大谷山(813.9m)赤坂山(823.8m)三国山(876.3m)

 

★ひとこと   「花を求めて大谷山から展望の県境尾根伝いに三国山へ」

寒風付近から笹原尾根の彼方に三国山を望む

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★行った日   2006年5月15日(月)  薄曇  単独
          
★コース

高槻5:10(名神、湖西道路、R161、県道)=6:55マキノピックランド7:03→大谷山登山口7:34→P7048:59→9:30P749 9:48→10:13(813.9m)大谷山10:17→寒風10:49→粟柄越出合11:37→粟柄峠11:39→11:48(823.8m)赤坂山11:52→12:05明王ノ禿12:15→黒河越分岐12:40→12:52(876.3m)13:00→黒河越分岐13:07→明王ノ禿13:26→赤坂山13:42→寒風分岐13:47→休憩所14:18→マキノスキー場14:44→マキノ高原バス停15:01→マキノピックランド15:30=マキノ白谷温泉(県道、R161、湖西道路、名神)=高槻19:30

 花を求めて江若国境の展望尾根を散策に湖北の大谷山から赤坂山を経て三国山へ出かけた。ネットで調べると石庭から大谷山への道標があるらしいのでマキノピックランドの大駐車場を利用した。
 メタセコイヤの並木道を横切って西に向かう道すがら大谷山登山口の標識が建っている。標識に導かれて石庭のお寺の近くを過ぎると間もなく登山口だ。猪除けの電柵があるが入口がないので無理やりくぐって通る。急坂のないおだやかな登山道をジグザグに登ると、初め針葉樹林だったがすぐに新緑の広葉樹林に変わる。ブナの林床にオオイワカガミの大群落が続く花の道だ。P704を過ぎると湿地帯の横を通り、アップダウンを繰り返しつつなだらかに灌木帯を登ると、残雪の残る針葉樹林の谷間に入る。ここで残雪のため道が行方不明となり目印テープも見つからなかったので、右(東)側の尾根の方向へ杉林の雪原を登ると踏み跡が見つかった。小高い丘がP749らしい。北へ尾根の踏み跡をたどると枝にぶら下がっている赤い紐が現れだしたので一安心して進んだ。大きな雪渓の横を登りきると突然笹原にでて、すぐに360度展望の大谷山山頂だ。山頂には赤坂山と大御影山の標示はあったが石庭(またはピックランド)の標識はなく、登山口付近の「大谷山」の標識の続きがわからなかった。遠くは見えなかったが大谷山山頂は、北にはこれから向かう寒風方向の丸い尾根や少し右にアンテナの林立する山の隣に乗鞍岳、東の眼下にはマキノ高原やメタセコイヤの並木、南にはいま登ってきた尾根筋や武奈ヶ岳方向の山々、西には三重岳や三十三間山が横たわる、笹原の展望台だ。

 
  (ピックランド前の記念碑)    (出発点の立派な道標)     (石庭集落を抜ける)

    (大谷山登山口)        (U字溝の登山道)       (明るい新緑のブナ道)

    (イワカガミの道)        (湿地帯の横を行く)      (登山道に残雪が現れる)

(谷間の残雪で道が行方不明)       (P749)          (大谷山頂上下の雪渓)

 
(大谷山、後は歩いてきた尾根)(大谷山、後はマキノと琵琶湖)  (寒風の向かう笹原の尾根)

                 (大谷山頂上から360度の景観、北-東-南-西-北)

 山頂から丸い尾根を下ってから登り返し、更に尾根道をなだらかに登るとマキノスキー場へ分岐している寒風だ。ここで初めて北方に赤坂山や三国山が見える。寒風から残雪のあるブナ林を下り右の滋賀県側が切れ落ちた笹原の尾根道を下る。この辺りの笹原にはカタクリやミヤマカタバミなどが可憐な花を咲かせている。笹原を下ると粟柄越と出合う。左へ少し進むと赤坂山と福井県側へ下る分岐点の峠だ。岩のくぼみに鎮座する地蔵の近くを通ってひと登りすると赤坂山だ。ここも360度の展望台だ。山頂は沢山の人で大賑わいだ。


