竜ヶ岳(816.7m)大井戸山(794.2m)篠ヶ峰(827.0m)東峰山(631.7m)

 

★ひとこと   「氷上町から尾根をたどって竜ヶ岳、篠ヶ峰、東峰山を周遊」

篠ヶ峰へ向かう県境尾根から竜ヶ岳を望む

★行った日   2007年2月25日(日)  曇一時晴  単独
        
★コース

高槻5:53(府道、R372、R176、県道)=8:00三原霊園8:11→尾根道出合8:51→P444三角点8:59→9:26P419三角点9:35→稜線出合10:57→11:04(816.7m)竜ヶ岳11:18→稜線出合11:23→清水坂11:43→町界尾根分岐12:15→12:31(794.2m)大井戸山12:40→町界尾根分岐12:53→P696 13:07→林道出合13:31→14:04(827.0m)篠ヶ峰14:10→14:15反射板14:21→P559 14:48→(631.7m)東峰山15:20→P519 15:55→支尾根別れ16:14→林道出合16:31→17:03三原霊園17:08(県道、R176、R372、府道)=高槻19:14

 先日登った三国岳から眺めた竜ヶ岳が格好よかったので篠ヶ峰とともに訪れることにし、「山あそ」の島田さんのHPを参考にして林道歩きの少ない周遊コースを計画した。いつもの一般道で亀岡から篠山を抜けて氷上の三原へ2時間余で到着、サイプレスゴルフ場入口手前の三原霊園の広場にとめさせてもらった。
 霊園の左奥の林の中に地形図の鳥居マークとおぼしきお堂があり、その左上の猪よけネットのゲートを過ぎると小さな祠が建っている。祠から踏み跡をたどって右側に杉植林帯、左側に松や雑木の茂る案外急な支尾根を登る。支尾根には共有林を示す赤黒プラ杭もあるので迷うことはない。ひと汗かいて支尾根を登りきると右からきた尾根道に合流し、すぐに視界のない樹木にかこまれたP444三角点だ。島田さんのHPによれば長都羅志山(ながずらしやま)というらしい。杉林や赤松林のなだらかな稜線を下って登り返すと展望のないP419三角点だ。冬枯れの樹木の間に竜ヶ岳から北へ延びている山脈のピークP753が尖った姿を見せている。また、早くも山頂広場のアセビが咲き始めていた。アップダウンを繰り返しながら展望のない尾根の高度を上げていき、杉林の急坂を登ると大岩が現れ始める。数個の大岩を乗越えたり巻いたりしながらフーフー言いながら登りきると町界尾根の稜線に出合う。西南方向が少し切り開かれて杉原川沿いの加美町が眼下に伸びている。なだらかな稜線を右へたどると竜ヶ岳はすぐだ。山頂からは西側の展望が開け、南のこれから向かう大井戸山から北の粟鹿山まで180度見渡すことができた。風が強く山頂備え付けの温度計で気温1℃ながら体感温度は寒く、早々に山頂をあとにした。 

 
   (三原霊園近くのお堂)      (お堂から祠へ登る)     (赤黒プラ杭に沿って登る)

   (支尾根に続く踏み跡)        (P444三角点)        (赤松林もある)

      (P419三角点)        (咲き始めたアセビ)     (自然林と植林帯の尾根を登る)

 (大岩が現れると稜線は近い)      (稜線出合)        (倒木もあるなだらかな稜線)

                    (竜ヶ岳から西南を望む)

                    (竜ヶ岳から西方を望む)

 先ほどの稜線出合を過ぎて、雑木の茂るさわやかな尾根道を下る。左の木々の間からガルフ場や下山時に通る予定の東峰山を主峰とする稜線が見えている。急な稜線を下っている途中で5、6人の女性主体の熟年登山者に逢ったのがきょうの唯一の出会いだった。下りきったコルが清水坂で、石仏もあり氷上と加美を結ぶ重要な峠であったことをうかがわせている。ここから稜線は急な上り坂だ。しばらくすがすがしい自然林の尾根を進むと岩稜が現れる。巻いたり乗越えたりするが岩頭からの東方の視界がよくアンテナ群のかんざしを付けた篠ヶ峰がすぐそばだ。町界尾根分岐も気付かずにやせ尾根を進み、最後の突起を登ると狭いスペースしかない大井戸山頂だ。12時半も過ぎて下山時刻が気になりだしたので小休止でピークをあとにした。これからがきょうのハイライトだ。GPSで町界尾根分岐点を探しつつ元へ戻った。分岐点には大井戸山と清水坂の矢印表示板が杉の幹に付けてあり、町界尾根の下り斜面に赤プラ杭が点々と並んでいるのが見えている。早速、激下り開始だ。何度か尻餅をつきながら赤プラ杭をひろって下り、なだらかになるとイバラと格闘しながら倒木を越えて尾根を進む。町界尾根には律儀に赤プラ杭が続いているので迷うことはない。やがて杉林の歩き易い尾根となり林道へ飛び出す。

