妙高山(564.8m)

 

★ひとこと   「春日町から妙高山を経て大路城址へ周回」

三尾山から妙高山を望む

★行った日   2008年3月12日(水)  晴(黄砂?)  単独
        
★コース

高槻6:31(府道、R372、R173、県道)=8:22大路小学校8:28→石塔8:53→杣道出合9:32→9:58登山道出合10:06→山頂分岐10:22→10:26(564.8m)妙高山10:32→山頂分岐10:35→上池寺大覚殿10:52→石仏峠10:58→神池分岐11:37→11:39美しい雑木林11:49→県境出合11:51旧三春峠12:19→三春峠12:32→13:21野瀬分岐13:28→13:44迷いピーク13:53→(6号渋谷)分岐13:59→(8号堂成)分岐14:21→14:27(大路城址)三角点14:34→14:38上三井庄分岐14:45→車道始点15:03→15:31大路小学校15:36(県道、R173、R372、府道)=高槻17:20

 小金ヶ岳や三岳の北側から栗柄峠を越えて春日町に入ると左に三尾山、右に妙高山がある。三尾山から眺めると三井(みの)庄を懐に抱くように妙高山から大路城址の山々が取り囲んでいる。きょうは黄砂か春霞のため展望は期待できないが、折角の晴なので三井庄をぐるっとひと回りする山歩きだ。
 大路(おおじ)小学校隣の駐車場にとめさせてもらい、下三井庄を妙高山に向って北上する。人家が途切れ山中を道なりに進むと約30分で三基の石塔が並んだ分岐点だ。地図では右は石仏峠と思われるので左の林道を進み、途中で左に分岐している山道を無視して谷沿いにさかのぼると、とうとう橋が落下している林道終点だ。谷をそのまま登り続けたが道もなくなり、取り付き易そうな右斜面を劇登りして枝尾根上の踏み跡に出合った。消えたり現われたりするけものみちをたどってやっと本来の支尾根の登山道と出合った。どうも最初に無視した山道が正解だったらしい。支尾根を登り切って、右からきた神池寺(じんちじ)からの道と合流して少し登ると妙高山頂上だ。三角点と祠のある山頂の小広場は樹木に囲まれ展望は全くない。
 先程の合流点から神池寺までは道幅も広く道標も完備したなだらかな遊歩道が明るい林の中に続いている。寺近傍には残雪の湿地帯がありシーズンにはミズバショウ(春)やミズアオイ(秋)が咲き乱れるそうだ。大覚殿?前から広い道を南へ少し登ると石仏峠だ。峠のちょっと上には肩切地蔵尊跡の真新しい石碑が建ち祠の残骸が放置されている。峠から南へ下ると三井庄に戻るが、これから向う三春峠は尾根伝いに東へ進む。


  (下三井庄を妙高山へ北上)    (道端の道祖神)       (石塔前の三叉路を左へ行く)

    (地道林道を行く)         (林道は行き止まり)        (谷筋をさかのぼる)

 
  (谷から右尾根へとりつく)   (支尾根の登山道に出合う)     (支尾根を登る)

     (山頂分岐)           (祠のある妙高山頂上)   (神池寺方向へなだらかに下る)

  (残雪の明るい林を下る)      (頻繁にある道標)         (神池寺大覚殿)

     (石仏峠への道)            (峠の石仏)              (石仏峠)

 アップダウンの少ない快適な稜線を進み、御池(みけ)への道を左へ分けると、P501の県境出合いの少し手前に美しい雑木林が広がっている。落ち葉絨毯の上に寝転がっていると昼寝しそうだ。P470の三角点を過ぎピークを1つ越えると春日町と三和町を結ぶ旧道の峠だ。三春峠へ向うには旧三春峠の少し先から右下へ下る巻道を行くのが正解だったが、間違って稜線をそのまま進み道がなくなったので急坂を車道へ下って三春峠へ向った。三春峠には休憩所もあり、西南が開けているが木々の梢が邪魔をして展望はあまり良くない。峠から稜線に上る小道を登り、しばらく刈り込まれた見晴らしのよい尾根を進む。西南の正面には三尾山の岩峰が望めるはずだが、きょうは遠望がまったく駄目で三井庄の人家がやっと見える程度だ。ここから本日最悪のイバラまじりの薮コギが始まった。県境尾根の赤杭が点々とあるがけもの道すら見当たらず、悪戦苦闘の末、やっと杉林の尾根となって、何処からともなく踏み跡が現われた。県境と別れて急下降し野瀬への道を左に分けて南下、調子に乗って稜線を直進するとだんだん急下降。おかしいと思ってGPSで確認すると間違った尾根と判り元へ戻る。迷いピークでは直進ではなく右へ下降するのがポイントだ。6号渋谷分岐で左は栢野(かやの)、右は上三井庄への道を分け、8号堂成分岐をを越えて少し登ると大路城址の三角点だ。掘り切りや平地など城跡らしい地形はまったくなく単なる尾根上のピークだ。
 次の鞍部で右へ下るはずだが、道は倒木で覆われていたので少し稜線を登って下る道を探したが見当たらず、先程の倒木の道を下った。倒木を避けて山の斜面を下るとやがて沢が現われ、谷沿いに下った。なだらかになって竹薮を過ぎ、右には廃屋が現われると車道に飛び出す。登山口には石の塔が建っている。農道から県道に入り、春霞か黄砂にかすむ妙高山の山並みを眺めながら約30分で大路小学校に帰り着いた。帰り道にて、下校してくる小学生に次々逢ったが全員が挨拶をしてくれた。大阪では味わえない楽しい気分で春日町をあとにした。
 R173から藤坂峠と栗柄峠を越えて春日町へ入る県道は氷上方面へ向う時に通るルートだ。この道の南側に連なる小金ヶ岳から三尾山までの男性的な姿に比べ、北側の妙高山を主峰とする京都、兵庫府県境の山々は女性的な山容だ。きょうのルートは一部を除いて大部分は歩き易い尾根道だが、わかり難い尾根分岐ピークも幾つかあり、尾根の殆どで木々のため景色があまり見えないので、初めての場合は道迷いを計算に入れて時間的余裕が必要だ。あまり歩かれていないルートなので静かな自然派向きのルートだ。


    (立派な道が続く)        (照葉樹林を行く)         (杉植林帯を行く)
 
     (美しい雑木林)         (P470三角点)             (三春峠)

  (峠から稜線への登り口)   (稜線から霞む春日町方面)    (刈り込まれた稜線の道)

  (イバラなどのひどい薮コギ)      (稜線の道を行く)      (松林の中の不思議なゲート)

     (野瀬分岐点)         (6号渋谷分岐点)         (大路城址三角点)

 (倒木だらけの上三井庄への道)    (倒木の道を下る)    (竹薮が現われると人里が近い)

   (登山口にある廃屋)       (登山口の車道始点)   (妙高山を見ながら三井庄を歩く)

★道端の花(花は殆どなし)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図   宮田、市島

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