでて、ここから約30分の舗装道路歩きでJR比良駅だ。琵琶湖方面の景色は透き通った絶景だが、蓬莱山から釈迦岳にかけてはかすみがかかっていた。
 きょうは初めて八淵ノ滝を訪れたが、落差はあまり大きくないが変化のある滝群を鎖、梯子、ボルトなどを利用して探勝する魅力は尽きなかった。

      (ワサビ峠)             (中峠)         (金糞峠と中峠間の杉古木)

 (金糞峠と中峠間の杉古木)  (金糞峠から琵琶湖を望む)     (堂満岳への登り道)

  (登り道から望む琵琶湖)    (登り道傍の岩のオブジェ)        (堂満岳)

(堂満岳山頂から望む琵琶湖)       (ノタノホリ)            (JR比良駅)

 
★道端の花
    (サラサドウダン)        (ベニサラサドウダン)       (レンゲツツジ)
 
    (タニウツギ)             (シロヤシオ)           (サワフタギ)
 
      (エゴノキ)            (ヒメウツギ)             (ガマズミ)
 
    (ヤマボウシ)             (アカモノ)            (シライトソウ)

★ルート断面図

★地  図
(1)ガリバー旅行村〜金糞峠

(2)金糞峠〜JR比良駅

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  北小松、比良山

Homeへ