鉄山(1563m)弥山(1895m)八経ヶ岳(1914.9m)頂仙岳(1717.4m)

 

★ひとこと   「大川口から鉄山、八経ヶ岳を経て道なき頂仙岳へ」

次ぎのピークから鉄山と行者還岳(中央奥)を望む

★行った日   2006年9月20日(水)  晴  単独
        
★コース

高槻4:49(近畿高速、西名阪)=柏原IC(県道、R309)=7:13大川口(鉄山登山口)7:22→見晴し尾根7:53→見晴し岩9:01→9:30(1563m)鉄山9:42→11:01(1846m)修復山11:05→(1895m)弥山11:51→12:20(1914.9m)八経ヶ岳12:37→川合方面分岐12:49→展望尾根13:15→川合方面分岐13:30→頂仙岳分岐13:35→(1717.4m)頂仙岳13:47→迷路→川合方面合流14:59→コル(なべの耳)15:03→熊渡分岐15:23→水場(大木)15:45→林道始点16:04→16:08白川八丁分岐(車便乗)=16:42大川口16:54(R309)=天ノ川温泉(R309、県道)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻20:45

 台風一過、秋晴れの快晴のもと、かねてより登りたかった鉄山(てっせん)から弥山へ尾根をたどる縦走に出かけた。このところ大峰山系ばかり続いているが、このコースはガスると危険なので秋晴れの日を待って登った。川迫川(こうせいがわ)と神童子谷との合流点の大川口(おおこぐち)から鉄山に登り弥山に行ってから、観音峰山から三角錐に見えた頂仙岳にも登りたかったので熊渡(くまど)の林道始点から2〜2時間半かかる車道歩きで鉄山登山口へ戻る計画だ。
 登山口からすぐに急登に次ぐ急登だ。登山口には「登山道が整備されてなく磁石も狂う場所もありガスった時には熟練者でも迷うことがあるので登山禁止」の表示があり、自己責任で登る。時々、木の根を掴んでよじ登る所もあるが踏み跡もあってテープも沢山ついており、鉄山までは尾根も狭いので主稜を外さないように登れば迷うことはない。標高1000メートル付近の見晴しのよい尾根からバリゴヤの頭が眼前に迫って見える。最初の岩稜ピークを越えると草地の尾根があり付近の岩角から眺める大峰の峰々のパノラマが絶景だ。木の根のからまったピークを過ぎると鉄山頂上だ。山頂からは北方の視界のみが開け川迫ダムから観音峰や稲村ヶ岳が見えるが、他は木立に囲まれた小空間だ。


 (川迫ダムから鉄山の突起)        (大川口)           (鉄山登山口)

   (杉林の急坂を登る)    (広葉樹も混じる急坂を登る) (木の根や岩角を掴んで登る)

 
          (標高1000メートルの見晴し尾根から北方のバリゴヤの頭を望む)

 (シャクナゲのピークを越える)  (明るい広葉樹林帯もある)  (見晴し岩から草地の尾根)

 
                 (鉄山頂上付近から東方を望む)

                 (鉄山頂上付近から北方を望む)

 (山頂手前のピークを越える)       (鉄山頂上)       (山頂から川迫ダム、観音峰)

 山頂から急坂を木の根、岩角を掴みながら下ると気持ちの良い草原のコルだ。東南下方に布引谷二股が見え、上方には聖宝谷のザレ場が聖宝宿跡から下っている。次のピークの岩場をテープを目印にして越えるとかなり広い草原にでる。後方(東北)に見えているのは鉄山のピークだ。草地をなだらかに登ると林床がシダ類に覆われた針葉樹林に入る。この辺りはテープも少なく、なだらかな地形のためガスった時には迷い場所だ。正面(西南)の小高いピークを目印に進むとやがて急坂となり修覆山?と思われる小さなケルンのあるピークに着く。ピークには小ぶりの松と岩角がうまく配され、西には頂仙岳山頂がのぞく風景は心を和ませる美しさだ。少し下って登り返すといよいよ難物の唐桧の倒木帯だ。初めは弥山のピークが見えないので、通りやすい所を進むととんでもない方向に進んでしまい、磁石で方向を修正しつつ進んだ。弥山のピークが見え出すとそれを目標に倒木をくぐったり乗り越えたりしながら進み、やっと弥山頂上の神社にたどり着いた。この辺りも平地のためガスってしまうと方向がわからず難渋しそうな場所だ。
 弥山小屋から奥駈道を釈迦岳方向に下ると鹿害防御ネットに囲まれたオオヤマレンゲ群生地だ。例年、梅雨時には人であふれかえっているが、今は閑散として古びた葉っぱだけだ。さすがに奥駈道は歩きやすい立派な道だ。最後の急坂を登ると関西最高峰の八経ヶ岳だ。秋晴れの山頂からは文字通り360度の景観だ。

