(モノレール小屋) (急坂を登る) (明るい尾根道)
(山頂直下の残雪の道) (四寸岩山の山頂付近) (四寸岩山)
山頂から霧氷の花咲く灌木林を尾根伝いになだらかに下ると足摺の宿跡だ。この辺りには奇怪な形の石灰岩が散在している。明るい疎林帯を下ると3回めの林道だ。林道そばに広場があるので、林道の走行可能時期には大天井岳や四寸岩山の登山基地駐車場の適地だ。林道を行くと五番関に至るが、古道は百丁茶屋跡を目指して右へ入る。しばらく薄く積もった雪道を登ると、四寸岩山から約1時間で宿泊もできる百丁茶屋跡の小屋だ。ここで直接五番関に向かう古道と分かれて大天井岳へ向かう。疎林の尾根を登るごとに残雪が目立ち始め、ついに祠のある広場の所でアイゼンなしでは登れなくなってしまった。3月末の吉野にはアイゼンは不要と考えて持って来なかったのが甘かった。ここから急坂となり、積雪面がパンパンに硬くて登山靴のエッジが立たないので手がかりのない登山道は登れなかった。幸い、登山道に沿った急斜面にモノレールがあったのでレールを掴んで登ることにした。汗ばんだ手袋が鉄のレールにくっつくのをはがしながら頂上手前70〜80メートル位まで登ったが、残念ながらレールが雪面の下に埋まっており、手がかりなしに急坂雪面が登れず退却した。
大天井岳直下の祠の所から北方の展望が素晴らしく、四寸岩山を近景として、左から金剛山、大和葛城山、二上山が大和平野の彼方に連なっていた。なるべく林道を歩きたくなかったので、帰りも四寸岩山を越えて林道へ出、あとは疲れてきたので林道ばかりをたどって金峯神社駐車場へ帰着した。きょうの状況では、林道に一応通行止めの表示はあったが百丁茶屋登り口までは十分通行可能だ。
終日快晴に恵まれ、桜には早かったが静かな大峯奥駈道を散策できた。特に、見晴らし尾根からの大峯前衛の山々の展望が素晴らしかった。ここは世界遺産に登録された道らしく、道路標識は完備し、古道も整備された歩き易い道だった。帰りはラッシュ時と重なり3時間かかってやっと帰阪した。
(四寸岩山の霧氷咲くブナ林) (山頂下の吉野大峯林道) (足摺の宿跡)
(足摺の宿跡付近の石灰岩) (灌木と杉林の稜線) (明るいブナ林)
(3度目の林道出合) (百茶屋跡への登り口) (百丁茶屋)
(手入れの届いた針葉樹林)
(だんだん雪深くなる尾根道) (大天井岳直下の祠)
(祠から四寸岩山を望む) (山頂へ向かうモノレール) (霧氷の花咲く登山道)
(線路を頼りに登る) (線路を掴んで登る) (線路も雪の下、滑って登れず)
★ルート断面図