白倉山(587.6m)仏ヶ峰(610m)青根ヶ峰(857.9m)

 

★ひとこと   「蜻蛉の滝から旧吉野街道で白倉山、仏ヶ峰と青根ヶ峰へ」

白倉山から吉野山方面を望む

★行った日   2007年12月27日(木)  晴  単独
        
★コース

5:23(近畿高速、西名阪)=柏原IC(県道、R309、R169)=7:20蜻蛉の滝公園7:37→蜻蛉の滝7:44→白倉山分岐8:08→吉野山分岐8:39→西河分岐8:57→王峠9:06→9:12(610m)仏ヶ峰9:18→鉄塔No.24 9:40→五社峠9:43→10:01(587.6m)白倉山10:12→五社峠10:22→鉄塔No.24 10:29→10:49仏ヶ峰10:53→王峠10:55→西河分岐11:00→吉野分岐11:28→12:07展望尾根12:16→谷道分岐12:32→登山道入口12:34→12:43(857.9m)青根ヶ峰12:47→宝塔院跡12:56→苔清水13:05→西行庵13:07→金峯神社13:27→登山道入口13:41→谷道分岐13:42→13:50ススキ原13:58→音無川出合14:15→林道始点14:37→簡易水道施設14:44→14:56蜻蛉の滝公園15:12(R169、R309、県道)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻17:35

 年末年始は冬型気圧配置が強まり荒天の天気予報だ。きょうは本年最後の快晴を利用して吉野山から白倉山まで西へ伸びている稜線歩きだ。大台方面へ向う時にいつも通る五社トンネルを抜けてすぐ右折すると蜻蛉(せいれい)の滝公園の大駐車場だ。当初、白倉山東麓の匠の村を始点にするつもりだったが、実際に車で走ってみると蜻蛉の滝まで予想以上の長い車道なので蜻蛉の滝公園を起点にした。
 シーズンなら爛漫の桜のトンネルを通って遊歩道の石段を登る。すぐに蜻蛉の滝だ。螺旋階段で下から眺める高さ50メートルの滝は迫力満点だ。この滝は万葉集にも出ており、芭蕉や本居宣長なども足を止めているそうだ。しばらく石段が続くがすぐに遊歩道と別れて山道に入る。しばらく崖に沿った急斜面をトラバーする落葉の道だが手すりがついているので安全だ。役の行者の修行場と言われている聖天ノ窟を過ぎ、鉄板の仮設階段で急斜面を登り切ると支尾根の上だ。支尾根をなだらかに登ると左が吉野山、右が白倉山へ通じている旧吉野街道に合流する。ここから白倉山を往復して吉野山へ向う計画だ。
 右の道をとり杉植林帯をなだらかに下る。旧吉野街道らしく路面は荒れているが道幅は広く立派な道だ。石仏の祠で西河への道を右に分け、左へ九十九折れの道を登ると鞍部の王峠だ。ここで樫尾への道を左に分け、稜線を少し登ると杉木立の中の仏ヶ峰だ。展望はなく数枚の手製標識がかかるだけの淋しい頂上だ。稜線を進み、少し下ると自然に返った旧林道終端に出合うが、ブッシュ気味の平地のため道が判然としないので慎重にテープ目印を探して東進した。鉄塔No.24を過ぎて下りきった鞍部が五社峠だ。峠から舗装歩道を少し登った所の鹿塩(かしお)神社の前を通り、TVケーブルと並行して急坂をよじ登ると白倉山三角点だ。山頂からは足下に西河の集落、西方に四寸岩山やこれから歩く吉野山までの稜線、西北に金剛山から大和葛城山などが望めた。展望を楽しんでから蜻蛉の滝分岐点まで往路を戻った。


     (蜻蛉の滝公園)        (遊歩道の階段を登る)          (蜻蛉の滝)

        (蜻蛉の滝)            (崖に沿って登る)          (聖天ノ窟)

    (仮設階段を登る)       (支尾根からなだらか道)        (吉野山分岐)

      (杉林を下る)          (祠のある西河分岐)           (仏ヶ峰)

         (五社峠)           (白倉山三角点)      (白倉山から吉野山を望む)

              (白倉山の展望ポイントから南〜西〜西北を望む)

 幾つかの尾根のピークを巻いてなだらかな尾根道がついている。P695付近で一ヵ所だけ不明瞭な所があるがネットに沿って進むと尾根道が現われる。P792を過ぎた所が本コース最高の展望尾根だ。東側斜面が伐採され、東方の高見山から四寸岩山に至る山々の眺望が素晴らしかった。しばらく進むと蜻蛉の滝から音無川に沿って登ってくる谷道と合流し、すぐに吉野大峯林道へ飛び出す。すぐ前の鉄梯子が青根ヶ峰の登り口だ。急坂を登ると青根ヶ峰三角点だ、展望はないがすぐ下を大峰奥駈道が通っている。頂上から奥駈道を吉野方向へしばらく下ると宝塔院跡の小広場に至り、標識に従って西行庵へ向って下る。途中、苔清水で喉を潤し、約800年前に西行法師が庵を結んだという西行庵をうららかな日を浴びつつ独り占め。奥ノ千本の坂を登り金峯神社を経て林道へ出るが、林道上の展望台からは北方の奈良県中部の竜門岳を中心とした山々の景観が素晴らしい。林道を先ほどの登山口まで戻り、谷道を蜻蛉の滝めざして戻った。高圧鉄塔下に広がる見事なススキ原で休憩後、谷筋から音無川に沿う歩き易いなだらかな立派な登山道を下り、林道を経て蜻蛉の滝公園へ戻った。帰りも往路と同じ経路で帰阪した。
 桜の吉野が有名だが、終日ぽかぽか陽気の快晴に恵まれ、静かなたたずまいの奥吉野散策は今年最後の山行を飾るのに相応しかった。吉野山古刹にて今年の無事を感謝し来年も元気で山歩がきできるよう手をあわせて下山した。

 (植林帯のなだらかな尾根道)  (木の間から金剛山、葛城山)       (展望尾根)

               (展望尾根から東北〜東〜南を望む)

   (尾根道と谷道合流点)    (林道から青根ヶ峰登り口)     (青根ヶ峰三角点)

 (大峰奥駈道女人結界石碑)        (苔清水)        (奥千本をなだらかに下る)

      (西行庵)              (金峯神社)      (林道から蜻蛉ノ滝へ山道入口)

            (金峯神社の展望ポイントから西北〜北〜東北を望む)

  (鉄塔下のススキ原を行く)       (植林帯を下る)          (林道始点)

★道端の花(花は殆どなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図   新子

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