高畑山(773.3m)那須ヶ原山(800.0m)油日岳(693m)

 

★ひとこと   「鈴鹿峠からアップダウンの厳しい尾根伝いに油日岳へ」

高畑山から那須ヶ原山(最も奥の山)を望む

★行った日   2006年12月16日(土)  晴のち曇  Kさんと2人(Kさんのレポート
        
★コース

高槻5:08(名神)=栗東IC(R1、県道)=7:20奥余野森林公園駐車場(R25、R1)7:30=鈴鹿峠登山口8:00→鏡岩8:05→ピーク8:34→9:19(773.3m)高畑山9:28→溝干山9:51→坂下峠10:07→10:37唐木山10:43→(774m)三ッ頭山11:21→11:44(800.0m)那須ヶ原山12:12→(698m)北打山12:45→(688m)倉部岳13:14→13:20三国岳13:26→不鳥越峠13:31→(728m)忍者岳13:41→加茂岳13:51→13:59(693m)油日岳14:09→忍者岳分岐14:23→林道始点14:35→14:45奥余野森林公園駐車場14:55(R25、R1)=15:25鈴鹿峠登山口15:30(R1、R307、名神)=高槻18:00

 きょうは今年9月に大峰の鉄山からの帰途、林道を送ってもらったKさんと一緒だ。奥余野森林公園に車を1台置いて鈴鹿峠登山口から登り、高畑山から那須ヶ原山を経て油日まで縦走の予定だ。鈴鹿峠のR1下り線のトンネル出口すぐを左折して戻る方向へ坂を上ると鈴鹿峠の万人講常夜灯だ。東海自然歩道の標識のある茶畑の先の林の中に駐車する。
 杉林の林道そばの鏡岩の表示に従って進むとすぐにR1が見下ろせる大岩の上に出る。ここから盗賊が旅人を狙っていたらしく三重県側の展望抜群の所だ。杉林を戻り、見晴らしの良い尾根の尾まで高度差約250メートルの急坂を登る。不精してスパッツをつけなかったので朝露に濡れた笹原でひざから下がビショビショだ。ナイフリッジと称する馬の背を通り、何回かアップダウンしながら高度を上げると文字通り360度展望の高畑山だ。前方(西南)にはこれから越える溝干山、唐木山、三ッ頭山、那須ヶ原山が見え、北方には綿向山、雨乞岳、御在所岳、鎌ヶ岳などの鈴鹿中部の山々が靄の彼方に霞んでいた。


 (鈴鹿峠に建つ万人講常夜灯)    (鈴鹿峠の茶畑)         (高畑山登山口)

        (鏡岩)          (鏡岩から見た1号線)      (杉植林帯を登る)

 (急坂を過ぎると展望の尾根道)(尾根道から北方の鈴鹿山脈) (高畑山手前のナイフリッジ)

   (笹原の尾根道を行く)        (高畑山頂上)          (高畑山頂上)

 
        (高畑山より左からかすんだ綿向山、雨乞岳、御在所山、鎌ヶ岳を望む)

 高畑山から溝干山までは大きなアップダウンもなく気持ちの良い笹原と灌木の尾根道が続いている。溝干山からは対面の唐木山や三ッ頭山を眺めながらの劇下りだ。灌木の幹を掴みながら下りきると神大滝林道が赤土むき出しで大きく崩壊している坂下峠だ。峠を横切って急坂を登り、ガレた所もある険しい尾根道を登ると唐木山だ。途中の尾根道は展望豊だが唐木山はブラインドだ。尾根道から振り返るとガレた山肌が痛々しい三角錐の溝干山が坂下峠の向こうにそびえている。唐木山を過ぎて三ッ頭山までアップダウンはあるが豊な自然林の尾根道が続いている。

    (笹原とアセビの稜線)     (高畑山から続く稜線)          (溝干山)

  (稜線から見る三ッ頭山)      (坂下峠への下り)       (坂下峠へ続く林道)

    (荒れ果てた坂下峠)      (唐木山へ続く稜線)       (溝干山を振り返る)

   (ヒメシャラ?林を行く)       (キレットを登る)             (唐木山)

    (アセビの明るい道)      (落葉絨毯の自然林)         (三ッ頭山)

 
 視界のない三ッ頭山からアップダウンのある笹原と灌木の尾根道を進むと縦走路の分岐点があり、右折してカラマツ林を抜けると海抜800メートル丁度の那須ヶ原山頂上だ。三角点は那須ヶ原神社の小さな祠の裏にあり、見通しのない山頂の小広場から下る道は大原貯水池へ通じている。
 先ほどの縦走路まで戻り、小ピークを幾つか越えて尾根道を下ると北打山だ。次のピーク、倉部山へはフィックスロープもある険しい岩稜を越え、アップダウンを繰り返す馬の背の尾根道を進む。この尾根道の右手、滋賀県側では材木を運ぶヘリが爆音をとどろかせていたが、よくペイするものだと思う。三国岳、忍者岳、加茂岳と殆ど展望のない小ピークを過ぎるとやっと油日岳だ。南のみ視界の開けた小広場の山頂には岳大明神の祠があり、すぐ下には避難小屋が建っている。山頂から余野公園の標識に従って急斜面を灌木を手がかりに下る。忍者岳からくる道と合流して沢筋に入ると勾配も緩くなる。天竜の滝、雲竜の滝、水竜の滝などの小滝を眺めつつ谷筋を下ると休憩所もある林道始点だ。約1キロの舗装林道歩きで、朝に車を置いておいた奥余野森林公園駐車場だ。
 鈴鹿峠に戻って車を回収し、R1で水口に至り、栗東までの渋滞を回避してR307で信楽経由瀬田西ICから帰阪した。12月としては暖かく、展望はいまいちだったが鈴鹿らしい笹原の尾根歩きを楽しむことができた。この縦走コースはアップダウンが激しく距離のわりに歩き応えがあり、また、Kさんのお蔭で車2台による効率的な山歩きができた。

    (笹原の絨毯を行く)        (那須ヶ原山)        (カラマツ林と那須ヶ原神社)
 
      (キレット越え)          (キレット越え)         (材木を運ぶヘリ)

  (倉部岳から那須ヶ原山)        (三国岳)               (忍者岳)

 
 (アップダウンの激しい稜線)     (油日岳大明神)          (油日岳)
 
      (雲竜の滝)          (林道始点付近)      (奥余野森林公園駐車場)
 
★道端の花(花は殆どなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
(1)鈴鹿峠登山口〜三ッ頭山

(2)三ッ頭山〜奥余野森林公園

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  鈴鹿峠

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