ブナノキ峠(939.1m)傘峠(935m)

 

★ひとこと   「須後からブナノキ峠など春の装いの芦生の森を回遊」

八宙山付近の巨木の森

★行った日   2007年4月24日(火)  晴時々曇  単独
        
★コース

高槻5:10(R171、鞍馬街道)=8:00須後駐車場8:15→落合橋8:48→幽仙橋9:09→水場9:27→10:11ケヤキ峠10:16→傘峠分岐10:34→10:45(939.1m)ブナノキ峠10:55→傘峠分岐11:02→P892 11:26→(935m)傘峠11:59→12:11(874m)八宙山12:19→林道出合12:47→長治谷作業所13:00→サワ谷分岐13:07→長治谷道出合13:26→P803 13:35→林道出合13:56→14:14ケヤキ峠14:20→水場14:56→幽仙橋15:11→落合橋15:31→16:02須後駐車場16:08(府道)=美山町自然文化村(府道、R9、府道)=高槻19:30

 京都市街から鞍馬街道に入り花背峠を越えて山里を進み、佐々里峠を過ぎて由良川源流に至ると芦生(あしう)だ。青少年山の家の表示に従って右折すると京大芦生演習林事務所はすぐだ。一般の車は林道に入れないので数軒の人家のほとりの須後(すごう)駐車場にとめる。演習林事務所の通りを直進すると七瀬へ向うトロッコ道、事務所手前で左の林道を進むと落合橋だ。
 駐車場横の白い犬2匹にうるさくほえられながら林道の鎖の横を通り、内杉谷川に沿って杉植林帯を進む。30分も歩くと櫃倉(ひつくら)林道との分岐点の落合橋だ。右の地道林道を進むと芦生演習林のゲートがあり、そこからスマートな背の高い並木が続いている。当初、木の名称がわからず帰宅後ネットで判ったのだが、恥ずかしながらメタセコイヤが落葉樹とは今まで知らなかった。林道わきにはイカリソウ、イワカガミ、タチツボスミレなどが艶を競っている。カエデの仲間のメグスリノキ、チドリノキなど、また、ケヤキやカツラの巨木なども道端に次々に現れる。保存木の銘板が付けてあるので素人でも認識可だ。幽仙橋を過ぎると山肌をぬう道となり所々の谷間から水が流れ落ち、湿地を好むエンレイソウが茂っていた。岩の隙間からふきだしている本コース唯一の水場もある。駐車場からケヤキ峠まで2時間の林道歩きながら、芽吹き始めた木々や苔むした巨木、道端の野草の可憐な花などを撮ったり眺めたりしていると長くは感じなかった。
 峠の林道分岐では八宙・中山線を右に分け、杉尾・権蔵線を左に分け、内杉線が長治谷作業所へ向っている。峠から右の山道へ入る。ブナやミズナラの林を抜け傘峠への道を左に分け杉林を少し急登するとブナノキ峠三角点だ。山頂からは展望はない。再び傘峠分岐まで戻って尾根道を傘峠へ向う。ここで峠と言っているが山頂を指している。


   (京大演習林事務所)    (演習林事務所から落合橋へ)      (落合橋)

 (芦生演習林内杉谷ゲート)   (メタセコイヤの林立する林道)    (保存木メグスリノキ)

   (イヌブナの新芽)          (保存木ケヤキ)          (カツラの巨木)

      (ケヤキ峠)          (ブナノキ峠登り口)    (西方、登ってきた林道を望む)

  (なだらかな尾根を登る)    (ブナやミズナラの林を行く)      (傘峠分岐)

    (ブナノキ峠三角点)      (傘峠へ続く尾根道)     (尾根道から北北西を望む)

 所々でタムシバの咲くまだ冬枯れの落葉樹の尾根道をブナノキ峠から1時間も進むと傘峠だ。更に10分も進むと杉巨木とブナの森の八宙山だ。30分も尾根伝いに下り下谷を渡渉すると林道に出合う。林道との出合点には「岩谷、七瀬(健脚向き)」の表示板が地面に置かれていた。P892の手前では林道が交差して踏み跡が消えたり、傘峠の手前ピークでは間違い易い支尾根あるので注意が必要だ。出合から上谷に沿って林道を15分もさかのぼると長治谷作業所だ。まだ寒々とした冬枯れた景色だ。地蔵峠への道を右に分け杉林の木道を進むとサワ谷分岐だ。杉林の稜線を左へ登ると灌木の尾根道にでる。この辺りは踏み跡も落葉で消えテープも少ないので慎重に支尾根に入り込まないように西南方向へ尾根を進む。P803からはテープもなくなり西南の尾根の急斜面を強引に下ると下谷沿いの林道に飛び出した。出合点の林道北側には池ノ谷天然林保育試験地の表示が建っている。下谷沿いの林道を進みケヤキ坂を登りつめるとケヤキ峠だ。きょうは今まで1人の登山者とも出逢わなかったが、峠には美山町バスのツアー団体が来ていた。峠から往路と同じ道を1時間半で須後駐車場へ帰着した。よくほえる犬がいなくてほっとした。帰りは美山町自然文化村で汗を流し、日吉町から亀岡を経て帰阪した。
 尾根道では若葉の季節にしては少し早過ぎたきらいがあるが、内杉谷からケヤキ峠にかけての林道沿いの山野草の花や樹木の若葉が素晴らしかった。芦生の森には素敵な自然が保存されていることを再認識した。

   (明るい尾根道を行く)       (満開のタムシバ)       (ハイウエーの尾根道)

   (風雪に耐えたブナ)            (傘峠)                      (八宙山)

    (八宙山の大杉)         (八宙山のブナ尾根)        (八宙山の大杉)

     (下谷を渡渉)           (林道出合)         (長治谷作業所へ向う林道)

 
  (道端のコバイケイソウ)       (長治谷作業所)          (上谷の木道)

     (沢谷からの上り)       (明るい尾根を行く)           (P803)

 (下谷出合、池ノ谷天然林前)    (ケヤキ坂の湿地帯)      (メタセコイヤの梢)

 
★道端の花
 
  ボタンネコノメソウ(幽仙谷)    イワカガミ(幽仙谷)       エンレイソウ(幽仙谷)

  タチツボスミレ(ケヤキ峠)    ミヤマカタバミ(ブナノキ峠)    タムシバ(ブナノキ峠)

  ニシキゴロモ(ケヤキ峠)     アオイスミレ?(ケヤキ峠)      ?(ケヤキ峠)

     ?(ケヤキ峠)        オオイワカガミ(幽仙谷)        ?(内杉谷)

     イカリソウ(内杉谷)        シャク(内杉谷)       ヤマエンゴグサ(内杉谷)

  ミヤマキケマン(落合橋)     ハルトラノオ(落合橋)       キイチゴ(落合橋)

    ヘビイチゴ(落合橋)      ミツバツツジ(落合橋)    ツルニチニチソウ(落合橋)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山2
・2万5千分の1地形図  中、久多、久坂、古屋

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