百里ヶ岳(931.3m)駒ヶ岳(780.1m)

 

★ひとこと   「木地山から百里ヶ岳、ブナ林の県境尾根を経て駒ヶ岳へ」

百里ヶ岳付近から駒ヶ岳を望む

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★行った日   2006年5月9日(火)  曇(風強し)  単独
          
★コース

高槻5:05(名神、湖西道路、R161、県道)=7:10木地山道路わき7:20→木地山峠分岐7:25→南谷林道終点7:56→二又分岐8:17→9:36シチクレ峠9:45→根来坂峠分岐9:55→10:22(931.3mI百里ヶ岳10:32→P776 10:45→P711 10:58→木地山峠11:12→11:41P825 11:50→P765 12:13→右下林道出合12:39→右下林道別れ12:57→13:01P696 13:07→13:20(780.1m)駒ヶ岳13:28→キャンプ場分岐13:34→駒ヶ越(木地山分岐)13:36→P416(ツツミヤ谷出合)14:28→西谷出合14:48→県道出合(木地山バス停)15:00→15:05木地山道路わき15:11(県道、R367、R477、湖西道路、名神)=高槻17:14

 きょうを逃すとしばらくぐづつき気味の天気が続くらしいので、関西100名山の最後の山でもある江若国境の山、百里ヶ岳へ出かけた。数年前には小入谷から登ったことがあるので木地山から登ることにした。ネットで調べるとシチクレ峠から百里ヶ岳を経て駒ヶ岳まで続く県境尾根の情報はあった。しかし、地形図には点線が示されている木地山からシチクレ峠までと駒ヶ越の情報がなかったので不安を抱えたままの出発だ。
 木地山集落の空き地に車を止め麻生川に沿って進み、北谷の橋を渡り車止めの鎖を越えて南谷林道へ入る。すぐに木地山峠へ向かう道を右に分け立派な杉林を直進する。南谷に沿って30分も進むと林道終点だ。流木や倒木を越えながら踏み跡もない沢を進むとトチノキ?がそびえる二又だ。ここから直進する沢を登ったが、地形図から判断すると、踏み跡もテープもなかったがここから右の沢へ入ってから左の支尾根に取り付くのが正解らしい。直進の沢は険しく急傾斜となり残雪さえ現れてきたので、右の急斜面に取り付き、岩角や木の根を頼りにやっと支尾根に登りつめ踏み跡に出合った。ここでだいぶ時間がかかり、後日腕の筋肉痛の原因にもなってしまった。急傾斜の支尾根を登りつめると小入谷から来ている百里新道のシチクレ峠だ。ブナ林の尾根を登って少し下ってから登り返すと杉林に入り、根来坂峠分岐点の県境尾根だ。気持ちの良いブナ林の尾根道の木々の切れ間から東側の展望が開け、シチクレ峠から東へ伸びるP805、P754、P662の稜線の山々が新緑に輝き、遠方には蓬莱山、武奈ヶ岳、蛇谷ヶ峰の峰々が雲を頂いていた。ブナ林のピークを一つ越えてから急坂を登りきると百里ヶ岳山頂だ。山頂は木々が切り払われて小広場になっているが視界はない。

 
(木地山集落から麻生川を遡る)(一般車通行止めの南谷林道)    (木地山峠分岐)

     (杉美林を行く)        (南谷に沿って進む)       (開けた河原を行く)

     (林道終点)          (荒れた南谷を行く)        (荒れた南谷を行く)

  (二又出合のトチノキ?)   (間違って更に荒れた谷を直進)    (急な谷を登る)

 
   (谷の右斜面を登る)     (急な尾根の踏み跡に合流)      (シチクレ峠)
 
   (残雪の残るシチクレ峠)        (尾根を登る)         (根来坂峠分岐)
 
     (平らな尾根を行く)       (新緑の尾根を登る)      (百里ヶ岳直下の急坂)

                 (百里ヶ岳頂上付近から東方を望む)

