伊勢辻からブナの尾根をひと登りすると大展望草原の伊勢辻山だ。南には薊岳が間近にそびえ、その右隣に大峰の山々が連なっていた。暖かい好天のもと、小鳥のさえずりを聞きながらしばし草原に寝そべっていると、まさに平和そのものだ。伊勢辻山からアセビなどの小灌木の草原を赤ゾレ山に向かってなだらかに下って、登り返すと草原の赤ゾレ山だ。東南には、草原の向こうに縦走路の国見山が連なっている。赤ゾレ山から草原をなだらかに下ると鞍部に小池があり水面に蛙が浮かんでいた。ブナの尾根を登ると木梶山方向分岐の馬駈け辻だが、国見山へ向かうため縦走路を直進する。馬駈け場の草原を過ぎて、さわやかなブナ林を登ると本日の最高峰の国見山だ。山頂で憩っていると7、8名の迷彩服を着た若い自衛隊員が汗だくで登ってきて挨拶を交わす。大峠から来たそうだが、好きで登るのはよいが訓練で重装備となるときついだろうと思う。
馬駈け辻まで引き返し、木梶山へ広いなだらかな公園のような尾根を進む。P1316では馬駈け場の表示があり、馬駈け辻を含めてこの辺り一帯を馬駈け場と称すると思う(と勝手に推定)。このすぐ先で千秋林道方向と別れ、左へ曲がって木梶山へ続く支尾根を下る。
(伊勢辻山へブナ尾根を登る) (草原の伊勢辻山頂上) (赤ゾレ山へ向かって草原を行く)
(伊勢辻山から南方向の薊岳の山並みを望む)
(伊勢辻山から東北方向の山並みを望む)
(赤ゾレ山へ草原を下る) (赤ゾレ山から見た伊勢辻山)
(赤ゾレ山頂上)
(赤ゾレ山から尾根を下る) (草原コルにある小池)
(ブナ林を登る)
(馬駈け場の草原) (馬駈け場の草原) (筋骨隆々のブナ林)
(国見山頂上)
(馬駈け辻から公園尾根を行く) (P1316の標識)
灌木帯を抜けると広い草原尾根の大展望だ。正面の北には木梶山へ続く稜線と彼方に高見山、左(西)側にはハンシ山から台高縦走路の伊勢辻山の山並み、などが広がっている。見晴らしの良い草原の尾根を下り、ブナの尾根を少し登り返すと灌木に囲まれて展望のない木梶山三角点だ。山頂からは東北方向と西北方向に尾根が延びており、双方に赤テープがあるが西北の支尾根を下る。しばらくリョウブが豊富な尾根をなだらかに下り、シャクナゲの馬の背尾根を過ぎると杉林の九十九折れの激下りだ。山頂から登山口まで律儀に赤テープが付いているので間違うことはない。林道出合から道なりに下るが倒木や落石、崖崩れのため車は無理だ。谷の右岸から左岸に渡る橋の所からわだちの跡があり四駆なら入れそうだが駐車場までにしたほうが安全だ。駐車場を過ぎてしばらく進み元の所へ帰り着いた。まだ早かったので、高見山登山で賑わっている大峠を経て、針から桜見物をしながら笠置、木津経由の一般道で帰阪した。
終日快晴に恵まれ、きょうのコースは大展望の草原尾根歩きが大変素晴らしく、風もなく絶好の山歩きが楽しめた。
(木梶山分岐)
(草原尾根を北へ下る) (なだらかに草原を登る)
(木梶山へ続く草原尾根から北(木梶山から高見山)方向を望む)
(木梶山手前尾根から西(台高縦走路)方向を望む)
(西風にさらされた尾根を行く) (ブナと雑木の尾根を行く) (木梶山三角点)
(見事な雑木林を下る) (リョウブの尾根を下る) (シャクナゲの尾根を下る)
(林道出合の登山口) (不動尊からキワラ滝を見上げる)
(三滝の案内図)
★道端の花(花は殆どなし)
★ルート断面図
★地 図(GPS軌跡)
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)