又剣山(1377.2m)

 

★ひとこと   「又剣山から自然豊かな展望の竜口尾根ピストン」

又剣山から竜口尾根を望む

★行った日   2008年4月26日(土)  晴一時曇  単独
        
★コース

高槻4:04(近畿道、西名阪)=柏原IC(県道、R309、R169)=河合(サンギリ林道、橡谷西ノ谷林道)6:14=6:48又剣山登り口6:59→稜線出合7:19→7:47(1377.2m)又剣山7:56→(1305m)丸塚山8:24→8:59P1320手前ピーク9:06→P13209:26→10:09小処分岐10:17→10:44展望台10:50→小処分岐11:00→11:54P1320 12:04→12:53丸塚山12:57→13:35又剣山13:40→稜線出合13:58→又剣山登り口14:19(林道)=正規の又剣山登山口(林道)=14:40荒谷山登り口14:57(橡谷西ノ谷林道、サンギリ林道、R169、R309、県道)=柏原IC(西名阪、近畿道)=高槻18:12

 以前から行きたかった大台ケ原から大峰寄りに派生した竜口(りゅうご)尾根だ。本当は小橡(ことち)の水分神社からゼイロ山を通るルート、北山宮から馬部谷山を通るルート、のどちらかから登りたかったが、ちょっと体力に自信がないため林道利用のお手軽登山だ。R169の河合で左折してサンギリ林道に入り、サンギリトンネル出口で左折して橡谷西ノ谷林道を進み、又剣(またつるぎ)山の稜線に最も近くて、林道のコンクリート壁の途切れた所の路肩の空地に駐車した。河合から13キロの完全舗装林道で落石が要注意だ。
 稜線にはちゃんとした踏み跡があることはネットで調査済みなので、セメント壁の途切れた所から強引にイバラ混じり笹薮に突入すると、すぐに林道の崖上の踏み跡に出た。踏み跡をたどると笹の下草刈りずみの立派な稜線道に合流し、左下から上がって来た登山道と合流して整備された道が又剣山頂上まで続いている。あとで判ったことだが、林道の少し先に又剣山の正規な登山口があり、そこからの道と思われる。途中で振り返ると荒谷山が端正な姿を見せており、帰途、その登り口だけでも確認の予定だ。又剣山頂上からの展望は素晴らしく、北方に、竜口尾根が大台ケ原に向って続き、正面には小処分岐から木和田へ下る稜線が横たわり、その彼方に大普賢岳を盟主とする大峰山脈が薄くそびえていた。山頂から急坂を下って登り返すと狭い山頂の丸塚山だ。竜口尾根で東側の台高山脈が望める数少ないポイントだ。


(セメント壁の途切れた取付き点)  (イバラと笹の薮コギ)     (林道上の崖上に踏み跡あり)

 (稜線から望む端正な荒谷山)   (主稜線の道に出合う)     (正規の登山口合流点)

   (又剣山へ稜線を登る)  (丸太階段まで整備されている)     (又剣山三角点)

(又剣山頂上から西〜北〜東を望む、左ピークが三角点、右が竜口尾根、中央奥が大普賢岳)

    (又剣山頂上付近)       (縦走路のブナ尾根)           (丸塚山頂上)

        (丸塚山頂上から東北〜東〜東南に伸びる東の川の向こうの台高山脈を望む)

 竜口尾根は危険な箇所もなく、歩き易い美しい稜線だ。今の季節、ピンクのツツジや白いタムシバが尾根のあちこちで彩を添え、芽吹く前の明るい稜線漫歩は最高だ。ただ、こまめにアップダウンがあるので意外にしんどい。P1320は竜口尾根のビューポイントの一つで、釈迦ヶ岳から大普賢岳までの大峰山脈の展望台だ。P1320から歩いて来た稜線を振り返ると丸いなだらかな疎林帯が続き、行く手にはラクダのコブのようなピークが稜線を飾っている。ピークから少し下った所の木の間から大台ケ原の中ノ滝?の白い筋が見え、水音も響いていた。ピークを幾つか越えて広いブナ林の稜線を下ると鞍部の小処分岐だ。大台から来たときに竜口尾根に入り込まないようにロープが張られている。鞍部から逆峠に向うべく、山腹のトラバース道をたどり、どこまでも進むと西大台展望台まで行ってしまった。逆峠への尾根道は閉鎖されていたらしい。西大台は自然保護のための立ち入り制限が行われ、展望台は許可が必要な地域なので早々に退却だ。往路通りに戻ったが、登り口付近の笹薮コギで道を間違え、背丈を越す猛烈な密集笹薮とイバラに立往生し、ひっかき傷を作ってやっと林道へ降り立つことができた。帰途、林道を少し先に進むと正規の登山口があり、数台分の駐車スペースまであった。最近、又剣山登山道が整備されたらしい。帰りに、林道の荒谷山登り口から偵察がてら稜線を少し登ってみたが段々と笹薮っぽくなり、最後にポツリときたのですぐに車へ退却し、往路の経路で帰阪した。
 林道がなければ到底行けそうもない奥深い台高の薮っぽいワイルドな尾根を予期し、そのため早く出発して余裕を持って計画した。しかし、竜口尾根は歩き易く、テープ目印もあって方向を確認するすべがあれば安全に歩ける尾根だ。尾根の随所からの展望が素晴らしく、行動の全範囲で標高千米以上あり、快適に歩けた。


   (さわやか縦走路)         (岩稜地帯もある)            (ヒメシャラ林)

(P1320から又剣山を振り返る)  (P1320からラクダのコブ)   (P1320の幅広い稜線)

    (P1320から西南〜西〜北を望む、左は登ってきた稜線、右はこれから進む稜線)

    (P1320ピーク)        (P1320から中の滝)       (ブナ林平尾根を下る)

   (鞍部の小処分岐)      (山腹をぬうトラバース道)     (なだらかな階段を行く)

     (西大台展望台)      (正規の又剣山登山口)        (荒谷山登り口)

★道端の花

  ミツバツツジ?(竜口尾根)         アセビ(竜口尾根)        タムシバ(竜口尾根)

  タチツボスミレ(竜口尾根)      シャクナゲ(竜口尾根)     コバイケイソウ(逆峠)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  河合、大台ケ原

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