釣瓶岳(1098m)武奈ヶ岳(1214.4m)

 

★ひとこと   「栃生からコメカイ道で釣瓶岳を経て小川新道で坊村へ」

武奈ヶ岳から釣瓶岳(奥:蛇谷ヶ峰)を望む

★行った日   2007年5月27日(日)  晴  単独
        
★コース

高槻5:21(名神、湖西道路、R367)=6:45栃生バス停6:54→P449 7:23→コメカイ道分岐7:42→支尾根越7:53→8:14ヒジキ滝8:21→9:03地蔵峠9:14→(789.7m)地蔵山9:17→(770m)笹峠9:29→(923m)イクワタ峠10:01→10:36(1098m)釣瓶岳10:48→細川峠11:10→11:42(1214.4m)武奈ヶ岳11:47→(1181m)コヤマノ岳12:08→中峠12:20→12:28(1121m)シャクシコバノ頭12:34→P931 13:06→奥の深谷道出合13:18→渡渉13:28→14:04牛コバ14:11→伊藤新道出合14:25→三ノ滝分岐14:29→14:57坊村バス停(バス)16:02=16:02栃生バス停16:17(R367、R171)=高槻18:20

 2年ぶりに懐かしい比良山系に出かけた。一昨日から黄砂が激しく展望が期待できそうにないので、まだ通ったことのないコメカイ道と小川新道と武奈ヶ岳との組み合わせだ。R367の栃生(とちゅう)バス停を少し戻って林道を山側に入った所に車をとめた。
 釣瓶(つるべ)岳登山口の標識に従って林道を進む。次々に現れる表示通りに竹薮の横から杉林に入る。杉植林帯をジグザグに登りきると灌木帯に入る。松の大木林を過ぎて再び杉林に入ると、杉林内の松の古木が光を遮られて枯死している姿が印象的だ。コメカイ道はイクワタ峠への道から別れ、山腹を巻くように登り杉古木ある支尾根を越えて水平道を進む。ホオノキの巨木が点在する地域だ。小さな滝のあるヒジキ谷の周辺は荒れて登山道が一部崩落している。この谷を越える所がコメカイ道唯一の危険地帯だ。猪谷まで幾つかの支谷を渡る水平道が続き、杉林の急坂をジグザグに登りきると地蔵峠だ。コメカイ道は峠を越えて畑へ下っている。地蔵が鎮座している峠からはリトル比良方向の視界が少し開いているが黄砂で霞んでいた。少し南下すると東側が開けた地蔵山三角点だ。


   (栃生の釣瓶岳登山口)     (標識に従って林道を進む)    (植林帯のコメカイ道)

    (灌木帯に入る)          (松の巨木もある)         (松林を行く)

  (杉林中の枯れた松古木)     (コメカイ道分岐)         (ミズナラ疎林を行く)

   (支尾根を越える)      (ホーノキ大木が点在する道)      (新緑の灌木帯)

 (道が崩落しているヒジキ滝)    (灌木帯の水平道)       (猪谷から杉林の急登)

    (何度か沢を渡る)           (地蔵峠)              (地蔵山)

 地蔵山から灌木帯の尾根道を少し下ってなだらかに登り返すと笹峠だ。さらに笹原の稜線をアップダウンしながら後方に蛇谷ヶ峰、前方に釣瓶岳を眺めながら高度を上げるとイクワタ峠だ。栃生からの道を合わせて、花をつけたサラサドウダンやベニドウダンもある尾根道を登ると釣瓶岳頂上だ。山頂は木立のため展望はないが、少し手前の稜線からは北方に広々とした山々が展開している。
 釣瓶岳山頂から雑木林を下るが、踏み跡が定かでないのでテープを注意深く探しながら尾根を外さないように下る。最初のコルを越えた次の鞍部が細川越だ。背の低い薄紅色のレンゲツツジが点在している。東へ広谷を下る道はあるが、葛川細川へ下る道はなさそうだ。峠から高度差200メートルの急坂をフーフー言って登りきると晴天の日曜とあって大繁盛の武奈ヶ岳山頂だ。黄砂さえなければ360度の大展望なのだが、それでもなだらかな山の連なりは素晴らしい。比良山系は一般に裾野は鋭く落ち込んでいるが山頂部はなだらかな平原状の地形なので、山頂から見るとよけいに準平原的な広がりを見せている。山頂から西南稜の見晴し尾根と別れてU溝の急坂を下る。ブナ林のコヤマノ岳を過ぎると中峠だ。ここから奥の深谷出合までが小川新道だ。


     (新緑の笹峠)        (灌木の間から覗く釣瓶岳)    (明るい笹原の尾根道)

   (笹原のイクワタ峠)     (サラサドウダンもある尾根道)      (釣瓶岳山頂)

                 (武奈ヶ岳頂上から北方向を望む)

     (雑木林を下る)      (細川へ下れない細川峠)    (大繁盛の武奈ヶ岳頂上)

               (武奈ヶ岳頂上から南方向を望む)

    (コヤマノ岳のブナ林)       (ヤマツツジもある)            (新緑の中峠)

 中峠からヤマツツジの点在する新緑のブナ林を少し登るとシャクシコバノ頭だ。ブナ林が過ぎるとシャクナゲや灌木の茂る尾根道となり、ロープ場の激下りも現れる。P931の石の塔を過ぎると枯沢の激下りだ。この辺りが小川新道の危険地帯だ。沢を下ると芦生杉の巨木の森だ。巨樹と言っても古木ではなく壮年期の大樹が林立するさまは壮観だ。奥の深谷右岸沿いの道と合流してしばらく巨樹の森を下ってから奥の深谷を渡渉する。ロープはあるが増水時は難所だ。左岸の山肌をほぼ水平にぬっていく。山腹のトラバース道から牛コバの向って急坂を九十九折れ道で下って行く。牛コバから長い林道歩きで坊村だ。R367は交通量が多いので歩くのを敬遠し1時間待ちのバス便で栃生に帰り着いた。帰途は、R367で大原を経て京都市街経由R171で帰阪した。
 地蔵峠までのコメカイ道は一部崩落箇所があるがヒジキ谷を中心とした静かな新緑の水平道が素敵だ。小川新道はシャクシコバノ頭付近のブナ林が美しく、また、奥の深谷付近の芦尾杉の森が壮観だった。

 
    (ブナ林を進む)          (シャクナゲ林を下る)     (P931の激下り源頭)

  (歩き難い急な沢筋を下る)     (芦生杉の展示場)        (芦生杉の展示場)


   (奥の深谷道と合流)        (モミ?の巨木)          (芦生杉が続く)
 
   (奥の深谷渡渉地点)       (山腹のトラバース道)  (牛コバへ九十九折れ道を下る)

       (牛コバ)             (明王谷入口)          (坊村正面)

★道端の花

 
     シャガ(栃生)          ヘビイチゴ(栃生)        ジシバリ(牛コバ)
 
 サラサドウダン(イクワタ峠)    ベニドウダン(イクワタ峠)    レンゲツツジ(細川峠)
 
      ?(細川峠)        ツボスミレ(武奈ヶ岳)         フモトスミレ(牛コバ)

    ヤマツツジ(中峠)          チゴユリ(中峠)         シャクナゲ(P931)

 
   コアジサイ(牛コバ)       タニウツギ(牛コバ)          ?(牛コバ)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
(1)栃生〜武奈ヶ岳                (2)武奈ヶ岳〜坊村

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図  北小松、比良山、久多、花背

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