伊勢辻山(1290m)国見山(1418.7m)薊岳(1406m)

 

★ひとこと   「大又から尾根伝いに伊勢辻山、明神平を経て薊岳へ」

赤ゾレ山から薊岳を望む

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★行った日   2006年6月1日(木)  晴  単独
          
★コース

高槻5:00(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、R370、R166、県道)=7:08大又(和佐羅滝途中)7:25→伊勢辻山分岐8:56→9:16倒壊小屋9:21→(1220m)三度小屋辻9:49→大峠分岐10:05→10:13(1290m)伊勢辻山10:28→赤ゾレ山10:50→(1320m)馬力ヶ辻11:10→(1316m)馬力ヶ場11:22→(1418.7m)国見山11:38→(1441.3m)水無山12:02→12:15明神平12:28→前山12:43→13:39(1406m)薊岳13:46→小屋の尾頭14:12→(1182.8m)大鏡山14:39→古池辻15:12→県道出合15:39→15:55大又(和佐羅滝途中)16:05=七滝八壺=やはた温泉(県道、R166、370、R369)=針IC(西名阪、近畿高速)=高槻20:15

 天気予報は晴だったが6月らしく湿気が多くて遠くの見晴らしは望めない空模様だ。きょうは台高山脈北部に位置する伊勢辻山周辺から奈良、三重県境尾根歩きに出かけた。東吉野村から大又へ入るのは3年ぶりだ。大又にて県道を左折し、急勾配の林道をのぼって集落手前の空き地に駐車する。

○大又〜伊勢辻山
 林道を道なりに終点まで進み、なんの表示もない山道に入る。杉林の山腹を巻くようにしてなだらかに登ると、県道から和佐羅滝へ向かう山道と合流する。和佐羅滝を左下に見て、又迫谷の左岸に沿って進む。谷の上流で何回か谷を渡り、針葉樹林帯に入ると倒壊小屋がある。倒木を越えながら針葉樹林の急坂を登ると稜線の三度小屋辻のピークだ。ピーク周辺はなだらかで倒木が多く、左の稜線からも道が合流しているので迷い易い所だ。ここから稜線の道となり、しばらく東進すると左の大峠から来る縦走路との合流点、伊勢辻だ。ブナ林をなだらかに登ると南側の視界の開けた伊勢辻山に着く。草原の山頂はまさに展望台だ。東から南にかけてこれから越える峰々、国見山から明神平を経て薊(あざみ)岳が並んでいるが、大普賢岳や山上ヶ岳はかすんではっきり見えなかった。

 
 (和佐羅滝途中の大又集落)     (又迫谷沿いの道)     (谷の上流をさかのぼる)

 (雨宿りのできる倒壊小屋)     (杉林の急坂を登る)        (三度小屋辻)

      (尾根道を行く)         (伊勢辻:大峠分岐)         (伊勢辻山)

 
                  (伊勢辻山頂上から南方を望む)

○伊勢辻山〜国見山
 伊勢辻山頂から国見山を正面に見ながら鞍部まで下って登り返すと草原の赤ゾレ山だ。山頂からは見晴らしが良く、これから向かう国見岳や薊岳が間近に見えている。赤ゾレ山を鞍部まで下るとアセビと池塘がある気持ちの良い草原だ。ブナの稜線を登り返すと、左の飯高町方向へ道が分岐している馬力ヶ場辻だ。少し下って平らな草原の馬力ヶ場を通り、ブナ古木の稜線を抜けコバイケイソウの茂るブナの疎林を登りきると国見山だ。南に水無山、明神平の前山、薊岳が並んでいる。

 (草原の伊勢辻山山頂を下る)   (県境尾根縦走路標識)      (赤ゾレ山頂上)


   (赤ゾレ山から国見山)       (鞍部の池塘)           (アセビの道)

      (ブナの道)           (馬力ヶ場辻)             (馬力ヶ場)

     (ブナの古木の林)      (コバイケイソウの道)         (国見山)

 
          (国見山から南方を望む、左:水無山、中央:明神平、右:薊岳)

○国見山〜薊岳
 ブナの稜線を少し下って登り返すと何も表示のない水無山だ。急坂を下るとコバイケイソウの茂る緑の草原がまぶしい明神平はすぐだ。あずま屋もある休憩の適地だ。伊勢辻山の稜線コースでは男性の単独行2人に逢っただけだったが、人気の明神平らしく大勢の登山者で賑わっていた。
 明神平から草原をなだらかに登り、途中で三つ塚への道を左に見送り、登り続けると前山だ。ここからブナ林が続く稜線の道だ。青々と茂っているので見晴らしは駄目だが緑が目にしみる気持ちの良い道だ。幾つかピークを過ぎて薊岳が近づくと険しい稜線になり、岩稜の尾根道を進むと狭い薊岳の山頂だ。北方には先ほど通ってきた伊勢辻山の稜線が連なり、南方には、林道麦谷線からP1373(木の実矢塚)を経て登るコースの稜線が眼下に見えている。 

    (ブナの尾根)             (水無山)            (稜線の下り)

     (明神平への下り)          (明神平)         (明神平、前方は前山)

         (明神平から西北を望む、左:伊勢辻山、中央:国見山、右:水無山)

      (前山)                (ブナの森)           (ブナの稜線)

 
   (険しくなる尾根道)          (岩稜尾根道)           (薊岳山頂)

○薊岳〜大又
 山頂付近は残り花が咲いているシャクナゲのジャングルだ。木の根の絡まった険しい道がしばらく続くが、すぐに歩き易い尾根道になる。小屋の尾頭から全く視界の利かない針葉樹林帯の下り道になる。大鏡池のほとりでは祠の新設工事で周辺の木々が伐採され荒れ果てていた。登山道を離れて大鏡池の南側を通って林間の大鏡山三角点に立ち寄る。登山道に戻らずそのまま道なき針葉樹林の急坂を滑り下り、やがて登山道に合流した。あとは退屈な薄暗い針葉樹林を黙々と下って県道合流点にたどり着いた。大又から大鏡池までの陰気な杉林の長い道は二度と通りたくない道だ。県道合流点から舗装林道を登りやっと駐車場所へたどり着いた。
 帰途、七滝八壺と笹野神社へ寄り道し、「やはた温泉」でさっぱりして往路と同じ経路で帰阪した。尾根筋のサラサドウダンやベニドウダンはまだ時期的に早く、シャクナゲは花期が終わっており、残念ながら花に恵まれない山旅だった。きょうは大阪では30度に達したらしく、1000メートル以上の尾根歩きは快適だったが下りでは暑くばてばて気味で、3000メートル級の山々が恋しい季節に近づいた事を実感した。
 

                   (薊岳から南方を望む)
 
                   (薊岳から北方を望む)
 
   (木の根を越えて行く)      (シャクナゲ林を行く)       (明るい尾根もある)
 
  (薄暗い針葉樹林を下る)     (大鏡池で祠を新設中)       (大鏡山三角点)
 
    (針葉樹林が続く)     (県道出合のカツラ?の木)   (薊岳登山口の笹野神社)
 
★道端の花
    ヒトリシズカ(又迫谷)      レンゲツツジ(伊勢辻山)   ミツバツチグリ(伊勢辻山)
 
   ニシキゴロモ(赤ゾレ山)     ヤマツツジ(赤ゾレ山)       チゴユリ(前山)
 
   シャクナゲ(薊岳)         ササユリ(大鏡池)       ガクウツギ(大鏡池)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・大杉谷・高見山
・2万5千分の1地形図  大豆生

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