(支谷の廃道に近い道) (崖崩れの道なき道) (頼りない桟道)
(立間戸谷の源流部) (源流部の荒れはてた小屋)
(急斜面の道なき道)
(丸太縁取りの道) (本ピーク北側のピーク) (清々しい稜線)
(急に現れた林道) (子ノ泊山頂上) (一等三角点)
下山ルートは往路を迷わずに下る自信がなかったので、遠回りになるが浅里ルートだ。頂上直下の案内標識には、小鹿・浅里方向の林道が通じていたが冬の日暮れは早いので不安定性を嫌って、地図にある確実な桐原浅里林道方向へ下ることにした。尾根伝いに東南へ下り、浅里辻で桐原方面を左に分け南下すると「やけグラの頭」だ。両サイドが切れ落ちたやせ尾根の先端に立つと、熊野川が白く光り烏帽子岳などの熊野の山々が連なっているのが見える展望台だ。この岩頭から詰ノ滝までの標高差100メートルが雑木の生えた急斜面だ。この「やまびこ新道」と称する急斜面では、両手で木を掴みつつ下るので翌日は鉄棒をしたように腕の筋肉痛だった。一枚岩の詰ノ滝は渇水のため数条の白糸が這っている様だ。谷に沿って左岸、右岸を交互に渡りつつ沢を下ると浅里登山口の浅里桐原林道出合だ。
ここでまた失敗、地形図に基づき林道を右へ進んだが上りばかりだったので、しばらく進んでから元へ戻る。正解は左へ少し進むと、地図にある浅里桐原林道へ出るのでそこから右へ下ると浅里集落だ。地形図にない多くの林道が出来ているので注意が肝要だ。浅里集落のはずれに飛雪の滝がある、一見に値する滝だ。下和気登山口まで1時間を覚悟して熊野川沿いの狭い県道を疲れた足をひきずって歩いていたが、幸いにも車に便乗させてもらってやっと下和気登山口へ帰りついた。
今回は予想通り迷い道の連続だったが、GPSの現場確認が貴重な情報源だった。子ノ泊山へは、登山時の立間戸谷コース、下山した浅里コース、途中分岐の桐原コースがある。立間戸谷コースは迷い道の覚悟が必要な難コース、浅里コースはテープや標識もあって一部急坂があるが迷わないコース、地元の人の意見では桐原コースが最も登り易いそうだ。子年には登山道が改修されるそうなので3年後には様子が変わっていることだろう。帰りには、近所の「熊野川温泉さつき」で疲れを流して、往路と同じコースで帰阪した。初めはあまり意識してなかったが、今回で近畿百名山89座、関西百名山95座となり来年には完登できそうだ。
(子ノ泊山から熊野灘を望む)
(林道と浅里登山道分岐) (やけグラの頭)
(頭から熊野川、烏帽子山を望む)
(やまびこ新道・雑木林の急斜面) (詰ノ滝) (林道へ続く谷沿いの道)
(浅里登山口) (浅里桐原林道) (林道点景)
(浅里集落)
(飛雪滝) (熊野川沿いの道)
★ルート断面図