品谷山(880.7m)(廃村八丁)

 

★ひとこと   「紅葉を求めて品谷山から廃村八丁へ」

廃村八丁の秋

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★行った日   2005年11月9日(水)  晴時々曇   単独
          
★コース

JR高槻駅6:42(JR、京都地下鉄)=北大路8:03(京都バス)=菅原9:40→尾根・沢道分岐10:02(尾根道)→尾根・沢道合流10:27→ダンノ峠10:35→11:03佐々里峠分岐11:08→(880.7m)品谷山11:34→品谷峠11:51→廃村八丁12:17→刑部谷分岐12:26→四郎五郎峠12:50→ダンノ峠13:14→尾根・沢道合流13:18(沢道)→13:35尾根・沢道分岐13:40→13:55菅原バス停14:33(京都バス)=北大路(京都地下鉄、JR)=JR高槻駅17:10

 久しぶりで北山の秋を探しに電車で出かけた。北大路バス停では時間があったので、北大路橋から紅葉しかけた朝の加茂川の風景を楽しむことができた。バスが静原を過ぎると紅葉が見られるようになり、峠を越えて花背の里に入ると今が最盛期だがいまいち鮮やかさがない。1時間半のバスの旅でようやく菅原だ。数人の登山客も花背でおりてしまい、菅原まで来たのは1人だけだ。
 バス停から仏谷川に沿って舗装路を進み、衣懸坂方面を左に分け右にしばらく行くと無人の一軒家がありここで舗装が終わる。杉林の地道林道を緩やかに登っていくと、出発して約20分で左へ登る尾根道が分岐している。直進は沢道で帰りに通る予定だ。急登がしばらく続くがすぐになだらかな尾根道となる。左側は灌木の自然林、右側は杉植林帯だ。30分位で先ほどの沢道と合流し、少し急登するとブナ林のダンノ峠だ。これから先はブナの落葉絨毯のため踏み跡が見えず、テープもあまりないので地形図と首っ引きで歩いた。
 初めは急坂だが、すぐに杉巨木が散在するブナ林の丸いなだらかな尾根だ。右に鹿害防止ネット越に佐々里峠へ通じている車道を遠望できるピークに達すると、尾根は左へ直角に曲がっている。ピークを幾つか越え、佐々里峠への分岐(尾根)を過ぎると展望の良いP866だ。通ってきた尾根越しに、武奈ヶ岳から蛇谷ヶ峰へ続く山並みが展望できる。尾根にはブナ巨木もある自然林が続き、枯葉絨毯の気持ちのよい尾根道はこのコースの魅力の一つだ。ダンノ峠から1時間で品谷山だ。


  (加茂街道:左、植物園:右)      (菅原バス停)         (仏谷川に沿う道)

      (杉林の林道)      (尾根(左)・沢道分岐点)       (さわやかな尾根道)

   (灌木林のダンノ峠)      (品谷山へ続く尾根道)       (尾根の巨木杉)

     (P886の広場)       (P886からの下り尾根)   (蛇谷ヶ峰、武奈ヶ岳の山並み)

  (尾根の天を突く巨木)       (尾根のブナ巨木)           (品谷山)

 品谷山から尾根を下るとすぐに品谷峠の鞍部だ。左の杉林を下り沢に沿って30分も下ると廃村八丁だ。あちらこちらに石垣が残っているが、建物の残骸もなく自然生えの木々が生い茂り殆ど自然にかえった感じだ。かつて、こんな小さな谷間の平地でよく自給自足の生活ができたものと感心する。1934年から翌年にかけての大雪で大きな被害をこうむり離村したそうだ。
 刑部谷をさかのぼり、四郎五郎峠の表示に従って左の谷へ入り四郎五郎峠を越えて広い谷間へ入る。同志社大学自然環境研究室の前の枯れた巨木に大きな(50センチ位)サルノコシカケが生えていた。この辺りは枝谷も多く枯葉のため道が不明瞭でテープも少ないため間違い易い。実際に2度ばかり枝谷に入り込みどこまで行ってもテープが現れないので引き返したことがあった。廃村八丁から約1時間でダンノ峠だ。帰途は沢道を通ったが、濡れた岩が滑りやすく倒木も多いので尾根道に比べて歩き難い。午後2時半のバスに乗るべく急いだので菅原バス停に2時前に着いてしまった。付近の紅葉を見ていたので待ち時間はそんなに苦にならなかった。
 帰りのバスはがらがらで、峠下から鞍馬寄りの所から往きのバスで一緒だった数人の登山者が乗ってきただけだ。鞍馬は紅葉シーズン真っ盛りで数台の観光バスも来て大賑わいの人出だった。きょうは好天に恵まれ、一人の登山者にも逢うことなく静かな北山特有の雰囲気を味わうことができた。


  (品谷山からの下り灌木林)   (尾根の名残りの広葉)         (品谷峠)

   (朽ち果てた丸太橋)        (神秘的な杉林)       (廃村八丁の分教場?付近)

  (廃村八丁の谷間の平地)   (廃村八丁の谷間の平地)      (刑部谷沿いの道)

   (四郎五郎峠への登り)     (巨大サルノコシカケ)    (ダンノ峠へ続く明るいU字谷)

     (歩き難い沢道)         (菅原バス停付近)        (菅原バス停付近)

 
★道端の花
    (アキノキリンソウ)        (ヤマノジギク)              (?)

★ルート断面図

★地  図

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山2
・2万5千分の1地形図  中、上弓削、久多、花背

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