岩屋口山(1144m)桧塚(1402.0m)

 

★ひとこと   「青田からブナ尾根のナメラ山、桧塚を経てヒキウス平へ」

桧塚奥峰へ向う稜線から桧塚を振り返る

★行った日   2007年11月18日(日)  曇 強風  単独
        
★コース

高槻4:54(近畿道、西名阪)=針IC(R369、R370、R166、県道)=7:02青田発電所7:11→林道出合7:58→林道終点出合8:32→(1074m)池杉山9:02→9:23(1118.3m)ナメラ山9:33→P1115 9:43→(1144m)岩屋口山10:01→P1104 10:11→(1186m)千秋峰10:43→ヌタハラ林道分岐10:59→(1402.0m)桧塚11:33→マナコ谷分岐11:45→桧塚奥峰11:52→P1394 12:02→ヌタハラ谷源流12:10→12:26ヒキウス平12:36→P1394 12:52→桧塚奥峰13:02→マナコ谷分岐13:08→作業小屋13:32→マナコ谷登山口14:03→誉橋14:10→千秋橋14:29→木屋谷橋14:44→15:06青田発電所15:24(県道、R166、R370、R369)=針IC(西名阪、近畿道)=高槻18:30

 本格的な冬型気圧配置が予想されたので近畿北部ではなく南部へでかけた。丁度10日前に通った桧塚周辺がガスって展望が全く駄目だったので、そのリベンジとして桧塚から東へ伸びる稜線を歩く計画だ。R166の高見トンネルを過ぎると、三重県側は青空だが高い峰々は薄雲に覆われ、付近も強風が吹き荒れていた。栃谷から加杖坂トンネルを越え、マナコ谷登山口へ向う林道沿いの青田発電所にとめさせてもらった。
 木屋谷(こやたに)川にかかる赤い橋を渡って道なりに進み、次の三叉路を左へ入ると空地があって道はなくなる。山裾に沿って東進すると杣道が現われ、そのまま進むとトガ尾と推測される急峻な狭い尾根に出合う。踏み跡をたどって、木の根を掴みながらの植林帯尾根の激登りだ。しばらくするとテープの目印が現われ以降途絶えることはなかった。標高700メートル辺りで林道に出合うが、錆びた金網に沿って尾根をそのまま登り続けると、再度林道終点に出合う。更に、金網に沿って登ると金網扉があって金網はなくなり、雑木林となる。そのまま登ると発電所から約2時間で山頂部の狭い池杉山(1074m)だ。これから進む桧塚までの稜線が雲に霞んで見えていた。時々、日の射す空模様だが季節風がまともに吹きつけ息苦しいほどだ。寒いので早々に山頂を辞して稜線を下るが風で吹き飛ばされそうだ。ブナ林の尾根を一度下って登りかえすとナメラ山三角点(1118.3m)だ。窪みに身を隠して風を避け小休止だ。この辺りのブナの黄葉は素晴らしいが、落葉絨毯が木漏れ日に輝くさまも美しい限りだ。なだらかな尾根を進むとP1115だ。表示はないがここから北へ赤テープのマーキングが下っていたので、木屋谷川沿いのどこかから岩屋口山への登り口があると思われる。


(青田発電所前の赤い橋を渡る)(急な植林帯の稜線を登る) (標高700米で高見山が見える)

  (錆びた金網に沿って登る)     (雑木林があらわれる)          (池杉山)

 (これから向う桧塚へ続く稜線)   (明るい稜線をいく)          (美しいブナ林)

   (樹間から見えた迷岳)        (ナメラ山三角点)     (なだらかに稜線を下る)

                  (P1115から西南〜西〜北を望む)

   (落葉したブナ林をいく)      (ブナの広い尾根をいく)      (狭い尾根道を行く)

 P1115から下って登りかえすと池杉山から丁度1時間で岩屋口山(1144m)だ。稜線をなだらかに下って庭石を配した庭園のようなP1104を通り、しばらく登り続けると千秋峰(1186m)だ。リョウブも混じるブナ林の尾根を登り続けるとP1214だ。手書き標識に寄れば、この付近から夫婦滝のあるヌタハラ林道へ下ることができるらしい。さらに、稜線を登り続けると笹原が現われ、その先のピークが桧塚三角点(1402.0m)だ。桧塚からなだらかに下って登りかえすと、マナコ谷への分岐を経て岩屋口山から約2時間で桧塚奥峰に着く。展望抜群の岩頭だが霰の混じった強風のため見通しは良くなかった。まだ時間の余裕もあり、桧塚奥峰から眺めた対岸のヒキウス平が魅力的だったので、寄り道することにした。


       (岩屋口山)        (庭園のようなP1104)      (苔の尾根を行く)

(東北に見える三峰山や尼ヶ岳)   (リョウブ尾根を行く)          (千秋峰)

  (リョウブとブナの林を行く) (P1214近くのヌタハラ林道分岐)     (力強いリョウブ)

(笹原尾根になると桧塚は近い)     (桧塚三角点)        (なだらかに笹原を下る)

                  (桧塚付近の笹原の曲線美)

       (桧塚奥峰)       (P1394のヒキウス平分岐)   (ヒキウス平へ向って下る)

 桧塚奥峰から明神岳方面へ下り、P1394で南へ分岐するとヒキウス平だ。当初、ヒキウス平を正面に見て尾根を下ったが一本、尾根を間違え、ヌタハラ谷源流へ下ってヒキウス平へ登りついた。ヒキウス平はなだらかな笹原に囲まれた女性的な地形だ。ゆっくり寝転びたいような所だがなにしろ風が強くて寒いので早々に下り始めた。P1394を経て桧塚奥峰の先のマナコ谷分岐まで往路を戻り、ここから千秋峰の雄大な笹原を下った。10日前より見通しはきいたが、季節風の吹きすさぶ笹原ではゆっくりする気にもならず早々にマナコ谷登山口へ下った。長い1時間の林道歩きだったが、木屋谷川沿いは丁度紅葉の見頃なので退屈せずに青田発電所へ帰り着いた。帰りも往路と同じ道だったが日曜日の行楽帰りの渋滞に巻き込まれ3時間かかって帰阪した。
 大阪では木枯らし1号が吹きすさんだ一日だった。池杉山から桧塚へ続くブナ尾根は庭園のように素晴らしく、また、ヒキウス平や桧塚一帯の広々とした草原も美しく、女性的な山域の山歩きが楽しめた一日だった。

                 (ヒキウス平から西〜北〜東北を望む)

               (ヒキウス平周辺から南〜西〜西北を望む)

  (ヒキウス平から桧塚奥峰)  (桧塚奥峰稜線から千秋峰草原)   (千秋峰草原を下る)

                 (千秋峰草原から西〜北〜東を望む)

  (杉植林帯をジグザグに下る)    (間伐材で歩き難い道)       (マナコ谷登山口)

    (錦秋の林道を下る)     (木屋谷橋付近の渓谷美)   (青田から見た歩いた稜線)

★道端の花(花は殆どなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図   大豆生(まめお)、七日市

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