西方ヶ岳(764.1m)蠑螺ヶ岳(685.5m)

 

★ひとこと   「常宮から西方ヶ岳を経て展望尾根道で蠑螺ヶ岳(さざえがだけ)へ」

蠑螺ヶ岳から明神崎、水島(右)を望む

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★行った日   2006年5月1日(月)  晴後曇  単独
          
★コース

高槻(名神)5:10=彦根IC(R8、県道)=7:45常宮神社8:04→奥の院展望所8:27→銀命水9:12→オーム岩9:34→10:19(764.1m)西方ヶ岳10:35→カモシカ台分岐10:56→11:00カモシカ台11:06→カモシカ台分岐11:10→11:33(685.5m)蠑螺ヶ岳11:41→カモシカ台分岐12:06→西方ヶ岳12:27→オーム岩12:49→銀命水13:01→奥の院展望所13:30→常宮神社13:45(県道、R27、R303)=熊川宿(県道、林道)=駒ヶ岳山麓キャンプ場15:10(林道、県道、R303、R367、R477、湖西道路、名神)=高槻18:17

 北陸の低山でも雪がなくなる5月になったので原発半島の西方ヶ岳(さいほうがだけ)へ出かけた。例によって高速の早朝割引利用のため彦根ICから一般道で敦賀を経て常宮(じょうぐう)神社に8時前到着。国宝の朝鮮鐘もあるなかなか立派な神社だ。神社右隣の参拝者駐車場にとめさせて頂く。きょうは黄砂のためか見晴らしはあまり望めないようだ。
 神社隣の民家の間が登り口だ。小さな表示が電柱に付いている。農地の間のだらだら坂を直進すると突き当りが登山道だ。かなり急な道だが敦賀三山(野坂山、岩篭山、西方ヶ岳)の一つだけあって整備されている。高圧鉄塔の下にある奥の院展望所の岩の上からは足下に常宮の集落が見え、敦賀湾の奥には街並みが霞んでいる。鉄塔の横を過ぎるとなだらかな明るい尾根道となり、時々、右に敦賀湾を眺めながらの散歩気分だ。少し急な坂を上ると銀命水だ。大石の下の穴に水が流れている。この辺りではイカリソウが咲き乱れているがショウジョウバカマは適期が終わっている。芽吹きだしたブナ林をながらかに登っていくと、周りの日陰に残雪が目立ち始め、ショウジョウバカマやイワカガミが林床を飾っている。笹原の中に細いブナの木々ばかりになってくると西方ヶ岳山頂だ。かなり広いスペースのある山頂には避難小屋も整備されている。

 
     (常宮神社)         (神社隣の民家の間が登り口)      (農地を直進)

 (明るい整備された登山道)  (奥の院展望岩を見上げる)       (奥の院展望所)

              (奥の院展望所から敦賀湾の眺め)

   (足場の悪い道もある)     (小灌木帯の尾根道)      (尾根道から振り返る)

 
 (灌木帯のなだらかな道)  (銀命水、前方の穴に流れている)      (オーム岩)
 
   (芽吹くブナ林を行く)       (イワカガミ群落)        (日陰に残る残雪)
 
   (細いブナ林が多い)     (西方ヶ岳山頂と避難小屋)    (西方ヶ岳山頂広場)

 西方ヶ岳から蠑螺ヶ岳(さざえがだけ)へ続く稜線漫歩が今山行のハイライトだ。ブナ林、雪の重みで斜めになったヒメシャラ?林、笹原の草原、スミレやミヤマカタバミの群落などが時間を忘れさせてくれる。アップダウンを繰り返しながら下って行くと、ほぼ中間点でちょっと左へ寄り道するとカモシカ台と称する岩があって西側の展望抜群だ。黄砂のため遠くは見えなかったが美浜原発が丹生湾に見えている。高速増殖炉もんじゅは山脈の影で見えなかった。元の尾根道に戻って、西方ヶ岳から約1時間の尾根道で蠑螺ヶ岳だ。
 蠑螺ヶ岳の山頂は狭い空間だが、東の岩場へ下りると絶景だ。左に敦賀原発、明神崎の先に薄緑色の浅瀬?を抱えた水島が見え、対岸の山々が敦賀湾の向こうに霞んでいる。帰途も同じ経路で下山した。
 きょうのコースは海抜0メートルから正味登るため登りがいのある山だ、と同時に登山道もよく整備され道標も完備している。今の季節、ブナの若葉が輝き、登山道わきの草花が豊富な上にリアス式海岸の展望が良かった。初めあまり期待してなかったが素晴らしい山だった。帰りに、時間が早かったのでR303の熊川宿を右折して若狭駒ヶ岳の近くまで行ってみた。河内川に沿って県道河内線をさかのぼる。舗装がきれると林道寺山線となり、時々木の枝や落石のある曲がりくねった地道の急坂を上ると無人のキャンプ場だ。広い駐車場があるがあまり使われていないようだ。駒ヶ岳の何の表示もないが、西の方向へ草深い細い林道が続いているので登る時はこれを利用すると案外簡単に登れそうだ。時間が遅かったので駒ヶ岳登山は別の機会に譲って、R367の途中峠経由で帰阪した。

 
   (避難小屋の裏を下る)        (残雪を歩く)      (前方に見えるカモシカ台の岩)
 
(ブナの尾根道には花が多い)(雪で斜めになったヒメシャラ?)     (スミレの群落)

 (笹原の尾根道から西方ヶ岳)  (カモシカ台から美浜原発)       (カモシカ台)

                (カモシカ台から西方の眺め)
  (西方ヶ岳)           (美浜原発)                    (蠑螺ヶ岳)

     (蠑螺ヶ岳三角点)         (敦賀原発)         (この岩が東方の展望台)

                (蠑螺ヶ岳から東方の眺め)
     (敦賀原発)        (明神崎)(水島)    

 
★道端の花
    イカリソウ(銀命水)      イカリソウ、白(銀命水)       コブシ(銀命水)
 
    ノイバラ?(銀命水)    ショウジョウバカマ(オーム岩)     ?(オーム岩)
 
 ショウジョウバカマ(オーム岩)     スミレ(西方ヶ岳)         スミレ(西方ヶ岳)
 
    ?(西方ヶ岳)          イワカガミ(西方ヶ岳)     ミヤマカタバミ(カモシカ台)
 
 ミヤマカタバミ(カモシカ台)     ヤマザクラ(オーム岩)    ヤマツツジ(奥の院展望所)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  杉津

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