霊仙山(1094m)

 

★ひとこと   「満開の福寿草でおおわれた西南尾根から霊仙山へ」

福寿草満開の西南尾根から養老山方向を望む

★行った日   2008年4月9日(水)  晴後曇  単独
        
★コース

高槻5:09(名神)=彦根IC(R307、県道17)=7:12落合7:25→今畑登山口7:32→笹峠8:35→近江展望台9:19→9:24花群生地休憩9:35→10:23(1094m)霊仙山10:30→三角点分岐10:38→10:41(1083.5m)三角点10:52→三角点分岐10:55→経塚山11:06→お虎ヶ池11:22→お猿岩11:31→見晴し台11:51→汗拭き峠12:16→12:43落合13:10(県道17)=河内風穴(県道、R307、R421、林道)=茶屋川(林道、R421)=八日市IC(名神)=高槻

 時期的に少し遅いが花の西南尾根から登る4年ぶりの霊仙山だ。R307から県道17に入り、一部細い所もあるが全線舗装路で落合到着だ。4年前には人がいたが今は無人の集落となっている空地に駐車した。
 落合から県道を少し戻ると廃村今畑への登り口があり、霊仙山登山口でもある。杉林の坂道を登っていくと数軒の廃屋がありお寺も建っている。今畑の廃村だ。空地には山頂より背の高い福寿草が咲き乱れていた。芽吹き始めた雑木林を過ぎブナ林に入るとまだ冬枯れたままだ。西南尾根端を正面に見て疎林帯の苔むした石灰岩の道を登り切ると笹峠の平地だ。まばらにブナの生えた明るい斜面をなだらかに進み、背後の景色が広がっていくのを楽しみながら、石灰岩が点在する草地の急斜面をジグザグに登る。登ってきた幅広い尾根の彼方に御池岳の台地が浮かんでいる。傾斜がなだらかになって石灰岩の岩稜になると近江展望台だ。春霞でびわ湖は全然見えなかった。ここから山頂近くまで小灌木の岩稜帯がなだらかに続き、満開の福寿草が斜面を黄色に染めていた。蕾は殆どなかったので時期的には少し遅過ぎたが派手な色を満喫できた。なお、節分草も期待したのだが特徴のある葉っぱだけ確認できたが花期は終わっていたようだ。山頂が近付くと背の低い笹原となり、なだらかな丘を登りつめると360度視界を遮るもののない霊仙山最高点(南霊仙山)だ。


 (無人の落合から登山口へ)    (廃村今畑登山口)           (廃村今畑へ向う)

   (今畑の無人の人家)          (新芽の下を行く)          (ブナ林を行く)

  (石灰岩のブナ林を登る)  (西南尾根に向って疎林帯を登る)      (笹峠付近)

   (西南尾根の急坂を登る) (登ってきた支稜を振り返る)  (山々の彼方に御池岳を望む)

               (近江展望台からから東〜南〜西〜西北を望む)

      (近江展望台)       (西南稜を山頂へ向う)     (周囲は福寿草で一杯)

  (西南稜から山頂を望む) (福寿草をフンズケないように歩く)(山頂に近付くと笹原になる)

 春霞で伊吹山がようよう見える程度だったが、平原状の霊仙山頂上域の彼方に、北に伊吹山、東に養老山塊、南に鈴鹿山系が薄く展望できた。三角点に立ち寄ってから経塚山を経てなだらかに灌木が点在する笹原をる。お虎ヶ池を過ぎると下りになり、お猿岩で冬道を分け石灰岩の点在する草原の急坂を斜めに下る。再び冬道と合流しブナ林の急坂を下ると見晴し台だ。琵琶湖が少し見える程度であまり見晴らしは良くない。枯死した松の大木が林立する林を抜け樹林帯を下ると汗拭き峠だ。醒井(さめがい)方面を右に分け急坂を下り、杉植林帯の大洞谷をなだらかに下ると落合集落だ。限界集落の行き着く悲しい現実の姿だ。帰途、近くの河内風穴に寄り道。霊仙山が石灰岩なので鍾乳洞を期待したが、鍾乳石はなく大きな岩の空洞だった。次に、鈴鹿中部の静ヶ岳の登り口を調べるためR421から茶屋川に沿って茨川林道に入ったが途中で落石や倒木で通れず、茨川まで入るにはもう少し時間が必要らしい。
 ちょっと遅すぎた花見登山だったが、花期終了前の華やかな満開の福寿草を楽しむことができた。ウイークデーにもかかわらずバス団体登山もあって賑やかな花の山だった。


    (霊仙山最高点)         (霊仙山三角点)             (経塚山)

               (霊仙山最高点から西〜北〜東〜南〜西を望む)

  (笹原をなだらかに下る)       (お虎ヶ池)            (冬道分岐のお猿岩)

  (ブナ林の急坂を下る)         (見晴し台)             (見晴し台から琵琶湖方面)

  (枯れた松の林立する道)       (汗拭き峠)               (急坂を下る)

 (川に沿って植林帯を下る)    (林道出口は落合集落)      (真新しい落合神社)

★道端の花

   フクジュソウ(西南尾根)     ヤマネコノメソウ(お猿岩)     ミヤマハコベ(お猿岩)

   オニシバリ(見晴し台)      ミヤマカタバミ(見晴し台)     コスミレ(汗拭き峠)

   スズシロソウ(汗拭き峠)      ユリワサビ(落合)        アズマイチゲ?(落合)

   キクザキイチゲ(落合)       ミスミソウ(河内風穴)    ミヤマキケマン(河内風穴)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  彦根東部、霊仙山

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