 百里ヶ岳から木地山峠までは小さな2つのピークを越える高度差約270米の江若県境のなだらかな下り道なので散歩気分で歩ける。ただし、きょうは滅法風が強くブナ林のざわめきがうるさい位だ。はっきりした踏み跡がブナ林の中に続き、右に視界の開けた尾根からは、これから向かう県境尾根続きの駒ヶ岳がなだらかな山容を見せている。左は上根来、右は木地山へ向かう十字路の木地山峠を駒ヶ岳へ向かって直進する。
 峠の地蔵を過ぎるとP825まで急坂だ。新緑のブナ林を登りきると主稜線だ。右へ少し進むと東南方向の視界が開けたP825だ。この辺りで丁度昼になったが、風とともに急に雲がかかりだして遠方は視界不良になってしまった。県境尾根は積雪が多いせいか曲がりくねったダケカンバのようなブナの古木が多い。ガスで遠くの目標が見えず、二重尾根や広い尾根では踏み跡は落ち葉で消えてしまいテープも見つからない場面もあったが、地形図を頼りに東方向へ尾根をはずさない様にたどっていけば迷う事はない。P765とP696の中間地点のピークに捩れたブナの古木があるが、その地点で直進尾根に入らずに左の尾根へ行くことが必要だ。注意すれば付近の木にに小さい表示がある。右下に細い林道が見えてくると駒ヶ岳も近い。更に幾つかピークを越えて進むと左手に開けた場所が見えてくる。平らな所を進んでいくと駒ヶ岳山頂だ。山頂からは熊川から林道が通じているキャンプ場跡地が見える筈だが霞んでいて確認できなかった。


    (百里ヶ岳三角点)       (山頂からブナ林を下る)      (針葉樹林もある)
 
                   (P711付近から東北を望む)

     (木地山峠)       (P825の急坂を登る)       (P825手前を右に行く)

       (P825)           (P825から東南)        (これから行く県境尾根)

 (P825から南方の百里ヶ岳)     (尾根のブナ林)          (尾根のブナ林)

 (P696手前ピークの捩れたブナ)(P696手前ピークで左へ) (左が福井、右が滋賀の県境)

   (駒ヶ岳手前のブナ大木)   (山頂直前のシンボルの木)     (駒ヶ岳三角点)

 山頂から道標に従って東南へ尾根を下るとすぐに駒ヶ越だ。左はキャンプ場へ、右は木地山だ。目印のテープ通りに右のブナの疎林を下るとすぐに急坂だ。木に掴まりながら急坂を下ると支尾根上の先端に着く。木の幹に巻かれたテープにマジックで直進×、左折せよと書かれている。地形図では点線が右方向に付いている所だ。テープの指示通りに左へ下ると、すぐに咲き出しそうなヤマシャクヤクの群生地だ。ここ以降しばらく目印のテープがないので谷筋を下ることにする。手がかりのない急な砂礫帯を滑り降りると谷が始まる源頭だ。正面には霞んだ百里ヶ岳が見えている。しばらく荒れた谷筋を下ると右からきた谷が合流しているツツミヤ谷出合だ。ブナの大木が目印のこの出合からテープと登山道が復活した。沢を何回か渡渉しつつ下ると針葉樹林帯に入り、出合から約30分で麻生川だ。丸太橋で沢を渡り、猪除けの柵を通って畑地に入ってから麻生川の橋を渡ると木地山バス停だ。正常な道は麻生川に沿って下流へ迂回しているので回り道となる。バス停から県道を5分も進むと駐車場所に戻る。
 県境尾根では強風が吹き荒れ、午後からはガスのかかる生憎の天候のため遠方の視界はいまいちだったが、まぶしいような新緑のブナ林を堪能できた。南谷からシチクレ峠への上りと、駒ヶ越の最初の下りでは、あまり歩かれていないため険しいルートだった。江若県境尾根は急坂もなくなだらかなブナ林の快適散歩道だ。帰途、R367では安曇川沿いの村井付近の土砂崩れのための迂回(5月1日西方ヶ岳からの帰りより迂回路は長距離だ)があったが順調に帰阪できた。
 

             (駒ヶ岳山頂、左は一般登山経路のキャンプ場方向(西))
 
  (東南へ尾根を下る)        (キャンプ場分岐)            (駒ヶ越)
 
   (駒ヶ越の木地山分岐)     (急坂の支尾根を下る)      (急坂のブナ大木)
 
 (谷間から見える百里ヶ岳)  (谷最上流部の急坂に山芍薬)   (急坂に谷が現れる)

    (荒れた谷を下る)           (谷を下る)            (谷を下る)

 
  (ツツミヤ谷出合の大木)  (ツツミヤ谷出合から道が現れる)   (杉美林を下る)

 (針葉樹林の谷が広くなる)   (駒ヶ越入口のシンボル)  (木地山の壊される藁葺き家屋)

 
★道端の花
      スミレ(南谷)          ニリンソウ(南谷)          ?(南谷)
 
    ミヤマカタバミ(南谷)     トウダイグサ?(南谷)         ?(南谷)
 
  イワカガミ(シチクレ峠)      ユキザサ(木地山峠)         ?(木地山峠)
 
  ヤマシャクヤク(駒ヶ越)      トリカブト(駒ヶ越)         イチリンソウ(駒ヶ越)
 

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  古屋

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