  (鉄山を越えると草原がある)   (鉄山の次のピーク)     (難路の聖宝谷ルートを望む)

  (テープ探しのピーク越え)   (テープ探しのピーク越え)    (明るい疎林帯のピーク)

    (快適な草原もある)     (草原から鉄山を見下ろす)  (目印のない針葉樹林を進む)

   (修覆山へ登る急坂)   (修覆山頂上?は小ケルンのみ) (修覆山から頂仙岳を望む)

 
   (唐桧の倒木帯に入る)     (倒木越えに難渋する)       (弥山頂上)
 
     (八経ヶ岳)       (オオヤマレンゲの鹿害防御柵) (オオヤマレンゲは葉のみ)
 
  (八経ヶ岳へ登る奥駈道)     (八経ヶ岳山頂)       (山頂から頂仙岳を望む)

 山頂から奥駈道を明星ヶ岳の手前まで下り、川合方面の案内表示に従って右へ分岐する。針葉樹林帯を抜けると、林床の緑の背の低いシダ類と疎林のコントラストが庭園の様な場所を通る。しばらくなだらかに下って登り返した所が見晴し抜群の尾根の尾だ。弥山、八経ヶ岳、明星ヶ岳が並んで連なっている。すこし登ってから下ると弥山から川合へ通じている道に合流する。しばらく川合方向へ下ると尾根道から頂仙岳の山腹を通る道に入る。ここから頂仙岳へ取り付く。
 道なき道を小さなブッシュや木々をかき分けて登りだした。無論、テープなどの目印は皆無だ。標高差50〜60メートル位なので軽く考えて遮二無二登り、山頂近くの岩の絶壁を巻いて急坂を越え、やっと山頂にたどり着いた。三角点のある山頂は小木がまばらに生えた小さな長方形の空地で展望はない。下山が問題だった。元に戻ったつもりだったが絶壁の上に出てしまい、元に戻って別の方向へ下ったが見慣れない倒木ばかりで道が現れなかった。小1時間、頂仙岳中腹の岩場と倒木と谷間をうろうろしたあげくやっと川合方向へ続く道に下りることができた。反省点は、GPSは高精度で現在地点を特定することができず、登ってきたルートに復帰できなかった。特に、絶壁の近くや木々が茂っていると特定誤差範囲が広くなり、最悪、通信不良になる。面倒でも登る際にテープを付け下山時にそれを取り去る注意力が必要だった。結果論からいえば、頂仙岳へ登るときは北側(弥山側)から登ると岩場があるので南側(川合側)から登る方がなだらかで判りやすいと思われる(山頂付近は未確認)。コル(なべの耳)から約100メートル弥山側に登った所から左の尾根に取り付くと良い。
 川合方向になだらかに下ると大木の広葉樹がまばらに生えている広いコルに着く。表示はないがここが熊渡分岐だ。右側の数十メートル先に派手なテープを幹に巻きつけた木が目印だ。右に曲がった後は踏み跡が殆ど消えているので忠実にテープを拾いながら斜面を斜めに九十九折れで下る。ある程度下ると、しっかりした道となりどんどん下れば熊渡に続く林道始点にたどり着く。ここから2時間の林道歩きを覚悟していたが、幸運にも双門滝方向から帰ってこられた登山者と逢い、車で大川口まで送って頂いた。
 毎水曜日は洞川温泉がお休みのため毎木曜日休業の天ノ川温泉で汗を流していつものコースで帰阪した。きょうは往復とも始めてのコースだったが多少トラブルがあったが最高の晴天の恵まれて存分に景観を楽しむことができた。鉄山縦走について、ガスった時にはテープや踏み跡不在で広い尾根のある鉄山と弥山間は危険だ。また、GPSは万能ではなく広い空間で現在地点を特定して進行方向を定めるには絶好の道具だが、電波の届きにくい岩壁などでは誤差範囲が大きくなり細密なルートを戻るには適さずテープなどの目印が必要だ。

 
                    (八経ヶ岳山頂から東南を望む)
 
                    (八経ヶ岳山頂から東北を望む)

 (八経ヶ岳から下る奥駈道)  (明星ヶ岳の草原化した唐桧林) (奥駈道から川合へ下る分岐)

 
 (針葉樹林をなだらかに下る)   (庭園の様な疎林帯)       (庭園の様な疎林帯)
 
(弥山から川合へ下る道へ合流)    (広い道が続く)        (頂仙岳の道なき道)

   (頂仙岳三角点)          (川合へ下る)        (熊渡分岐付近の広い尾根)

(テープを頼りに疎林帯を下る) (白川八丁側は切れ落ちた崖)   (広葉樹林をさらに下る)

   (杉林の尾根に入る)       (大木のある水場)      (熊渡へ続く林道始点)

 
★道端の花

 キツネノマゴ(鉄山登山口)  蘚苔類の一種の花穂(修復山) サラシナショウマ(八経ヶ岳)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  弥山

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