巳高山(922.6m)

 

★ひとこと   「木之本の古橋からハードな登りが続く仏教遺跡の山へ」

巳高山の鶏足寺跡

★行った日   2008年4月20日(日)  晴後曇  単独
        
★コース

奥伊吹スキー場レストハウス10:51(県道、R365)=巳高庵駐車場(木ノ本町古橋)12:00→法華寺分岐→居張滝→仏供谷登山口12:31→鉄塔横12:59→13:12四合目13:19→六地蔵13:27→谷コース合流(五合目)13:32→鉄塔横13:35→馬止め(六合目)13:47→牛留→鶏足寺跡14:18→九合目分岐14:28→14:39(922.6m)巳高山14:50→鉄塔15:08→縦走路分岐15:13→鉄塔15:19→石道寺分岐15:29→登山口16:00→石道寺→鶏足寺分岐16:04→巳高庵駐車場16:18(R303、県道)=マキノ高原温泉サラサ(R161、湖西道路、名神、R171)=高槻20:55

 金糞岳の尾根続きで西側に位置する巳高山(こだかみやま)は仏教遺跡が周辺に多く存在する山だ。標高1000メートルをきるが出発点が低いため結構きつい山だ。R363から高時川に沿って古橋に至り、巳高庵(ここうあん)の駐車場にとめる。
 駐車場から川沿いに道標に従って進む。法華寺を右に分け、石造りの祠の前を通り、小さな居張(いばり)滝前を通過して道なりに進むと、谷コースと尾根コースの分岐点だ。ここが尾根コース登山口だ。ヤブツバキの多い雑木林を急登し、鉄塔を過ぎると地形が平坦になり六地蔵が並んでいる。近江でも古いものらしく、いずれも光背付きで素朴な美しさのある石仏だ。すぐ先の五合目で谷コースを合わせ、鉄塔を過ぎると六合目の馬止めで、すぐ上が牛留の展望台だ。南方向の視界が開けているが、生憎午後から見通しが悪くなって琵琶湖方面の展望はきかなかった。更に稜線を登り続け、8合目の平坦な地形が鶏足寺(けいそくじ)跡境内だ。説明によれば戦国時代まで多くの塔堂伽藍があって繁栄していたそうだ。山腹を巻き、九合目から急登をこなすとしめ縄の張った岩と三角点のある巳高山頂上だ。笹原疎林帯の小広場だが南側に切り開きがあって、伊吹山は雲の中だったがブンゲンがかすかに見えていた。
 下山は石道寺(しゃくどうじ)へ下るべく、山頂から主稜線を南へなだらかに下る。笹原林床のブナなどの大木が林立する美しい尾根道だ。鉄塔を過ぎた辺りで標識に従い、縦走路から分かれて右の支尾根を下る。次の鉄塔を過ぎ、支尾根を根気よく下り続けると足が痛くなった頃に林道に出合う。そのすぐ先が石道寺だ。ここに寄らずに表示に従って、鶏足寺もパスして巳高庵駐車場に帰り着いた。帰りはR303でマキノ高原温泉サラサでゆっくりして休日の観光渋滞をやり過ごし、R161から湖西道路で帰阪した。
 早朝とうって変わって、午後は雲がかかり展望はまったく駄目だったが、山頂付近の美しい樹林の尾根が素敵だ。古橋周辺一帯は社寺が多く道標も完備されているので散策の好適地だ。


  (巳高庵下から登山口へ)    (法華寺分岐の古い標識)        (林道わきの祠)

     (居張滝の岩窟)          (仏供谷登山口)        (雑木林の急坂を登る)

  (ヤブツバキの多い道を登る)       (六地蔵)              (馬止め)

    (牛留展望台)       (牛留から下山に下る尾根)         (鶏足寺跡)

    (鶏足寺跡の花園)       (巳高山頂上へ向う)        (巳高山三角点)

   (山頂からブンゲン)       (笹原の稜線を下る)    (疎林帯稜線をなだらかに下る)

  (石道寺近くの登山口)        (鶏足寺参道)          (亀山の茶畑)

★道端の花

   オドリコソウ(巳高庵林道)    シャガ(巳高庵林道)      キンポウゲ(巳高庵林道)

  ヒメバライチゴ(巳高庵林道)  タチツボスミレ(巳高庵林道)  イカリソウ(巳高庵林道)

  ムラサキケマン(巳高庵林道)    キシツツジ?(尾根道)       ヤブツバキ(尾根道)

    イワカガミ(尾根道)     ナガバノタチツボスミレ(尾根道)  ミヤマシキミ(尾根道)

    イワカガミ(馬止め)     ショウジョウバカマ(鶏足寺跡)    ワサビ(鶏足寺跡)

   エンレイソウ(鶏足寺跡)      ネコノメソウ(鶏足寺跡)   ミヤマカタバミ(鶏足寺跡)

      ?(鶏足寺跡)          シュンラン(山頂)        ジュウニヒトエ(山頂)

     タムシバ(山頂)      レンゲツツジ?(石道寺分岐)      ?(石道寺)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  近江川合

Homeへ