伊勢辻山(1290m)国見山(1418.7m)木梶山(1230.2m)

 

★ひとこと   「木梶林道から台高縦走路で伊勢辻山、国見山を経て木梶山へ」

ハンシ山手前から台高縦走路を望む(正面:高見山)

★行った日   2007年4月10日(火)  晴  単独
        
★コース

高槻5:05(近畿道、西名阪)=針IC(R369、R166)=7:40第三木原橋7:50→駐車場8:05→崖崩れ現場8:25→縦走路出合8:35→P1007 8:40→9:05(1135.68m)ハンシ山9:14→地蔵谷頭9:24→伊勢辻9:48→9:48(1290m)伊勢辻山10:05→(1300m)赤ゾレ山10:25→10:42馬駈け辻10:46→(1316m)馬駈け場標識10:59→11:13(1418.7m)国見山11:19→馬駈け場標識11:27→11:36馬駈け辻11:46→P1316 12:05→12:10木梶山分岐12:19→12:42(1230.2m)木梶山12:47→林道出合13:10→駐車場13:27→13:45第三木原橋13:52(高見峠、R166、R369、R163、R170)=高槻18:00

 いつものコースで榛原からR166に入り、高見トンネルの出口を右折して高見峠(大峠)へ向かう。ヘアピンカーブの所から三滝の表示のある地道林道へ入り、上方にキワラ滝の見える展望休憩所の前を通って道なりに進む。道には尖った石が現れ、時々車体の底をこすり始めたので第三木原橋の広い所から登山開始だ。
 林道を15分も歩くと4、5台分の舗装された広場があり、上方には台高縦走路の尾根が見えている。ここまで普通の車で入ることは可能だ。広場の右に山道があり杉林の急坂の九十九折れ道を抜けると金網に沿った道になる。下には木梶川の鳴滝が遠望できる。やがて地形図の点線とおぼしきなだらかな道と出合い、道なりに進むが先は土砂崩れで崩落していた。その先には続きの道が見えていたが地形図では行き先が違うので、すぐ2、30メートル上に見えている縦走路尾根に向かってよじ登った。薮もたいしたことはなくあまり苦労せずに縦走路に飛び出せた。東側の視界が開けた尾根を南下し、杉林のP1007峰を越えると北から東側にかけて絶景が広がる尾根道をハンシ山へ向かって登る。杉林の中のハンシ山頂上は薄暗く陰気な場所なので少し手前の尾根が休憩ポイントだ。山頂から下って杉林を抜けると雑木林の疎林が続く明るい尾根道だ。地蔵谷頭を過ぎて、ブナの大木が現れだすと大又からの道と合流する伊勢辻だ。


 (縦走路尾根に向かって進む)  (駐車場右から林へ入る)   (木梶川の鳴滝を見下ろす)

    (金網に沿って登る)     (地形図の点線道?)           (崖崩れ現場)

   (2、30メートルよじ登る)     (台高縦走路出合)      (明るい切り株縦走路を行く)

 
                 (ハンシ山手前の縦走路から北を振り返る)

  (杉林の中のハンシ山頂上)  (明るい雑木林の尾根を行く)      (地蔵谷頭)

   (落葉絨毯の疎林帯)      (ブナの尾根道を行く)           (伊勢辻)

 伊勢辻からブナの尾根をひと登りすると大展望草原の伊勢辻山だ。南には薊岳が間近にそびえ、その右隣に大峰の山々が連なっていた。暖かい好天のもと、小鳥のさえずりを聞きながらしばし草原に寝そべっていると、まさに平和そのものだ。伊勢辻山からアセビなどの小灌木の草原を赤ゾレ山に向かってなだらかに下って、登り返すと草原の赤ゾレ山だ。東南には、草原の向こうに縦走路の国見山が連なっている。赤ゾレ山から草原をなだらかに下ると鞍部に小池があり水面に蛙が浮かんでいた。ブナの尾根を登ると木梶山方向分岐の馬駈け辻だが、国見山へ向かうため縦走路を直進する。馬駈け場の草原を過ぎて、さわやかなブナ林を登ると本日の最高峰の国見山だ。山頂で憩っていると7、8名の迷彩服を着た若い自衛隊員が汗だくで登ってきて挨拶を交わす。大峠から来たそうだが、好きで登るのはよいが訓練で重装備となるときついだろうと思う。
 馬駈け辻まで引き返し、木梶山へ広いなだらかな公園のような尾根を進む。P1316では馬駈け場の表示があり、馬駈け辻を含めてこの辺り一帯を馬駈け場と称すると思う(と勝手に推定)。このすぐ先で千秋林道方向と別れ、左へ曲がって木梶山へ続く支尾根を下る。

(伊勢辻山へブナ尾根を登る)   (草原の伊勢辻山頂上)  (赤ゾレ山へ向かって草原を行く)

 
           (伊勢辻山から南方向の薊岳の山並みを望む)

           (伊勢辻山から東北方向の山並みを望む)

  (赤ゾレ山へ草原を下る)   (赤ゾレ山から見た伊勢辻山)     (赤ゾレ山頂上)

  (赤ゾレ山から尾根を下る)    (草原コルにある小池)        (ブナ林を登る)

    (馬駈け場の草原)     (馬駈け場の草原)          (筋骨隆々のブナ林)

     (国見山頂上)       (馬駈け辻から公園尾根を行く)    (P1316の標識)

 
 灌木帯を抜けると広い草原尾根の大展望だ。正面の北には木梶山へ続く稜線と彼方に高見山、左(西)側にはハンシ山から台高縦走路の伊勢辻山の山並み、などが広がっている。見晴らしの良い草原の尾根を下り、ブナの尾根を少し登り返すと灌木に囲まれて展望のない木梶山三角点だ。山頂からは東北方向と西北方向に尾根が延びており、双方に赤テープがあるが西北の支尾根を下る。しばらくリョウブが豊富な尾根をなだらかに下り、シャクナゲの馬の背尾根を過ぎると杉林の九十九折れの激下りだ。山頂から登山口まで律儀に赤テープが付いているので間違うことはない。林道出合から道なりに下るが倒木や落石、崖崩れのため車は無理だ。谷の右岸から左岸に渡る橋の所からわだちの跡があり四駆なら入れそうだが駐車場までにしたほうが安全だ。駐車場を過ぎてしばらく進み元の所へ帰り着いた。まだ早かったので、高見山登山で賑わっている大峠を経て、針から桜見物をしながら笠置、木津経由の一般道で帰阪した。
 終日快晴に恵まれ、きょうのコースは大展望の草原尾根歩きが大変素晴らしく、風もなく絶好の山歩きが楽しめた。

     (木梶山分岐)        (草原尾根を北へ下る)     (なだらかに草原を登る)

 
          (木梶山へ続く草原尾根から北(木梶山から高見山)方向を望む)
 
             (木梶山手前尾根から西(台高縦走路)方向を望む)
 
 (西風にさらされた尾根を行く)  (ブナと雑木の尾根を行く)      (木梶山三角点)

   (見事な雑木林を下る)     (リョウブの尾根を下る)   (シャクナゲの尾根を下る)

 
   (林道出合の登山口)   (不動尊からキワラ滝を見上げる)    (三滝の案内図)
 
★道端の花(花は殆どなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)


(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  大豆生(まめお)

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