三国岳(959.0m)経ヶ岳(889m)

 

★ひとこと   「桑原からブナ林の三国岳、経ヶ岳を経て久多の岩屋へ」

三国岳から琵琶湖、伊吹山を望む

★行った日   2007年10月6日(土)  晴一時曇  単独
        
★コース

高槻5:52(名神、湖西道路、R367、県道)=7:45桑原橋7:53→お茶屋跡9:04→9:08稜線出合9:15→9:47(889m)経ヶ岳9:55→10:15稜線出合10:22→岩谷峠分岐11:04→11:10(959.0m)三国岳11:21→三ノ岩屋分岐11:44→三ノ岩屋→三ノ岩屋分岐11:51→二ノ岩屋分岐11:58→三ノ岩屋分岐12:08→13:04三国岳13:15→岩谷峠分岐13:18→桑原分岐13:21→県道出合14:00→14:15桑原橋14:26(県道、R477、府道)=高槻18:00

 きょうは京都北山の芦生の森に隣接する三国岳(さんごくだけ)だ。三国岳は各地にあるが、この三国岳は近江、丹波、山城の国境にあり、若狭、近江、山城の国境にある三国峠のすぐ南に位置し、京都第3位の高峰だ。湖西道路からR367に入り、比良登山口の坊村を過ぎて梅ノ木を左折して久多方面へ向う。川合から生杉(おいすぎ)方面へ向い針畑川に沿って北上、桑原橋を渡った所のお堂の横の空地に駐車する。早朝はきょうの晴天を約束するように朝霧に閉ざさせていたがすぐに晴れだした。
 お堂横の谷の右岸に沿って登り、途中で谷を渡り杉林の手前から山に入る。テープに導かれて杉林の急坂を登り、道が踏み跡程度になくなりかけた頃に左から来た正規の登山道に合流した。谷を渡らずに右岸を直進するのが正解らしいが確かではない。支尾根の杉林帯を過ぎると雑木林が現れ、次にブナ林となり、尾根が近付くと巨大なアシウ杉が姿を見せ始める。稜線に近付くと、その昔、近江の古屋と山城の久多とを結ぶ峠の茶屋だったお茶屋跡の小さな平地がある。このすぐ上が稜線の鞍部で、木の幹に取り付けられた黄色と橙色の矢印があるだけだった。ここから左の稜線を南下する。倒木のある最初のピークで間違って少し直進してしまったが、左へ直角に曲がって下る必要がある。あとはさわやかな自然林の尾根道をテープを拾って進み、最後に少し急登すると展望もない平凡な経ヶ岳山頂だ。杉の木の下の風化した石が経塚らしい。来た道を先程の鞍部まで戻ると高島市の人が高島トレールの真新しい道標を建てていた。駒ヶ岳から百里ヶ岳、地蔵峠、ここの鞍部の尾根道を通る高島トレールを整備しているそうだ。あまりアップダウンのないブナなどの自然林の茂るさわやかな尾根道を進むとブナの大木のがある岩谷峠分岐点だ。ここから数分先が三国岳山頂だ。2等三角点のある山頂の東南方向だけが切り開かれ、蛇谷ヶ峰、武奈ヶ岳、蓬莱山などが連なり、遠くには琵琶湖の彼方に伊吹山がかすんでいた。


 (桑原橋のお堂手前から登る)  (杉林の手前を左に登る)       (杉林を急登する)

     (ブナ林が現れる)        (芦生杉が現れる)           (お茶屋跡)

     (稜線出合)          (照葉樹林の稜線を行く)       (巨大杉もある)

      (経ヶ岳の経塚)      (稜線出合に新道標出現)         (白骨杉)

  (ブナとアシウ杉の稜線)        (岩谷峠分岐)            (三国岳)

 岩屋を訪れるために久多方面へ支尾根の急坂を下る。数本の堂々としたアシウ杉が立つ急坂をどこまでも下る。高度差で約400メートルも下ると三ノ岩屋の表示があるので左の谷間へ下る。小さな滝を右下に見て谷をさかのぼると岩屋があり、中に不動明王が祀られている。元へ戻って久多へ向ってさらに下ると二ノ岩屋の表示があり、左の谷へ下ったが岩屋はわからなかった。そのまま岩屋を探しながら谷をさかのぼって元の道に戻ってしまった。残念ながら、岩屋探しも中断して、しんどい急坂を登り返して三国岳へ戻った。岩谷峠分岐から桑原分岐を経て支尾根を桑原へ向って下った。途中の尾根から百里ヶ岳を望むことができたが殆どがブラインドの道だ。長い下りの末に林道へ飛び出す。下り口には高島トレールの標柱が建っている。林道を約1キロ下ると桑原橋だ。帰途は、晴の休日のため湖西道路や大原、鞍馬の渋滞をおそれて、周山から亀岡経由一般道で帰阪した。
 きょうのコースは、尾根筋を高島トレールとして整備されつつあり危険な所はない。三国岳山頂以外は殆どブラインドコースで展望は望めないが、ブナを初めとする広葉樹の自然林が素晴らしかった。

 (久多へ下る支稜線の大杉)  (久多へ下る支稜線の大杉)      (支稜線の激下り)
 
  (支稜線にも道標完備)         (三ノ岩屋)             (再び三国岳)

              (三国岳山頂上広場から東〜東南北を望む)

     (桑原分岐)        (下山の支稜線から百里ヶ岳)      (林道出合)

★道端の花


       ?(林道)          サワアザミ?(林道)      ゲンノショウコ(林道)
 
    アキチョウジ(林道)      アケボノソウ(林道)          イナカギク(林道)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  久多

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