三岳山(839.2m)伏見山(710.1m)

 

★ひとこと   「野際から宗教色豊な三岳山を経て仏坂から伏見山へ」

仏坂集落から三岳山を望む

★行った日   2006年10月21日(土)  晴一時曇  単独
        
★コース

高槻5:18(府道、京都縦貫道、R9、R426)=7:58野際集落墓地駐車場8:08→8:58三岳神社9:02→9:18(839.2m)三岳山9:27→三岳神社9:36→野際集落墓地駐車場10:00=仏坂集落舗装道路終点11:00→仏坂峠11:32→11:59 P617 12:04→12:24(710.1m)伏見山12:36→P617 12:50→仏坂峠13:15→13:30仏坂集落舗装道路終点13:47(R426、R9、R173、府道)=高槻17:00

 三岳山(みたけやま)は丹波の雲海で知られた山だが、きょうの冷え込みはさほどでもなく山頂付近はガスに覆われていた。また、修験道の山でもあり今回は立ち寄れなかったが頂上付近の行者神社に蔵王権現が祀られているそうだ。福知山から出石に向かうR426で登尾トンネル手前の中佐々木あたりの道端に三岳山登山口の案内標識があり、ここを右折して細い車道を上って野際集落に入ると墓地の駐車場がある。
 駐車場から車道を100メートルほど直進すると害獣防御柵で道路が閉鎖されている。柵の扉を通ると前が七王子神社だ。神社の右奥から、道端に丁石を配した三岳神社に向かう立派な道がついている。道端には幾つかの福知山市の名木があったが、中でも小さな沢の所のトチとカツラの古木が立派だった。ここから急勾配をジグザグに登ると小さな泉があり、その先で喜多の少年の家から来た道と合流している。鳥居をくぐって石段を上がると新しく建て替えたような三岳神社の拝殿だ。木彫の飾り物が狛犬のように置かれている。左に行者神社への参道入口があったが今回は割愛した。拝殿の裏から急坂を登ると林の中のなだらかな道となり、最後に急登すると三岳山頂上だ。三角点と小さな五輪の塔があり、北側は反射板の先から尾根がのびている。きょうは頂上付近だけがガスに包まれ見晴らしは駄目だった。
 同じ経路で下山したが、野際集落から見える伏見山(ぶくみやま)は、左右に長い山並みを連ねて雄大な景観だった。次に、この伏見山に登るべくR426を横切って仏坂(ぶっさか)集落へ向かった。

   (野際集落から蘢ヶ城山(たつがじょうやま)(左)、伏見山(ぶくみやま)(中央)を望む)

      (七王子神社)        (林道のような登山道)      (比較的新しい丁石)

    (明るい松林を行く)      (古木のある沢を渡る)        (トチの古木)

     (カツラの古木)           (三岳神社)         (木彫のある拝殿)

   (丸太階段を上る)         (三岳山三角点)         (三岳山の反射板)

 国道から仏坂の集落に入り、しばらく進むと舗装道路の終点の広場がある。ここで停めればよかったのだが草の生えた地道の林道をそのまま進み、林に入ったところの浄水槽のあたりでこの先行き止まりだと判りUターンしようとして軟弱地にはまり込んでしまった。四駆ではない普通乗用車のため自力で脱出できず、集落の人々に押してもらってやっと抜け出せた。教訓は、地道林道では固い地盤の余地があることを車外に出て確認してからユーターンすることだ。親切な集落の人に感謝!感謝!感謝!。舗装道路の終点までバックで戻って駐車した。
 このあたりから眺めると集落が麓に点在する三角錐型の三岳山の姿は抜群だ。先程の浄水槽のそばを通り自然に返った棚田に沿って少し進むと林道終点だ。グチャグチャの棚田跡の畦を上ると二股地形にでる。右側は棚田跡が続きぬかるんでいたので左側を直進して林に入り尾根を目指して登った。下山時に判ったことだが右を登るのが正解だ。倒木帯が続いたがブッシュがないので鹿か猪の足跡のある獣道をたどって楽に登れた。杉林の尾根を北へ少し下ると仏坂峠だ。広い道の切通があり、少し仏坂集落寄りには野仏と石碑もあって古道の峠の面影を残している。
 峠から尾根伝いに北へ登り、第1ピークを過ぎるとなだらかな尾根歩きになる。P617で右の尾根に入り少し灌木帯を進むと西半分が草原で東半分が樹林帯の伏見山が見える。きょうは霞んでいたが西側正面には居母山(いもやま)が、遠くには播磨の山々が眺められる。山頂下の急坂を林に沿って登ると林間の伏見山三角点だ。急坂には数株のセンブリが咲いていた。三角点からの展望はないが、少し下ると西側の視界が開け播磨の山々の眺望が素晴らしい。
 往路と同じ経路で下山したが、P617では左へ曲がる尾根が一つしかないため間違わなかったが、第1ピークでは2つの尾根があり間違った尾根を少し下ってしまった。仏坂峠からは倒木でしばしばふさがれているが意外に立派な道がついる。棚田跡まで下ると道は不明瞭になっているが湿地帯をそのまま下ると往路の地点に戻る。
 三岳山はハイキング向きの山だが伏見山は踏み跡もテープもないので、本当は地形図と磁石で現在地を確認できれば最高だが、僕は地図を読むのが苦手なのでGPSで確認しつつ下った。ここは静かな山歩きのできる最高のコースだが、初めての人には読図力の訓練に好適なコースだ。機会があれば仏坂峠から蘢ヶ城山(たきがじょうやま)へ縦走したいものだ。


 (野際集落から伏見山を望む)      (野際集落)        (自然に返った棚田を登る)


    (倒木帯を登る)         (針葉樹林の尾根)          (仏坂峠)

  (なだらかな尾根筋を行く)      (明るい尾根)       (西側が樹林のない伏見山)

  (山頂付近に咲くセンブリ)      (伏見山三角点)       (仏坂峠の石仏と石碑)

                 (伏見山から南〜西北を望む)

★道端の花(殆ど咲いていない)

★ルート断面図
(1)三岳山               (2)伏見山

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  三岳山

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