和泉葛城山(865.7m)大石ヶ峰(890m)三国山(885.7m)槙尾山(600m)

 

★ひとこと   「蕎原からブナ林の和泉葛城山を経て三国山、槙尾山へ」

槙尾山から岩湧山を望む

★行った日   2007年1月30日(火)  晴  単独
        
★コース

JR高槻駅7:03=7:45新今宮7:54(南海)=8:21貝塚8:30(水鉄)=8:44水間8:50(水鉄バス)=蕎原9:05→Bコース登り口9:15→塔原道合流9:39→枇杷平9:51→林道出合9:57→林道別れ10:08→玉冷泉10:23→鳥居(Aコース合流)10:39→葛城神社10:44→林道三叉路10:53→11:05(865.7m)葛城山三角点11:10→(860m)大石ヶ峰11:32→(739m)小堂峰11:49→鍋谷峠12:12→経塚山分岐12:20→12:36(825m)経塚山12:46→経塚山分岐12:51→林道分岐12:57→七越峠13:08→牛坂(セト)→三国山分岐13:35→(885.7m)三国山13:41→三国山分岐13:46→千本杉峠13:59→上山分岐14:13→14:26十五丁石地蔵14:33→五ッ辻分岐14:42→滝畑分岐15:06→槙尾山登り口15:10→(800m)槙尾山15:26→槙尾山登り口15:38→施福寺本堂15:41→槙尾山入口15:58→16:41槙尾山口バス停17:14(南海バス)=JR和泉府中18:05=JR高槻駅19:17

 泉州と紀州とをわける和泉山脈の雄峰、和泉葛城山から槙尾山までの尾根歩きを計画した。南海電車の貝塚から看護士の卵で賑やかな水間鉄道に乗り、水間からはたった1人の乗客を乗せた水鉄バスで蕎原(そぶら)に降り立った。バス停付近には登山コース説明板があり、登山道は蕎原集落から登るBコース(3.5キロ)と、先の春日橋から登るAコース(4.5キロ)があるが、Bコースで登ることにした。
 道端に地蔵のある登山道入口を入るとすぐに杉林をしばらく登る。竹林を通ってジグザグに急斜面を登り、支尾根に達すると塔原からの道を合わせて雑木林をなだらかに進む。やがて葛城神社の頭のとれた献灯の建つ小広場に出ると枇杷平だ。シイやカシなどの常緑広葉樹林が広がっている。広い登山道を進むと舗装道路にでてしばらく車道を歩く。車道から山道に入って道なりに登り、玉冷泉を過ぎて笹原の自然林をなだらかに進むとブナ林が現れる。太平洋側のブナ林はあまり残っておらず貴重な自然として保護されている。すぐ先でAコースと合流し、急な石段を登ると葛城神社だ。西へ少し下ると展望台があるがきょうは省略し、車道に下るとトイレや売店もあるので一休みだ。ここから東進すると三叉路だ。車道を進まずに中継所アンテナへ向かう道へ車止めの横から入る。しばらく道路を進むと三角点へ通じている小道が左へ分かれている。中継所の裏の全く見通しのきかない所に葛城山一等三角点がある。
 ここから杉林ばかりの薄暗い尾根道を下って登り返すと大石ヶ峰だ。杉林の中の小空間だ。この辺りは等間隔に杉の木が広がる林の中を進むため方向感覚を失いやすい。加えてテープや表示も少なく、何本もの踏み跡があるため注意深く進むことが必要だ。大石ヶ峰から直進の尾根にも踏み跡があるが、右の尾根を下るのが正解だ。杉林を下って少し進むと尾根の先端が小堂峰だ。山頂から直進方向に棒で×印が作ってあるので右へ下り、ここからしばしば現れる丸太階段を上り下りすると車道に出合う。R480の鍋谷峠だ。和泉葛城山からここまで杉林の連続なので視界はおろか薄暗い林中歩行が強いられる尾根道だ。


    (Bコース入口)            (登山口)           (竹薮を通り抜ける)

   (雑木林の明るい道)         (枇杷平)            (林道出合)

       (玉冷泉)            (雑木林を行く)          (ブナ林が現れる)

   (葛城神社手前石段下)         (葛城神社)            (林道三叉路)

(中継アンテナへ向かう尾根道)  (中継アンテナ裏三角点)       (大石ヶ峰)

   (方向感覚がなくなる杉林)        (小堂峰)              (鍋谷峠)

 鍋谷峠から林道を約1キロ東進すると経塚山分岐点だ。左の杉林をなだらかに登ると石塔の建つ経塚山頂上だ。林の中で見通しは一切きかない。元へ戻り、林道を進み和歌山側へ下る林道を右に分け、更に進むと七越峠だ。峠から父鬼や蔵王峠へ下る道は紀泉両国を結ぶいにしえの生活路であり、また西国三十三ヵ所巡礼道でもあり、峠には茶屋もあったそうだ。ここからなだらかに登ると三国山の表示があり、中継アンテナや航空施設が道の近くに建っているが山頂は判らなかった。この先で舗装林道はなくなり細い林道に変わる。しばらく進むと牛峠の表示があり直進路から分岐して左の尾根道を下る。100メートルほど先に手書きの三国山の表示が木の枝にぶら下がっていた。指示通りにたどると先ほどの中継アンテナの裏の小空間が三国山だった。ここもブラインドの山頂だ。
 元へ戻って尾根道を下り、千本杉峠、上山分岐などを過ぎ、廃棄されたバイクが放置されてる十五丁石地蔵から少し平坦な巻道を行く。少し先の急坂を下って五ッ辻分岐を過ぎると、このコース初めての展望が得られ、岩湧山が望める。この辺りから地図上では槙尾山へ登る道があったが閉鎖されていた。仕方なくそのまま下り、滝畑からの道を合わせて施福寺の手前まで行くと左手に寺の廃屋がありその右の小道を入る。踏み跡をたどって尾根を登ると途中で撮影に好適な展望台地がある。さらに支尾根を登りつめると広場のある槙尾山頂上だ。同じ経路で下り、施福寺にきょうの無事を感謝し、長い石段を下って下山した。施福寺の車止めから槙尾山口までの4キロが惰性で歩く長い道だった。
 槙尾山口からの帰路はバスの停車順に3経路(和泉中央から泉北高速、和泉府中からJR、泉大津から南海)あるが最も便利なJRで帰阪した。きょうは暖かく終日快晴に恵まれた紀泉の静かな山歩きだった。特に、山腹付近の雑木林、山頂付近のブナ林、尾根道の杉林など木々の静かなたたずまいを楽しむことができた。近畿自然歩道を和泉葛城山から槙尾山まで歩いたので、今までに歩いた犬鳴山から和泉葛城山と槙尾山から始まるダイヤモンドトレールとを併せると泉南市の犬鳴山から葛城市の平石峠まで完歩できた。

        (経塚山)             (七越峠)            (牛峠(セト))

       (三国山)             (千本杉峠)          (明るい雑木林)

     (十五丁石地蔵)       (見晴らしの良い下り道)     (正面に見える岩湧山)

     (槙尾山登り口)       (槙尾山へ向かう尾根道)        (槙尾山)

 
          (本コース唯一のビューポイント、槙尾山登り道から東を望む)

     (施福寺本堂)          (施福寺山門)          (槙尾山入口付近)

★道端の花(花は殆どなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
(1)蕎原〜和泉葛城山〜鍋谷峠〜七越峠


(2)七越峠〜十五丁石地蔵〜槙尾山〜槙尾山口

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       金剛・葛城・紀泉高原
・2万5千分の1地形図  内畑、岩湧山

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