蛇崩山(1172m)笠捨山(1352.3m)地蔵岳(1250m)香精山(1121.5m)
★ひとこと 「上葛川から蛇崩山、笠捨山を経て奥駈道で地蔵岳、香精山へ」
地蔵岳手前鉄塔(No.26)から笠捨山を望む
★行った日 2007年5月16日(水) 曇 単独
★コース
高槻4:34(近畿高速、西名阪)=柏原IC(県道、R309、R169、R425)=8:23上葛川駐車場所8:41→尾根9:40→10:20コル(休憩)10:26→倒壊小屋10:36→10:58熊谷ノ頭11:02→11:22(1172m)蛇崩山11:30→熊谷ノ頭11:50→P1257
12:12→東峰12:44→12:48(1352.3m)笠捨山13:00→葛川辻13:14→鉄塔(No.26)13:27→地蔵岳13:48→水場分岐13:59→四阿之宿14:12→R425分岐14:17→菊ヶ池14:21→R425分岐14:23→上葛川分岐14:33→鉄塔(No.20)14:40→(1121.5m)香精山14:46→尾根の尾15:05→貝吹ノ野15:11→塔の谷峠15:15→15:29休憩15:37→墓地広場15:52→16:02上葛川駐車場所16:12(R425、R168、R309、県道)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:55
奥駈南部に位置する笠捨山へは1年半前に白谷トンネル手前から登ったが、今回は上葛川から蛇崩(だぐえ)山経由で笠捨山、地蔵岳などを周回する計画だ。R169の池原からR425に入り白谷トンネルから上葛川に着き、丁度吊橋の上に位置する民宿うらしまの駐車場にとめさせて頂いた。集落の上部(北側)には塔の谷峠への登山口付近に舗装された墓地広場があるので、ここにとめてもよい。
集落の道を直進すると沢沿いに笠捨山に登る登山口があるが、蛇崩山へは右(東南)の尾根に取り付く必要がある。うるさい数匹の犬にほえられなが吊橋を渡り、山の切り開き部分につけられた急坂の道を登る。振り返ると上葛川の集落が下に広がっている。やがて杉林に入りジグザグに急斜面を登ると稜線に着き、ここから比較的なだらかな尾根道になる。一部ピークを巻きながら稜線を進むと倒壊小屋があり、ここからしばらく急登すると熊谷ノ頭だ。ここからブナやヒメシャラの尾根をなだらかにアップダウンしながら南東に進むと20分位で蛇崩山だ。山頂は展望が全くないが広葉樹がまばらに茂る美しい広場だ。再び熊谷ノ頭に戻り、北の尾根をたどる。ヒメシャラと所々にシロヤシオが咲き始め、散りつつあるミツバツツジとの緑、白、ピンクのコントラストが綺麗な稜線だ。
(うるさい犬のいる吊橋を渡る)
(切り開かれた斜面を登る) (上葛川の集落)
(稜線を登る)
(杉林を登る)
(杉林と自然林の尾根を行く)
(倒壊小屋から急登する) (切り開かれた杉林を急登)
(熊谷ノ頭)
(なだらかな尾根を行く)
(ブナの尾根を行く) (丸い丘の蛇崩山頂上)
(熊谷ノ頭から雑木尾根を下る)
(ヒメシャラの尾根を行く)
(咲き始めたシロヤシオもある)
なだらかな尾根道から急登すると岩角もあるP1257だ。地蔵岳の稜線を左に眺めながら再び急登すると反射板の立つ東峰だ。きょうは霞んでいるが展望はよく、南方には玉置山や蛇崩山、北方には行仙岳や大峰の山々が見えていた。西北へ少し下ると奥駈道と合流し、少し登って笠捨山頂上だ。祠もある二等三角点からは南と北が切り開かれているが東峰の方が眺望はよい。山頂から西へ尾根をしばらく激下りすると葛川辻だ。左へ下ると沢沿いに上葛川へ通じている。シャクナゲの目立つ尾根を直進すると見晴らしの良い鉄塔(No.26)だ。北方に行仙岳や大峰の山々が展望できる。ここから岩稜に木の根が絡みついた鎖場が続く。振り返ると端正な姿の笠捨山が木々の間から覗いている。鎖の垂れた槍ヶ岳の岩壁を巻いて岩尾根を進むと地蔵岳だ。山頂は数人立てば満杯だ。
(鉄塔(No.26)から東北の大峰の山々を望む)
(鎖場が続く)
(槍ヶ岳は右の岩壁を登る)
(岩稜尾根が続く)
地蔵岳から鎖場もある岩稜尾根を下り、登り返すと四阿(あずまや)之宿跡だ。北には東屋岳(とうやだけ)の尾根が張り出していて、R425へも下れるらしい。このピークから南の稜線を下る。上葛川への分岐を過ぎると見晴らしの良い鉄塔(No.20)だ。今まで歩いてきた蛇崩山から笠捨山、地蔵山などが展望できる。少し登り返すと木々に囲まれた小空間の香精山(こうしょうざん)頂上だ。この辺りから杉林の道となり稜線の先端から右へ急坂を下る。貝吹野の大岩を過ぎ、さらに下ると鞍部の塔の谷峠だ。ここで奥駈道とも別れて左の上葛川へ杉植林帯をどこまでも下る。最後に二股にわかれているが、左の道をとって少し登り返すと墓地の広場へ飛び出す。駐車場所によい所だ。集落の間を通って元の場所へ帰り着いた。R168で北上、旧大塔村の夢の湯で汗を流そうとしたが水曜日定休日のため断念、いつものコースで帰阪した。
きょうのコースは変化に富んだルートだ。特に、蛇崩山周辺のブナとヒメシャラの明るい樹林、地蔵岳周辺の険しい岩尾根の稜線が素晴らしかった。
(地蔵岳から見る端正な笠捨山)
(狭い地蔵岳山頂) (地蔵岳から玉置山を望む)
(シャクナゲの多い岩稜尾根)
(地蔵岳から見る東屋岳) (四阿之宿跡)
(雑木疎林尾根を下る) (好展望の鉄塔(No.20)) (香精山三角点)
(鉄塔(No.20)からいままで歩いてきた尾根を望む)
(尾根の尾から激下り)
(杉林の塔の谷峠) (上葛川の墓地広場登山口)
★道端の花
メノマンネングサ(吊橋登山道) カキドオシ(吊橋登山道) ヒトリシズカ(吊橋登山道)
シロヤシオ(熊谷ノ頭) タチツボスミレ(熊谷ノ頭)
ミツバツツジ(笠捨山)
アケボノツツジ(笠捨山) ミヤマシキミ(笠捨山)
シャクナゲ(地蔵山)
ヤマイワカガミ(地蔵山) ヤマツツジ(香精山)
セリ(上葛川)
?(上葛川) ハナニガナ(上葛川)
シャガ(上葛川)
★ルート断面図
★地 図(GPS軌跡)
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大峰山脈
・2万5千分の1地形図 十津川温泉、大沼
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