櫃ヶ岳(781m)栃ヶ山(809.1m)百貝岳(860m)

 

★ひとこと   「白銀の大峰山脈を望む櫃ヶ岳と吉野の百貝岳へ」

下手垣内から櫃ヶ岳を望む

★行った日   2008年4月2日(水)  晴後曇  単独
        
★コース

高槻6:06(近畿高速、西名阪)=柏原IC(県道、R309)=8:30八幡神社8:45→尾根道分岐8:57→黒木配水場9:09→黒木分岐9:27→栃ヶ山分岐9:46→10:01(809.1m)栃ヶ山10:11→林道出合10:15→林道分岐10:17→貝原分岐10:43→10:51(781m)櫃ヶ岳11:01→貝原分岐11:06→林道分岐11:27→栃ヶ山分岐11:35→黒木分岐11:48→林道出合11:58→尾根道分岐12:08→八幡神社12:18(R309、県道48、林道)=鳥住春日神社12:55→鳳閣寺13:07→13:30(860m)百貝岳13:38→鳳閣寺13:51→鳥住春日神社13:56(林道、県道48、R309、県道20、県道138、林道)=14:53銀峰山波宝神社15:11(林道、県道20、林道)=15:20栃原岳波比賣神社15:50(林道、県道20、R309、県道)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻18:30

 きょうは温かい日和に誘われて吉野方面の散策だ。初めに長谷バス停近くの下手垣内(しもてかいと)から大峰前衛の栃ヶ山を経て櫃ヶ岳(ひつがだけ)をピストンし、車で移動して百貝岳へ寄り道し、最後に残りの吉野三山、銀峯山と栃原岳を車で訪問の計画だ。R309で下市から天川方面へ南下し、途中の道の駅「黒滝」でいつものピリカラ串刺しコンニャクを食べ、草餅を買って休憩だ。長谷バス停まで少し戻って黒木集落への林道に入り、八幡神社の手前の黒木交流センター前空地にとめさせて頂く。
 八幡神社前の舗装林道を直進し、次の分岐で玉泉寺の方へ行かずに左の道を緩やかに登る。次の分岐を左折し、突き当たりの家の手前から右の尾根へ山道を登るとしっかりした尾根道が現われる。雑木林の支尾根を進むと急な階段の上に黒木配水場の建物があり、その奥からなだらかな尾根道が続く。しばらく穏やかに登り、復路で通った黒木から道を合わせ、林道の様な平坦な尾根道を進む。やせ尾根を過ぎて次の分岐で左へ入り、支尾根伝いに杉林の中の山道に入る。支尾根を登り切ると右から来た支稜と合わせ、少し東進すると栃ヶ山三角点だ。狭い山頂の東南側が切り開かれ、天狗倉山から武士ヶ岳へと続く山稜の彼方に弥山や八経ヶ岳が真っ白に輝いていた。


(八幡神社横黒木交流センター)   (上(左)の道を行く)        (支尾根分岐付近)

   (雑木林の支尾根を行く)         (黒木配水場)         (明るい尾根道を行く)

     (雑木林の尾根道)          (黒木分岐)         (平坦な道を行く)

(栃ヶ山頂上直下の杉林を登る)       (栃ヶ山頂上)            (頂上から弥山)

 山頂から往路を少し戻って西南稜を劇下りすると林道に出合い、そのまま林道を西へ下ると栃ヶ山分岐で別れた林道と合流する。林道を西進し、貝原分岐手前まで来ると眺望が開け、下手垣内からたどってきた尾根が連なり、その向うの四寸岩山など大峰奥駈の峰々が真っ白だ。貝原分岐から櫃ヶ岳山頂まで急な舗装林道を登る。山頂手前には八幡神社の社殿が建ち、山頂には小さな祠がある。南面の視界が開け、霞んでいたが山上ヶ岳をはじめとする大峰山脈が神々しい姿を見せていた。
 櫃ヶ岳山頂からは栃ヶ山の裾を通り往路と同じルートで黒木分岐まで戻り、下手垣内めざして下った。分岐から丸太の鳥居のそばを通って快調に下り、害獣防御柵の戸を通るとすぐに林道だ。桜並木を楽しみながらなだらかに下ると間もなく八幡神社だ。ここから百貝岳へ登るべく鳳閣寺へ移動だ。R309の道の駅「黒滝」から県道48に入り、地蔵トンネル手前から旧道に入って地蔵峠から林道で終点まで行くと数台の駐車スペースがある。


  (杉植林帯の林道を行く)   (尾根道から大峰の山々)    (尾根道から栃ヶ山を振り返る)

         (櫃ヶ岳手前の林道から登ってきた尾根筋(北〜東〜東南)を望む)

    (林道の貝原分岐)     (櫃ヶ岳山頂の八幡神社)         (櫃ヶ岳山頂)

             (櫃ヶ岳山頂から大峰の山々(東〜南〜西南)を望む)

  (登山口の害獣防止扉)         (下手垣内の林道から)            (下手垣内の桜並木)

 鳥住春日神社から10分も林道を登ると鳳閣寺だ。本堂から寺坊の山側を抜けると「石の廟塔を経て百貝岳」の表示がある。急な階段を登ると石の廟塔だ。大峰山中興の祖と言われる聖宝の墓だそうだ。急坂を登ると尾根に出て、杉の間から金剛山や大和葛城山などが望めるのがこのルート唯一の展望だ。しばらく尾根を登ると小さな祠のある杉林に囲まれた百貝岳で展望はない。林道終点から往復1時間だ。百貝岳のみではなく、青根ヶ峰や高城山などと共に吉野山域全体を周遊するのがよい。
 吉野三山で櫃ヶ岳が「銅の山」なので、残りの銀峯山(ぎんぷせん)「白銀岳」、栃原岳「黄金岳」を訪れるべく、長谷バス停から県道20、県道138を経て波宝神社の鳥居前の大きな駐車場に到着した。展望抜群の参道を登ると銀峯山頂上が拝殿だ。今は神社だが平安時代から大峰修験と関係のある古寺院だったそうだ。最後に県道20を北上すると波比賣(はひめ)神社だ。ここも展望抜群の栃原岳頂上に社殿があり、水の神が祀られている。多所にわたったが吉野周辺地域の探訪を終えて往路と同じ経路で帰阪した。
 好天のもと春たけなわの吉野地方が散策できた。櫃ヶ岳は大峰山系の前衛峰として白銀の山上ヶ岳や弥山など大峰奥駈の展望台だ。移動中、西吉野の山肌がピンクの桜や黄色のマンサクに彩られて見事だった。


(百貝岳)

     (鳥住春日神社)          (鳳閣寺)              (百貝岳登り口)
 
     (石の廟塔)          (杉林の尾根を登る)          (百貝岳山頂)
 
(銀峯山・波宝神社)

    (波宝神社鳥居)        (波宝神社本殿)           (参道から大峰山)
 
(栃原岳・波比賣神社)

    (波比賣神社参道)       (波比賣神社本殿)        (参道からの見晴らし)

★道端の花

     ?(下手垣内)         アセビ(下手垣内)           ?(櫃ヶ岳)
 
 オオイヌノフグリ(下手垣内)    ヘビイチゴ(下手垣内)     ヒメオドリコソウ(下手垣内)
 
     ?(下手垣内)         ?スミレ(百貝岳)         タチツボスミレ(銀峯山)

★ルート断面図
(1)櫃ヶ岳                                      (2)百貝岳

★地  図(GPS軌跡)
(1)櫃ヶ岳                    (2)百貝岳

 

 

 

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  中戸

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