桧塚(1402.0m)明神岳(1432m)

 

★ひとこと   「マナコ谷から雨の桧塚、明神平を経て奥山谷へ」

桧塚稜線付近にて満開のシロヤシオの大木

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★行った日   2005年6月9日(木)  小雨   単独
          
★コース

高槻5:00(近畿道、西名阪)=針IC(R366、R166、県道)=7:13青田通行止地点7:20→誉橋8:29→8:36マナコ谷登山口8:40→9:40作業小屋9:44→稜線出合10:28→10:39(1402.0m)桧塚10:43→稜線出合10:50→(1420m)桧塚奥峰10:58→池小屋山分岐11:45→(1432m)明神岳11:47→三ツ塚11:57→12:20明神平12:38→万歳橋登山口14:25→マナコ谷登山口14:31→誉橋14:37→15:28青田通行止地点15:40(県道、R166、R165)=柏原IC(西名阪、近畿道)=高槻18:20

○ナマコ谷登山口〜桧塚
 台風4号が南海上にあり今週末から梅雨に入るので、きょうが最後の晴との天気予報を信じて出発した。近畿高速から見える生駒連山は青空にくっきりとした稜線を浮かび上がらせていた。針ICから東吉野山間部に入ると太陽は雲に隠れ始め、高見山トンネルにさしかかる頃には霧雨模様となり周囲は霧に覆われてしまった。青田をめざして県道にはいり高度を下げると明るくなってきたが回りの山々はガスっていた。青田から木屋谷林道へ入ろうとしたが通行止だったので、先客が1台とまっている空き地に駐車して霧雨の中を歩き始めた。どうも台風からの雨雲が紀伊半島の東南の山地に当たって天気を悪くしているらしい。
 傘をさして出発、緑につつまれた中で霧雨が肌にあたると清々しい感じだ。通行止ゲートから約1時間木屋谷川に沿ってさかのぼると舗装が切れ、地道を更に進み誉橋を渡って10分位でマナコ谷登山口だ。赤い標識が建っている。すぐに杉植林帯の急登が始まりジグザグに登っていく。作業道を何度も横切って約1時間登ると作業小屋がある。テープを見失わないようにして登山道をトレースすると森林帯を抜け草原に出る。見晴らしが良いところと思われるが真っ白で雨が吹き付ける生憎の天気なので黙々と登るのみだ。稜線からは左に行きシロヤシオの老木がガスの中に浮かんでいる尾根道の草原を進むと10分位で桧塚だ。


  (青田で木屋谷林道通行止)    (木屋谷沿いの林道)        (マナコ谷登山口)

    (杉林の登山道)         (作業道と交差)          (登山道標識)

  (稜線直下のの笹原)         (稜線出合)               (桧塚)


○桧塚〜明神平〜万歳橋登山口
 何も見えないので元来た道を稜線出合まで引き返す。このあたりの稜線はシロヤシオが実に多い。出合から登り返すと桧塚奥峰だ。この稜線はだだっ広く、きょうの様にガスっていると近くのテープも見えず、踏み跡が沢山あるため再三本当の登山道から外れてしまった。磁石で大まかな方向を確認しながら登山道に戻った。ピークを登ると池小屋山分岐と、見落としそうなささやかな明神岳がある。薄暗いブナ林の稜線を進むが、霧に閉ざされた薄暗いブナ林は晴天時とは違った落ち着きがある。三つ塚を右にとって明神平へ下ったつもりだったが、薊岳に続く前山へ行ってしまいあわてて引き返して明神平へ着いた。見通しがきけばすぐそこに小屋が見えるのにガスの時は道を間違えやすい事を実感した。
 明神平で小休止の後、小屋の横に水場の表示があるのでそこからテープを拾いながら下り始めた(登山道の表示はない)。始めはなだらかな灌木帯を下るが、すぐに険しい谷筋となりガスった薄暗い谷間ではテープのありかが判らず、とにかく下りながらテープを探す始末だった。そのうちに険しい谷の中腹を伝う道となり、探せどテープも見えず先は行き止まり、仕方なく木の根を掴んで元へ戻ると上方にテープがあるのを見落としていた。この様な事を繰り返しつつ沢沿いに下るが、このコースは昨秋の台風被害もあって相当に傷んでおり、僕にとっては危険なコースだった。奥山谷と木屋谷川との出合では古い桟道が落ちていて、一旦谷底まで下りて沢を渡渉して再度登り返す場面もあり、増水してれば渡渉が困難な場所だった。ワサビ谷を横切ってからは明瞭な登山道となり、側面の谷筋で何ヶ所か登山道が落ちている所があったがコースを間違う様な所はなく、明神平から2時間弱かかってやっと林道の万歳橋にたどり着いた。ここには登山口の表示はないので、よほどなれた人が利用する登山道ではないかと思う。あとは丁度1時間かかって通行止ゲートへ着いた。
 きょうは久しぶりに雨に降られっぱなしだったが、天気予報が晴のせいか男性単独行3人、団体2組も明神平から桧塚の間で出逢った。その内の10人の団体は大又から登り桧塚から木屋谷林道へ下るそうだ(青田のゲートでワゴン車が待機していた)。明神平周辺は人気のある山域だ。帰りは、往路と異なり一般道で大和高田へ出て金剛、葛城、二上山の山並みを眺めながら柏原ICに入り帰阪した。蛇足ながら、いつも高速利用は6時前に料金所を利用して高速代5割引を活用してます(100キロ未満、22〜6時、ETC)。

  (稜線に咲くシロヤシオ)      (シロヤシオ老木)          (桧塚奥峰)

    (池小屋山分岐)           (明神岳)            (薄暗い稜線風景)

      (三ツ塚)          (奥山谷登山道入口)     (なだらかな灌木の登山道)

   (険しくなる登山道)       (ルート不明の登山道)       (万歳橋登山口)

 
★道端の花
     (ガクウツギ)         (カエデの赤い実)        (カエデの青い実)
 
     (サワワタギ)            (シロヤシオ)          (ヤマツツジ)

★ルート断面図

★地  図
(1)青田通行止地点〜万歳橋登山口

(2)マナコ谷登山口〜桧塚〜万歳橋登山口

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  大豆生

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