十郎山(1269m)小峠山(1099.7m)

 

★ひとこと   「十郎山から1477峰を経て孔雀尾根で小峠山へ」

P1213付近から小峠山(中央奥)を望む

★行った日   2007年5月4日(金祝)  晴後曇  単独
        
★コース

高槻4:30(近畿高速、西名阪)=柏原IC(県道、R309、R169)=6:45白川又林道通行止手前6:51→登り口6:54→小ピーク7:19→8:50P902 9:00→P1082 9:43→10:27(1269m)十郎山10:38→ピーク1 10:59→ピーク2 11:12→P1348 11:24→P1383 11:39→12:03(1477.6m)1477峰12:14→13:07P1213 13:16→P1108 13:43→P1003 14:09→(1100m)小峠山西峰14:24→14:33(1100m)小峠山中峰14:45→(1099.7m)小峠山14:52→P926 15:14→P675 15:40→水尻バス停15:59→16:30白川又林道通行止手前16:35(R169、R309、県道)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:57

 R169号線の不通箇所が1車線ながら開通したので、かねてから登りたかった釈迦ヶ岳の東面に広がる山域の十郎山から小峠山周遊に出かけた。連休後半初日の渋滞を避けるべく早朝出発だ。R169の和佐又分岐先の交互通行箇所もスムースに通過し、池原貯水池の白川橋を渡った所を右折して白川又林道へ入る。約2キロ先の明芽谷の通行止地点に登り口があるので少し手前の広い所に駐車した。
 杣道の急坂を少し登ると水平道にでるが尾根を上る道はない。仕方がないので杉林の急坂を直登だ。次は羊歯の茂る急坂の薮コギでやっと尾根上に到達。尾根の尾からは踏み跡らしき道が現れ、道なりに尾根を進むと地形図では明芽谷側が切れ落ちた岩場の岩稜の急坂だ。四つんばいで登りきると自然林の尾根が続き、右側が開けた尾根から大峰山脈が展望できる所もあるが遠くは霞んでいた。次に一本ずつ鹿食害防止ネットを巻いた杉林の急坂が現れる。道なき急坂を登っているとP1082の手前ピークの右下から作業用モノレールが現れP1082の先まで続いている。明るいブナ林が現れると十郎山頂上はすぐだ。十郎山頂上はなだらかな丘のような地形で視界はない。なお、登り口から十郎山まで目印テープや表示は一切なかったので、このコースを下山に使うときは支尾根に入り込まないように万全の注意が必要だ。特にP1082の少し東のピークが曲者だ。


 (白川又林道の通行止地点)  (通行止少し手前の杣道入口)  (道なき杉林の斜面を登る)

   (羊歯の薮コギで登る)    (小ピークから踏み跡?あり)    (歩き易い尾根を行く)

     (岩稜尾根)         (岩稜尾根の急坂)         (自然林の尾根を行く)

 (尾根には松の大木もある)  (P1082へのネット杉の急坂) (モノレールが右下から現れる)

   (明るいP1082付近)      (十郎山へ近付くとブナ林)         (十郎山)

 山頂からなだらかに南の尾根を下る。十郎山から1477峰までのルートは、幅広い平原のようななだらかな地形にブナ、ミズナラ、ヒメシャラなどが生育している明るい尾根だ。まだ新芽が成長していないが新緑の季節も素晴らしいと思う。なだらかな尾根をアップダウンしながら少しばかり高度を上げると1477峰の三角点だ。樹木に囲まれて全く展望はきかない。尾根を西に進むと奥駈道に出るが、きょうは小峠山を経て下山の計画だ。十郎山から1477峰までは目印テープが所々あるがガスった場合などは尾根が広いので要注意だ。1477峰から小峠山への下りは目印テープもあり尾根も狭いので迷うおそれは少ない。P1213手前の鞍部までは激下りの連続だ。木立の間から釈迦ヶ岳がチラチラ眺められる。P1213の手前ピークで初めて展望がきき、東南に小峠山へ続く孔雀尾根や蛇行する池原貯水池が眺められた。


 (山頂からブナ林尾根を下る)   (ブナ、ミズナラ、ヒメシャラ)   (ヒメシャラ大木のピーク1)

   (枯れ古木のピーク2)      (シラベ林?のP1348)      (P1383のN字ブナ)

   (1477峰三角点)       (山頂から広い稜線を南下)      (シラベ林の向うの釈迦ヶ岳)

  (なだらかな稜線を下る)      (倒木の稜線を下る)     (シャクナゲの稜線を下る)

              (P1213付近から孔雀尾根の彼方に小峠山を望む)

 P1003の鞍部から高度差約100メートル登り返すと樹木に囲まれた小峠山西峰だ。次のピークが小峠山中峰で三角点のある小峠山は3番目だ。最も展望が良かったのは中峰だ、笠捨山から仏生ヶ岳までの大峰南部の峰々が展望でき、また、十郎山から歩いてきたきょうのコースをたどることができた。小峠山からはネットに沿った激下りだ。右下には蛇行する池原貯水池やR169が俯瞰できる。P926から足下にR169が見えるが、これからが展望のない杉林の中の長い長い激下りが続く。逆コースで上りに使いたくない道だ。水尻の新しそうな墓地(おそらくダム移転)の横まで来るとトンネル前の水尻バス停はすぐだ。約30分の車道歩きで駐車地点へ戻った。帰りも往路と同じ経路だが、連休の渋滞に遭遇、3時間半かかってやっと帰宅した。
 きょうのコースは静かな山歩きのできるルートだ。特に、十郎山から1477峰に至るブナとヒメシャラの広い尾根が素晴らしかった。機会があれば奥駈道まで足を伸ばして五百羅漢や屏風岩を孔雀尾根から眺めたいものだ。


   (細いヒメシャラが多い)   (樹木に囲まれた小峠山西峰)   (小峠山三角点)

                 (小峠山中峰から西南西を望む)


 (ネットに沿って急坂を下る)  (中央が戸賀トンネルの半島)  (P926から下りは杉林の中)

      (小峠山下り稜線から池原貯水池を望む、左下尾根はP926から延びる尾根)


 (水尻バス停、左が登山口)      (白川又林道分岐)     (白川又林道の岩屋谷橋)

★道端の花

 
   ギンリョウソウ(小ピーク)     シャクナゲ(P902)       タチツボスミレ(P902)

    タムシバ(P1348)       ツボスミレ(小峠山)       ミヤマシキミ(小峠山)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  釈迦ヶ岳

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