 (寒風から大谷山を振り返る)       (寒風頂上)        (寒風からブナ林を下る)
 
 (尾根道から三国山、赤坂山)  (なだらかな明るい尾根道)  (粟柄越出合手前から赤坂山)

     (粟柄越峠)          (粟柄越峠の地蔵)       (赤坂山、後は乗鞍岳)

                   (赤坂山頂上から南方を望む)

                    (赤坂山頂上から北方を望む)

 赤坂山から一部丸太階段の急坂を下り少し登り返すと滋賀県側が断崖になった明王ノ禿だ。断崖を回り込む様に尾根を下り、イワカガミの群生する灌木帯を通り谷を越えると黒河越と三国山の分岐だ。ここから左へ入り、湿地帯を抜けイワカガミやカタクリの咲く灌木帯を通り最後の急坂を登ると三国山三角点だ。山頂には小さな広場があるが小灌木があって見晴らしはあまり良くない。
 粟柄越の峠まで往路を引き返し、峠から粟柄越をマキノスキー場へ向かった。粟柄越の道沿いには残雪が残りカタクリが群生していた。高度が下がるに従って濃くなる木々の緑を楽しみながらしっかりした古道を下るとほぼ中間点に休憩所がある。スキー場が近づくにつれて遊歩道のような立派な道となり、最後に芝生の草原に到着だ。寒風と赤坂山の登山口標識が建っている。マキノ高原温泉さらさの横を通り少し舗装路を下るとマキノ高原バス停だ。ここからメタセコイヤの並木道を約30分歩くとマキノピックランドへ戻る。
 帰途、白谷温泉で汗を流しさっぱりして帰阪した。余談だが、白谷温泉はオープンしたばかりで綺麗だったがかんじんの洗い場が小さいのが玉にきずだ。そのせいか料金は「さらさ」より百円安い五百円だった。きょうは好天に恵まれ見通しは悪かったが、期待通り満開のカタクリやイワカガミなどの草花を楽しむ事ができた。
 

    (赤坂山から明王ノ禿)        (明王ノ禿)          (明王ノ禿から赤坂山)
 
  (明王ノ禿から尾根を下る)    (明王ノ禿の東壁)        (イワカガミの灌木帯)
 
       (三国山)           (粟柄越を下る)        (残雪の残る粟柄越)
 
 (粟柄越のカタクリ群生地)      (新緑の下り道)           (休憩所)

    (広い遊歩道)         (スキー場下の登山口)  (ラストシーンを想わせる並木道)

 
         (メタセコイヤの並木道から歩いてきた峰々を仰ぎ見る)
 
★道端の花
      ナルコユリ(石庭)          ?(石庭)          マルバスミレ(石庭)
 
    ヘビイチゴ(石庭)         コスミレ(大谷山)      オオイワカガミ(大谷山)
 
   シハイスミレ(大谷山)      タチツボスミレ(大谷山)     トリカブト(大谷山)
 
    ミヤマカタバミ(寒風)     ミツバツチグリ?(寒風)       ガクウツギ?(寒風)
 
    ニシキゴロモ(寒風)     タチツボスミレ(赤坂山)      イワカガミ(三国山)
 
    タムシバ(三国山)      サラサドウダン(三国山)    バイカオウレン?(三国山)
 
     キスミレ(三国山)          スミレ(三国山)        カタクリ(粟柄越)
 
    イカリソウ(粟柄越)      バライチゴ(粟柄越)        チゴユリ(粟柄越)
 
    ヤマツツジ(マキノ)      レンゲツツジ(マキノ)         ?(マキノ)
 

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
(1)スキー場→マキノピックランド→寒風    (2)寒風→三国山→スキー場

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  駄口、海津

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