龍門山(755.9m)飯森山(745.7m)

 

★ひとこと   「紀ノ川の名峰龍門山から南北朝の山城跡飯森山へ」

紀ノ川堤防から飯盛山を望む

★行った日   2008年2月20日(水)  晴  単独
        
★コース

高槻6:42(近畿高速、R170、R371、R24)=9:13粉河ふるさとセンター9:19→三叉路9:40→田代ルート分岐10:13→10:28中央ルート登山口10:40→明神岩11:21→11:50(755.9m)龍門山12:07→磁石岩12:17→田代峠12:29→(652.0m)三角点13:05→分岐13:19→鉄塔13:29→桂峠13:31→13:55(745.7m)飯森山14:03→桂峠14:14→鉄塔14:18→桂越え合流14:40→雌桂14:52→雄桂14:55→林道合流15:09→新龍門橋南詰15:47→16:00粉河ふるさとセンター16:05(R24、R371、R170、近畿高速)=高槻19:05

 このところ続いていた冬型気圧配置もやっと弱まってきて、晴の予報に誘われて紀ノ川の見晴らし抜群の龍門山(りゅうもんざん)へ出かけた。龍門橋のたもとにある粉河ふるさとセンターの大駐車場に車を止め、紀ノ川沿いや農道からの景観を楽しみながら登ることにした。
 野焼きの煙たなびく龍門山に向って龍門橋を渡る。橋にはトラスの外に歩道が付いているので歩き易く景色も良い。住宅街を直進し突き当たりの三叉路を左へ登る。農道脇の畑には柿、みかん、桃、梅などが植えられているが、桃が最も多いようだ。ちらほら梅が咲いているが派手な花の桃はまだ硬い蕾だ。農道は錯綜しているが標識があるので間違うことはない。田代ルート分岐の一本松を過ぎると日陰の路面には残雪が残り、ふうふう言いながら頑張ると、コンクリートの農道登りもここまでの中央コース登山口だ。北方に広がる和泉山脈や紀ノ川流域の大展望台だ。
 所々階段も整備された樹林帯の急坂を残雪に足をとられないように登ると、約40分ほどで明神岩の表示がある。5、6月頃にコデマリに似た白い花をつける天然記念物のキイシモツケだが、今は枯木の小灌木をかき分けて進むと蛇紋岩の大岩があり、雪の付いた岩頭はスリル満点だ。この辺りから少しなだらかになり、雑木林の小道を登り切ると右から来た勝神(かすかみ)コースと合流し、すぐに龍門山頂上だ。雪におおわれた頂上広場から和泉山脈や紀ノ川が展望できる。山頂付近は南北朝時代の古戦場の跡らしい。


   (粉河ふるさとセンター)       (龍門橋と龍門山)         (桃畑の農道を登る)

   (紀ノ川を見ながら登る)        (田代コース分岐)       (農道に残雪が残りだす)

            (中央コース登山口から北方の紀ノ川と和泉山脈を望む)

   (中央コース登山口)        (照葉樹林帯を登る)        (残雪が目立ってくる)

(キイシモツケをかき分けて進む) (蛇紋岩の岩頭、明神岩)       (岩頭からの眺め)

  (雪道を滑らないように登る)     (勝神コース合流点)           (龍門山)

 山頂の東隣のピークからは本コース唯一南方に視界が開けている。きょうは雲におおわれているが護摩壇山や白馬山などが見える筈だ。このすぐ東の斜面に数個積み重なった岩があり、磁性を有する磁石岩らしい。稜線をおだやかに下ると左は田代コース、右は黒川へ向う田代峠だ。飯森山は稜線を直進だ。稜線の踏み跡をたどるが積雪で踏み跡が消え、P687のなだらかなピークでは慎重に方向を見定める必要があった。P652の三角点を過ぎて稜線を進み、左のトラバース道を避けてP603(神路峰(こうろほう?))へ登り、鉄塔へ出るが展望は期待したほどではなかった。巡視路を下ると飯森城跡の古い標識があり、ここが桂峠と推定するが工事中の林道があってよくわからなかった。ここから明確な山道が現われ、雪中を直登すると飯盛山だ。雪のため地形はよくわからなかったが、山城跡らしい掘り切りや二段にわかれた平地が残っていた。山頂からの展望は全くない。
 桂峠でぬかるんだ林道を避けて鉄塔経由の尾根の踏み跡を戻ったが、途中で方向を見失いGPSトレースの如くうろうろ、やっと現在地を確認して桂越えの道に途中から合流した。この辺りは林道工事中のため道が寸断されているので注意が必要だ。桂越えの道は表示もあるしっかりした道だ。龍門山への道を左に分け杉林の中をなだらかに下る。10分ほど下ると見事な雌と雄の2本の桂の老木が少し離れて立っている。樹齢750年らしいので鎌倉時代からこの場に根をおろしていることになる。なだらかに下り竹林を過ぎると農道に合流する。下に目標となる龍門橋を見ながら下るが、農道は迷路のように組み合わさっているので適当に下へ下へと下り、新龍門橋を渡って粉河ふるさとセンターに戻った。林道合流点には表示があるが、以降の道には表示は見当たらず、複雑な農道ゆえ逆コースで飯森山へ登るにはよほどの注意が必要だ。ふるさとセンターから往路と同じ経路で3時間かかって帰阪した。
 好天に恵まれ、雄大な紀ノ川の景観を楽しむことができた。前回は車で登山口まで上がってしまったが、今回のように果樹園の続く山腹の農道を歩いて登ると、和泉山脈や紀ノ川流域を存分に展望でき、道端に咲き始めた早春の花も目についた。

   (護摩壇山方向の眺め)          (磁石岩)               (田代峠)

   (気持ちの良い道を行く)    (踏み跡不明のわかり難い道)         (桂峠)

     (飯森山三角点)         (山城跡らしい地形)     (龍門山、飯森山分岐点)

        (雌桂)               (雄桂)       (竹薮が現われると林道は近い)

      (林道合流点)        (下方に茶臼山を望む)    (迷路のような農道を下る)

              (紀ノ川堤防から飯森山〜龍門山山塊を望む)

★道端の花

  ほころび始めた梅の花(農道)      ナズナ(農道)       オオイヌノフグリ(農道)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図   龍門山、粉河

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