大天井ヶ岳(1438.7m)扇形山(1052.8m)

 

★ひとこと   「小南峠から大天井ヶ岳と扇形山へ植林帯の尾根往復」

大天井ヶ岳から下り稜線の紅葉

★行った日   2007年11月13日(火)  曇一時雨後時々晴  単独
        
★コース

高槻5:14(近畿道、西名阪)=柏原IC(県道、R309、県道)=7:34小南峠トンネル北口7:53→稜線出合8:00→旧小南峠8:24→(1169.3m)高山8:40→P1147 9:05→9:37(1170m)西小天井ヶ岳9:46→展望ポイント10:15→10:45(1438.7m)大天井ヶ岳10:59→展望ポイント11:15→西小天井ヶ岳11:36→P1147 12:05→12:28高山12:39→旧小南峠12:49→稜線出合13:05→鉄塔13:30→2連鉄塔13:55→(1052.8m)扇形山13:57→2連鉄塔14:04→14:28鉄塔14:36→稜線出合14:58→15:03小南峠トンネル北口15:08(県道)=洞川(R309、県道)=柏原IC(西名阪、近畿道)=高槻18:10

 今年初めての冬型気圧配置で晴れの予報だ。北部は時雨が予想されたので晴マークの洞川界隈へ行くことにした。大天井ヶ岳の三角点にはまだ未到達だったので、小南峠から大峰前衛の尾根伝いに大天井ヶ岳と扇形山をピストンだ。天気予報とは裏目に出て、黒滝村に入って今にも降り出しそうな空模様だ。黒滝村役場から細い1車線舗装道路で小南峠のトンネルまで来ると完全にガスに閉ざされ、霧雨さえ降っていた。素掘りのトンネル北口の車1台分の空地に駐車する。
 トンネル右サイトから急坂の踏み跡があったので稜線までこれをたどる。ぬかるんだ急坂は滑りやすく、そばの草木を掴みながらどうにか稜線にあがった。大天井ヶ岳へ向う尾根には明確な道とテープがしっかり付けられていた。植林帯の尾根を東へたどり倒木帯のピークを少し直進したが、急下降になってきたので間違いに気付き、ピークから右の尾根を下るとテープが現れた。ガスに閉ざされた林は迷い易い。尾根全体は東を向いているが、幾つかのピークでは尾根が微妙に分かれているので踏み跡と目印テープを忠実にたどることが必要だ。ピークから下った鞍部が祠の祀られている旧小南峠だ。次のピークの高山も三角点から左へ曲がるのが正解だ。三角点から鞍部へ下ると右からモノレールとしばらく並行するが、間もなくモノレールは終わっている。高山から薄暗い杉林の中をアップダウンしながら進み、P1147を過ぎて西小天井ヶ岳まで殆ど高度差はない。ここから急坂が始まり杉林を抜けると、尾根の左側の大天井谷側に紅葉したブナなどの広葉樹が現れる。やがて、往路ではガスでわからなかったが休憩適所の見晴らしの良さそうな展望ポイントだ。ここから急坂を登り、シャクナゲの尾根が現れると山頂は近い。やがて左から奥駈道とモノレールが合流して大天井ヶ岳山頂だ。山頂は樹木に囲まれた小空間で、ガスのためはっきりわからないがあまり展望は良くなさそうだ。 ガスが切れ始めた稜線を、往路には気付かなかった紅葉を楽しみつつ下った。杉林の尾根では、突然、射した日の光で、間近の林中のブロッケン現象に出会ったりして、トンネル上の稜線出合まで下った。


   (ガスったトンネル北口)    (トンネル上の稜線出合)      (霞んだ尾根を行く)

     (旧小南峠の祠)        (杉林の中の高山三角点)      (平らなP1147)

 (杉林の丘、西小天井ヶ岳)      (杉林の急坂を登る)     (ブナの森の急坂を登る)

   (シャクナゲ尾根を行く)     (山頂直下のモノレール)     (大天井ヶ岳三角点)

 (ガスが晴れだした杉林を下る)    (ぶなの林を下る)     (切り払われた展望ポイント)

 
  (展望ポイントから大天井谷)      (稜線の紅葉)           (杉林を下る)

   (杉林のブロッケン現象)         (旧小南峠)         (トンネル上の稜線出合)

 稜線出合から西南方向の尾根の高度差約100メートルの劇登りだ。ぬかるんだ急坂は滑りやすく、やっと到達したピークから笹薮の激下りだ。巡視路に合流してすぐの所に鉄塔があり北方の視界が開け、近くの四寸岩山や遠くの龍門山が望めた。尾根道をだらだら下り少し登りかえすと2連の鉄塔があり、西北の展望が雄大だ。このすぐ上が視界のない扇形山三角点だ。往路と同じ経路で稜線出合まで戻り、急坂を下ってトンネル北口へ到着した。未確認だが、扇形山へはトンネル北口から右の巡視路へ入ると鉄塔手前で尾根道と合流するので約100メートルのピークを省略できる筈だ。帰途、洞川へ下り、小泉の岩清水で水を汲み(ゴロゴロ水と同じく駐車料として500円が必要)、R309で帰阪した。
 晴れを期待した大峰前衛、大天井ヶ岳の生憎の尾根歩きだったが、扇形山の尾根筋では鉄塔から雄大な景観が楽しめた。このコースは入山者も少ないと思われ、静かな山歩きができる山域だ。


 (そのまま稜線の急坂を登る)  (笹薮コギで稜線を下る)      (紅葉もある稜線)

     (巡視路出合)          (鉄塔から龍門山を望む)     (杉林の尾根を行く)

  (扇形山直下の2連鉄塔)        (扇形山三角点)     (2連鉄塔から四寸岩山を望む)

               (扇形山直下の2連鉄塔から西北〜北〜東北を望む)

 (鉄塔から龍門山と四寸岩山)    (トンネル北口に戻る)   (稜線出合は右上、巡視路は右)

★道端の花(花は殆どなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図   中戸、洞川

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