鎌ヶ岳(1161m)入道ヶ岳(906.1m)

 

★ひとこと   「宮妻峡から鎌ヶ岳を経て尾根伝いに展望の山、入道ヶ岳へ」

鎌ヶ岳山頂付近から入道ヶ岳を望む

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★行った日   2006年5月21日(日)  晴  単独
          
★コース

高槻5:12(名神、R1、R477、県道)=7:39宮妻峡駐車場7:48→カズラ谷コース登山口→最終水場8:45→雲母峰分岐9:19→岳峠9:40→9:54(1161m)鎌ヶ岳9:57→10:05岩場休憩10:12→岳峠10:16→P1028 11:16→11:39(1029.7m)水沢岳11:49→水沢峠12:05→イワクラ尾根分岐12:23→大岩谷・宮妻峡分岐12:40→12:51 P874(三角岩)12:58→重ね岩13:00→椿大神社奥宮13:42→小岐須分岐13:47→13:52(906.1m)入道ヶ岳14:03→P713 14:32→渡渉→15:04宮妻峡駐車場15:10(県道、R477、R1、名神)=高槻18:00

 鈴鹿山脈の中でも最もアルペン的な岩峰を持つ鎌ヶ岳と、三重と滋賀の県境尾根から東へ派生した笹原展望台の入道ヶ岳へ出かけた。登山者の車で大繁盛の鈴鹿スカイラインを越えて、湯の山温泉の南隣の宮妻峡へ入る。峡谷に沿って林道を進むと宮妻峡キャンプ場の大きな駐車場がある。ここが登山基地だ。
 駐車場すぐ傍の入道ヶ岳登山口を左に見て林道を直進すると右側に鎌ヶ岳カズラ谷コース登山口がある。水沢峠へは林道を直進だ。カズラ谷沿いに2、3回渡渉しながら樹林の中をさかのぼる。小さな滝を過ぎ支尾根の自然林の上り坂をジグザグに登る。最後の水場の谷を渡るとしばらく急坂が続き、新緑のブナ林の尾根道を登ると雲母峰(きららみね)から来た道と合流する。イワカガミやタテヤマリンドウの咲く灌木帯の尾根を登り、少し下ってから登りきると水沢峠からの道と合流している岳峠だ。ここから岩稜の急坂だが要所にフィックスロープが設けられている。鎌ヶ岳山頂は360度の展望台だ。北には御在所岳、雨乞岳、綿向山が連なり、南にはこれから歩く入道ヶ岳へ続く稜線が延びている。好天の日曜日とあって狭い山頂は大賑わいだったので、少し下った絶景の岩稜で休憩した。

 
 (林道わき入道ヶ岳登山口)   (林道わき鎌ヶ岳登山口)     (カズラ谷沿いに登る)

    (谷沿いに登る)       (雑木林の支尾根を登る)    (明るい広葉樹林帯の道)

    (雲母峰分岐)              (岳峠)          (鎌ヶ岳頂上直下の急坂)

     (鎌ヶ岳山頂)          (鎌ヶ岳山頂の祠)       (水沢岳へ続く尾根)

 
                  (鎌ヶ岳山頂から北方を望む)

                    (鎌ヶ岳山頂から南方を望む)

 岳峠からしばらく岩稜帯を上り下りしながら全体として下っていく。要所には鎖が設置され道標も完備している。次々に現れる岩峰からの眺めは素晴らしく、また、稜線にはまだ咲かないがシロヤシオやアカヤシオがあり、花を付けたシャクナゲが目を楽しませてくれた。明るい灌木帯や笹原を過ぎ、滑り易い砂礫の急坂を登ると水沢岳だ。急坂を下ると宮妻峡へ分岐している水沢峠だ。入道ヶ岳は宮指路岳方向へ直進する。尾根を登りしばらく進むと道標があるので、左のイワクラ尾根へ入る。イワクラ尾根はアップダウンのある比較的険しい尾根道だ。初めてのコルで左は宮妻峡、右は小岐須へ下る大岩谷へのコースが分岐している。尾根筋を進むとピーク付近に三角錐の岩(通称、仏岩)とその前方に重ね岩が鎮座している。この岩峰から眺めると、北方に鎌ヶ岳、雲母峰などが優美な姿を見せている。一旦コルまで下って再度登り返すとアセビの林だ。入道ヶ岳のアセビ林は天然記念物らしい。


    (キレット状の岩場)          (クサリ場)       (尾根から鎌ヶ岳を振り返る)
 
                 (尾根コーナー付近から北方を望む)

  (明るい疎林の尾根道)     (これから進む尾根)         (砂礫の尾根道)

    (リョウブ?の尾根道)      (笹原の尾根道)      (水沢岳手前の砂礫の急坂)

      (水沢岳山頂)          (尾根道を下る)        (イワクラ尾根分岐)

     (三角錐の岩)             (重ね岩)       (意外に険しいイワクラ尾根)

 アセビ林をなだらかに下ると椿大神社奥宮だ。真新しい小さな祠が祀られている。笹原をなだらかに登っていくと広い草原状の展望抜群の入道ヶ岳山頂だ。東方の眼下に八日市から鈴鹿市の街が広がっている。南にはアンテナが林立した野登山、仙ヶ岳、宮指路岳が見えている。山頂から北へアセビの林を過ぎると北の頭だ。ここから北方にそびえる御在所岳などの景観が素晴らしい。入道ヶ岳の山頂付近はなだらかな笹原が広がっているため、視界不良の際は方位に注意することが必要だ。
 宮妻峡へは駐車場の傍へ下ることのできる新道コースで下山だ。雲母峰を正面に見て笹原の尾根を下る。灌木帯を下りシイノキ林を過ぎ、自然林に入ると宮妻峡の沢だ。半分水に浸かりながら渡渉し、さらにもう一本谷を渡るとキャンプ場だ。橋がないので増水時はこのコースは難しい。
 帰りも往路と同じコースで帰阪した。きょうは、鎌ヶ岳は男性的なアルペン的岩峰、岳峠から水沢岳間は展望岩稜尾根、入道ヶ岳は女性的な笹原の見晴台、など3者3様の楽しさを味わえる素敵なコースだった。
 

(入道ヶ岳山頂付近はアセビ林)   (椿大神社奥宮)          (山頂付近は笹原)
 
     (入道ヶ岳山頂)     (アセビ林を抜けて北の頭へ)        (北の頭)
 
                   (入道ヶ岳山頂から東方を望む)
 
                   (入道ヶ岳山頂から西方を望む)

                      (北の頭から北方を望む)

 
  (宮妻峡へ新道を下る)       (ツゲ?林を下る)        (シイノキ林を下る)
 
★道端の花
    イワカガミ(鎌ヶ岳)       タチツボスミレ(鎌ヶ岳)      ヤマツツジ(水沢岳)
 
    シャクナゲ(水沢岳)     タテヤマリンドウ(水沢岳)   ミツバツチグリ(入道ヶ岳)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  伊船

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