高野山町石道(848m)小都知ノ峯(683.5m)

 

★ひとこと   「九度山の慈尊院から高野山表参詣道の町石道で大門へ」

高野山、大門

★行った日   2008年1月26日(土)  晴後曇  単独
        
★コース

高槻6:04(近畿高速、西名阪)=柏原IC(県道、R24)=7:59慈尊院山門8:08→慈尊院農村公園8:22→展望台8:52→誤認雨引山→雨引山分岐9:38→9:47雨引山9:55→雨引山分岐10:00→六本杉峠10:36→小都知ノ峯分岐10:48→(683.5m)小都知ノ峯11:01→町石道合流11:07→古峠11:11→二つ鳥居11:19→12:13笠木峠12:24→三里石12:48→矢立峠13:05→袈裟掛岩13:17→13:57展望台14:04→大門15:11→15:32千手院橋バス停15:47(バス)=高野山駅(ケーブル)=16:05極楽橋16:40(南海)=九度山17:10→17:32慈尊院農村公園17:38(R42、R371、R170)=松原IC(近畿高速)=高槻19:52

 きょうは冬型気圧配置が続いているので雪の少ない高野山が目的地だ。高野山町石道(ちょういしみち)は九度山の慈尊院から高野山まで一町(約109メートル)毎に町石が建ち並ぶ表参詣道だ。慈尊院前の駐車場は短時間のお参り用なので寺の右の道を上った所の立派なトイレもある慈尊院農村公園駐車場にとめた。
 慈尊院の山門から境内に入り、丹生官省符(にうかんじょうぶ)神社の石段を百八十町の最初の町石を見ながら上る。拝殿右横の小道を進み、右下から来る道と合流して少し上ると、駐車場所の慈尊院農村公園だ。頻繁に現われる町石に導かれて柿畑の丘陵地帯を30分も登ると展望台だ。紀ノ川流域が眼下に広がり、北から東にかけて南葛城山から金剛山、逆光の南にはこれから向う高野山の弁天岳や楊柳山がはるか彼方に望めた。柿畑をさらに登り、電波中継塔の下を過ぎ、紀ノ川を眺めながら山腹をなだらかに登る。雨引山(あまびきやま)へ向うべく杉林に入る手前で左へ分岐している小道に入る。小道から杉林の中を適当に登って頂上に到達したがブッシュに覆われて地形図にある三角点は見つからなかった。町石道に戻り、少し進むと雨引山の表示があって、その通りに登ると樹木に囲まれた祠のある山頂に到着、どうもこちらが雨引山頂上らしい。町石道をなだらかに登ると六本杉峠だ。直進方向は天野の丹生都比売(つひめ)神社なので左へ戻る方向の尾根道が大門だ。杉の林立する清々しい道をしばらく進むと、表示はないが左の尾根へ登る小道が別れているので小都知ノ峯(おづちのみね)へ続く尾根に至ると見当をつけて左折する。急坂の稜線を少し登ると地面に埋もれそうな三角点のある小都知ノ峯山頂だ。木々に囲まれて展望はない。なだらかに稜線を下ると町石道に合流する、こちら側には小都知ノ峯の標識が立っている。古峠で上古沢へ下る道を左に分け、少し進むと休憩所もある天野の集落が美しい二つ鳥居だ。真西には龍門山が見えている。


      (慈尊院)        (慈尊院農村公園町石道入口)       (柿畑を登る)

             (P314下展望台から北〜東〜南を望む)

  (柿畑の卒塔婆と電波中継塔)       (雨引山分岐)         (雨引山頂上の祠)

 (清らかな杉の尾根道を行く)        (六本杉峠)          (小都知ノ峯への分岐)

      (小都知ノ峯)      (小都知ノ峯からの町石道合流点)     (古峠)

      (二つ鳥居)       (二つ鳥居から天野の里と龍門山)   (ゴルフ場に沿う町石道)

 二つ鳥居から杉林の山腹をなだらかに下ると右にゴルフ場が開けた道となり、右下に応基(おうご)池を過ぎ、ティーグランドの間近を通るとすぐ地蔵堂だ。ゴルフ場の境界沿いに進み、さらに平坦な道を東進すると笠木峠だ。峠で笠木集落を経て上古沢に通じる道を左に分け、稜線に沿ってほぼ平坦な坦々とした道を進む。三里石を過ぎると前方下に矢立峠の人家が見え下の国道から車の音が響いてくる。少し下ると矢立峠で、R370を横断して人家の間を登る。
 五十町坂の上り坂に袈裟掛岩、押上岩などがあり、卒塔婆形町石の由来などが掲示され、杉の大木が茂る高野山らしい道だ。国道を横断して少し登ると四十町石の展望台だ。開口部の木々が生長したせいか、掲示されている展望図と異なって見通しの良くない展望台だ。ここから山ひだに沿った巨大な杉並木のなだらかな道が続き、数センチの積雪だが清らかな雪道ハイクが楽しめた。最後に急登すると巨大な大門の直前に飛び出す。大門の金剛力士像にきょうの安全を感謝し、疲れのため他の寺院にまわる余裕もなく千手院橋バス停に向った。バス、ケーブル、電車を乗り継ぎ、九度山駅から徒歩で慈尊院に着いたが、待ち時間が多くバス停から駐車場まで約2時間を要した。
 高野山町石道は四国八十八ヶ所巡礼の仕上げの道でもあり、3年前の続きをやっと完成した。ちょっと長距離過ぎるきらいはあるが、世界遺産の道でもあるのでしっかり整備され、この季節、初心者向きスノーハイクに好適な道だ。

        (地蔵堂)             (松林を行く)            (笠木峠)

   (矢立峠手前の三里石)     (矢立峠でR370を横断)  (矢立峠から五十町坂を登る)

      (袈裟掛岩)            (大杉の道を登る)        (R370を横断)

 (見晴らしのよくない展望台)   (木の間から見える龍門山)   (山腹をなだらかに下る)

 (大門右側の吽形金剛力士像)       (一町石)            (金剛峰寺)

★道端の花(花は殆どなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
(1)慈尊院〜古峠                 (2)古峠〜三里石

(3)三里石〜大門

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図   橋本、高野山

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