伊吹山(1377.3m)

 

★ひとこと   「さざれ石公園から真夏の花を求めて伊吹山へ」

大清水から伊吹山を望む

★行った日   2007年7月31日(火)  晴  単独

★コース

高槻5:02(名神、R21、林道)=7:15笹又駐車場7:25→さざれ石公園7:31→林道終点8:13→8:42標高900休憩8:50→国見岳分岐9:36→車道合流9:42→薮コギ開始9:50→10:37稜線休憩10:49→遊歩道合流11:37→12:00(1377.3m)伊吹山12:24→山頂駐車場12:37→国見岳分岐13:01→13:27標高900休憩13:36→林道終点13:49→さざれ石公園14:11→14:17笹又駐車場14:22(林道、R21、R365)=泉神社湧水(県道、R21、名神)=高槻17:50

 関西の梅雨は明けたが南方海上には台風5号があり、甲信地方の梅雨明けもまだなので念願の北アを先延ばしして久しぶりの伊吹山だ。岐阜県側の笹又コースにも花が多いらしいので、さざれ石公園から登る計画だ。例によって早朝割引利用のため米原ICからR21で関ヶ原に向かい、JR関ヶ原駅付近の一ッ軒交差点を左折し林道に入る。全線殆ど1車線だが完全舗装の林道で岩手峠を経て古屋に入り神社前を左折してしばらく進むとさざれ石公園の駐車場だ。
 道端に水の豊富な湧水もある遊歩道を進むと、しめ縄の張られたさざれ石の前に出る。その手前が登山口だ。樹林を登りきると笹又の段々畑を貫く林道に出る。登山道は林道を何度かショートカットして登り、樹林帯に入る。九十九折れの道で急坂を登るとやがて笹又が俯瞰できる草地に到達する。この辺りからクガイソウやシモツケソウなどの草花が増え始める。ドライブウエーの斜面の下をなだらかに登る草地にはシシウドやオオバギボウシなどが青空を背景に点在し、北には伊吹山北尾根が国見岳まで続いている。国見岳分岐から少し左へ登ると車道にでて山頂駐車場までドライブウエーを歩くことになる。車道を少し歩いたが頻繁に通る車の排ガスを敬遠して左の稜線を登ることにした。けもの道を踏み跡と間違えて低木帯の薮コギ後、岩場で草地の稜線にでて順調に登り始めたが、すぐに低木の密林に行く手を塞がれてしまった。何とか突破して更に眺望抜群の稜線を登る。左下にはドライブウエーが伸び、その下方に笹又の田畑が見え、稜線にはキンバイソウやイブキトラノオが風に揺れていた。草地の所々に大きな窪みが幾つかあり、牛小屋の臭いがしていたので鹿やカモシカのねぐららしい。どうも野生動物の領域へ入ってきたようだが今更引き返すのもシャクなので前進突破だ。下から見えるアンテナポールまで行けば何とかなると思い低木密林をかき分けてやっと頂近くまで到達したがここも身の丈以上の笹原の密林だ。踏み跡のない笹の密林と格闘してやっと山頂の東コース遊歩道へ合流した。車道を歩けば15分位だが約1時間半もかかり、引っ掻傷を作ってやっと上りきったが、この稜線は景色は良いが踏み跡すらなく2度と踏み込みたくない所だった。


   (さざれ石公園入口)     (さざれ石の横から登る)     (笹又集落の林道を進む)

 (林道終点、前方は山頂稜線)     (樹林帯を登る)        (低木草原帯を登る) 

  (笹又集落の田畑を俯瞰)    (車道下の斜面を進む)    (北尾根の国見岳を右に見る)

  (青空に浮かぶシシウド)    (国見岳分岐から山頂を望む)   (稜線から東北を望む)

   (稜線をよじ登る)       (稜線から笹又集落を望む)      (薮コギの稜線)

    (見晴らしの良い稜線から東北(国見峠)〜東(池田山)〜東南(養老山)を望む)

 山頂遊歩道は好天のせいか切れ目なく人並みが続いていた。草原にはシシウドがそびえメタカラコウが黄色の彩を沿えていた。この季節、花の種類は少なく春のほうが多いような気がした。山頂広場は人であふれかえっていたので早々に中央コースで下山した。山頂駐車場から車道に沿って側壁の草花を楽しみながら下った。ドライブウエー入口には歩行禁止の表示があったが、他に歩道がないので北尾根や笹又からの登山者はどこを通って山頂まで行けば良いのか疑問だ。車道左の谷側ではいつもながらクマタカなどのバードウオッチング?の望遠カメラの放列が並んでいた。国見岳分岐から車道と離れ、往路と同じ経路で下山した。登山道には草が生い茂っていたので笹又コースの登山者は多くなく、きょうは1人の登山者とも会わなかった。現今の世情を反映してかさざれ石公園の施設も施錠されたままだ。帰途、名水百選にもなっている伊吹山山麓の大清水で水を汲み、通勤時間帯割引になるように名神で帰阪した。
 好天に恵まれ、比較的短いが急坂ばかりの笹又コースで夏の花の名山を楽しむことができた。特に、車でごった返す山頂よりも人のいない途中の車道下の草原が爽快だった。


   (東回りコースを登る)     (東回りコースを見下ろす)    (測候所へ向って登る)

  (上天気の山頂付近)      (1等三角点も人だかり)    (伊吹山山頂モニュメント)

                   (山頂広場から南方を望む)

                   (山頂広場から北峰を望む)

     (山頂のお花畑)        (中央コースを下る)      (ドライブウエーを下る)

    (国見岳・笹又分岐)     (車道下の斜面を下る)   (林道の岩手峠から見た伊吹山)


★道端の花
     ?(笹又登山道)         ?(車道下斜面)      オオハナウド(車道下斜面)
 
 オオバギボウシ(車道下斜面)キバナカワラマツバ(車道下斜面)  キオン(車道下斜面)
 
  イブキボウフウ(車道下斜面)     ?(車道下斜面)         ?(車道下斜面)
 
 ミヤマコアザミ(車道下斜面)  オオハナウド(車道下斜面)    オオバギボウシ?(稜線)
 
     ヨツバヒヨドリ(稜線)      クルマバナ(稜線)         キヌタソウ(稜線)
 
   キツネノボタン?(稜線)  クガイソウ、アカソ(右上)(稜線)   キンバイソウ(稜線)
 
    メタカラコウ(山頂)       ウツボグサ(山頂)        イブキフウロ(山頂)
 
   イブキジャコウソウ(山頂)    イブキトラノオ(山頂)       ハルジオン(山頂)
 
     コウゾリナ(山頂)         クサフジ(山頂)          ノリウツギ(山頂)
 
       ?(山頂)         ヤマブキショウマ(車道)     カワラナデシコ(車道)
 
   ヤマホタルブクロ(車道)      キリンソウ(車道)      ハクサンフウロ(車道下斜面)
 
 イブキジャコウソウ?(車道下斜面)ヤマルリトラノオ(車道下斜面)シモツケソウ(車道下斜面)
 
 オトギリソウ(車道下斜面)      ?(笹又登山道)      ミツバツチグリ(笹又登山道)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  美束

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