山頂から急坂を下り、尖がった小矢筈の岩峰をよじ登る。小矢筈の頂上から見た甲ヶ山は三角錐の優美な姿だ。見た目はスムースに行けそうだったがなかなかの難路だ。甲ヶ山には登山道らしきものが白く見えていたが、近くで見ると岩場に踏み跡が浮き出ているだけだ。鞍部まで下ると古木の木の根がハイマツのように露出した所を越え、甲ヶ山山腹の岩場を巻いて東側に周り、急角度の岩稜登りだ。岩がしっかりしているので安心だが、ロープなどの人工的な手がかりはなく丸印のルートを注意深く登る。久しぶりで北アに来たような感じだ。狭い甲ヶ山頂上からも文字通り360度の大展望だ。しばし景観に見とれてから往路と同じ経路で下山した。帰途、関金温泉湯命館で疲れをいやし、蒜山の塩釜の冷泉で水を汲み、蒜山ICから帰阪した。
きょうのコースは期待にたがわずアルペン風ルートだ。一向平から大山滝を経て山頂までブナ林が切れ目なく続き、新緑に染まるような見事さだ。矢筈ヶ山から小矢筈を経て甲ヶ山に至る岩尾根からの展望は素晴らしく、殆ど登山者にも逢わず静かな山行が楽しめた。
(矢筈ヶ山から小矢筈を望む)
(小矢筈の急坂を登る)
(小矢筈下りから甲ヶ山を望む)
(歩き難い木の根の道)
(甲ヶ山山腹を巻く) (矢筈ヶ山を振り返る)
(岩の急坂を登る)
(下を振り向くと) (甲ヶ山頂上)
(甲ヶ山頂上の360度の展望(西南〜西〜北〜東〜南〜西南))
(甲ヶ山から矢筈ヶ山)
(甲ヶ山から美保湾) (甲ヶ山から野田ヶ山)
★道端の花
ミヤマナルコユリ(大山滝) ユキザサ(大休口) ギンリョウソウ(三本杉別れ)
ガマズミ(三本杉別れ) エンレイソウ(大休峠)
イワカガミ(大休峠)
ムシカリ(矢筈ヶ山) タチツボスミレ(矢筈ヶ山)
?(矢筈ヶ山)
ヤマツツジ(矢筈ヶ山) チゴユリ(大休峠)
サンカヨウ(三本杉別れ)
カキドオシ(一向平) ヘビイチゴ(一向平)
タニウツギ(一向平)
★ルート断面図
★地 図(GPS軌跡)
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)