★ひとこと 「棚田の集落奥猪篠から瀬戸内の見える山上の岩庭園へ」
奥猪篠集落から白岩山を望む
★行った日 2007年9月18日(火) 晴一時曇 単独
★コース
高槻5:21(府道、R372)=篠山(県道、R312)=8:35猪篠東西コース分岐点8:46→柵8:59→9:44稜線出合9:48→10:10岩稜休憩10:17→東コース分岐10:20→10:30(973m)白岩山10:42→P981
11:03→11:17(983.8m)高畑山11:26→P981
11:41→白岩山12:22→稜線出合12:40→柵12:58→13:10猪篠東西コース分岐点13:25(R312)=与布土極楽温泉(北近畿豊岡道、舞鶴道)=丹南篠山口IC(R372、府道)→高槻18:00
9月半ばになっても真夏並みの酷暑が続き、低山ではユデダコになりそうなので簡単に登れて涼しそうな山を選んだつもりだ。播磨では晴の予報だが但馬では曇なので、生野地方の山は照りつけられることはないと予想して生野の南に位置する白岩山(しらいわさん)へ出かけた。篠山から篠山川に沿って西進し、小野尻峠を経て香美町へ入り、高坂トンネル手前の大きな水汲み場で水を汲んだ。少し手前の旧峠への分岐にも名水の表示があったがこちらのほうが本家らしい。トンネルを越えて神河町からR312を北上、猪篠(いざさ)で右折して奥猪篠集落へ到着。集落を過ぎた白岩山登山路の東西コース分岐点の三叉路に近所のおじいさんにことわって駐車した。少し手前に八幡神社の駐車場があるのでここを利用するのがベターだ。
道端の棚田の景観を楽しみながら西コースの舗装道路を進み、案内表示に従って山道に入る。濡れていると滑り易い木橋を渡り金網柵の扉を通る。うっそうと茂った杉植林帯の急坂を汗びっしょりになって登る。昨夜来の雨で少しぬかるんだ粘土質の急坂なので滑りやすく、何度かスリップしながらやっと稜線に到着。ここまで大変な急坂の連続なので風もない薄暗い陰気な稜線だが小休止だ。ややなだらかになった杉林の稜線を進み、左(北側)に雪の重みで倒れても葉を茂らせている杉林が現れる。少し先に樹木のない稜線が現れ奥猪篠も俯瞰できる小鞍部が休憩場所だ。風も通り今までの汗も冷たくなる気持ちのいい場所だ。アセビと庭石が点在する庭園の様な稜線を登ると石の積み重なった白岩山頂上だ。南方の視界が開け、眼下には猪篠の集落や播但道、近くの稜線には飯森山、笠形山、雪彦山などが見え、遠くは西は雲がかかっていたが南に瀬戸内が遠望できた。
山頂から北へ踏み跡をたどり、植林帯を一度下って登り返してから直進せずに東北へ伸びる羊歯の茂っている稜線を下る。ここを間違って直進してしまったが、テープもあまりなく踏み跡も殆ど消えているので間違い易い箇所だ。薄暗い杉林のなだらかな広いピークがP981だ。少し先から左よりの稜線を下って登り返すと三角点のある高畑山だ。正面の電波反射板が視界を遮り視界があるのは東方のみだが、北方からガスが流れてきて見通しは駄目だった。帰りも往路通りに下山したが、白岩山の手前のピークが間違いポイントだ。P981から下って登り返してピークを直進すると西へ伸びる尾根に入ってしまうので、ピークの左を巻くようにして進むと正解だ。下草が伸びて踏み跡が見ずらくなっているので各ピークでの方向確認が必要だ。白岩山頂上から東コースを通るつもりだったが、滑り易い急坂に気を取られて分岐点を見過ごし、西コースを下った。稜線からの粘土質の急坂では滑って泥だらけになってようよう下山した。途中で、山の親分(がまがえる)に「わしに挨拶せんかい」といった面構えでにらまれてしまった。帰途、生野から和田山へ出て、よふど極楽温泉で汗を流し、篠山から亀岡経由帰阪した。
白岩山はあまり知られていないがいい山だ。登り口の奥猪篠の棚田も美しく、山頂付近の岩とアセビが庭園のように点在し、播磨の山々の展望が素晴らしい山だった。奥猪篠集落には道端に白い箱があって、神崎町役場発行の白岩山登山イラストマップが無料で置かれていたが、楽しく読ませて頂きました。
(東西コース分岐点) (杉植林帯を登る)
(稜線の倒木帯)
(稜線コルから白岩山頂)
(稜線コルは休憩適地)
(山頂下から奥猪篠を俯瞰)
(大岩が点在する山頂草地)
(白岩山頂上)
(P981へ向うコル)
(白岩山から東〜南〜西〜西北を望む)
(植林帯の尾根が続く)
(高畑山)
(白岩山の親分)
(高畑山から東方を望む)
ツリガネニンジン(奥猪篠) オシロイバナ?(奥猪篠)
キバナアキギリ(奥猪篠)
?(奥猪篠) ツルボ(奥猪篠) ノビル?(奥猪篠)
ママコナ(白岩山) カワラナデシコ?(奥猪篠) ヒメジソ?(奥猪篠)
★ルート断面図
★地 図(GPS軌跡)
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 生野
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