 
     (竜ヶ岳山頂)        (さわやかな尾根道を行く)  (木々の間から見える下山尾根)
 
   (杉林の多い尾根道)          (清水坂)           (清水坂の石仏)

  (自然林の尾根を登る)        (岩稜を越える)       (岩稜を巻いて杉林を行く)

              (県境尾根分岐手前の岩稜から東方を望む)

 
    (大井戸山頂上)        (大井戸山から加美町)    (手前ピークから大井戸山)
 
    (県境尾根分岐点)       (県境尾根の激下り)      (県境尾根のブッシュ)
 
   (県境尾根の倒木帯)     (さっぱりした尾根もある)        (林道出合)

 曲がり角のみ舗装されている地道林道を30分ほど登ると中継アンテナ群のある篠ヶ峰山頂だ。三角点はアンテナの裏の草むらに鎮座している。最北端のアンテナの左から氷上町側へ下る道があるが、稜線を下るには反射板まで関電巡視路を下る。反射板の東側広場からの東方の展望が抜群だ。朝の上りの稜線やこれから下る稜線が鮮やかに俯瞰できる。午後2時を過ぎ、未知の道でもあるので急いで下山開始だ。
 下山早々にひかみゴルフ場をサイプレスゴルフ場と見間違え、おまけに白山を東峰山と見間違えて広い道のある県境尾根を100メートルほど下ってしまった。GPSで確認して尾根の誤りに気付き、再度正しい尾根の激下りだ。踏み跡の不明瞭な所も多いが赤プラ杭が尾根に打たれており、さらに正面の尖がった東峰山を前方に見て稜線を外さないように進めば迷うことはない。大した難所もなく反射板から約1時間で東峰山だ。外観は尖った山容だが見晴らしは全然駄目だ。山頂からは墓地公園の鎖に沿って東北に進めばよい。ここから尾根道が極端に悪くなり、倒木を乗越えたりイバラのブッシュをかき分けたりと難路が続く。冬季でもこれだから夏場から秋にかけては草刈り鎌必携の道だ。P519を越えると歩きやすくなり稜線から向かい側の墓地公園を囲むようなU字型の山が綺麗だ。尾根の先端に来て鎖の張られた尾根が右に下っている所から左の支尾根を下る。所々にテープもあるが適当に杉林を下ると林道へ出る。東峰山から約1時間だ。林道の左側(集落側)は猪よけネットが続いているので林道を道なりに下るとゲートがあって大谷集落の墓地の奥に出る。大谷から登る場合は大谷集落の墓地からゲート開けて直進し、林道終点まで行き左の踏み跡をたどって登ればよい。林道終点には2、3台は駐車可だ。あとはたんたんとした車道歩きで三原霊園へ帰り着いた。帰りも往路と同じ一般道で帰阪した。
 暖冬の日々が続いていたが、きょうは昨日に続いて平年並みの気温に戻った風の強い寒い日だった。稜線の林道斜面にツララが一面に下がっているのを見たり、山道のサクッサクッという霜柱の音を聞くのが楽しかった。きょうのコースはブラインドが多かったが要所からは展望が開け播磨の眺望を楽しむことができた。

(アンテナへ向かって林道を登る)    (篠ヶ峰三角点)        (反射板方向へ下る)

                    (反射板から東方を望む)

    (東方への激下り)        (東峰山を目標に下る)     (赤プラ杭に沿って進む)

   (気持ちのよい自然林)       (東峰山三角点)       (俄然多くなる尾根の倒木)

   (鉄鎖に沿って進む)       (P519に向かう)      (尾根のひどいイバラブッシュ)

       (展望尾根)            (林道出合)          (大谷墓地横ゲート)

★道端の花(花は殆どなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  丹波和田、大名草(おなざ)

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