大甲山(1035.3m)荒尾山(1108m)植松山(1191.1m)

 

★ひとこと   「トリガタワからブナ尾根の大甲山を経て大展望の植松山へ」

植松山下り笹原から荒尾山を望む

★行った日   2008年5月6日(火休)  晴  単独
        
★コース

高槻5:02(中国道、R29、R429)=7:16トリガタワ峠7:27→日光寺跡7:40→四等三角点8:05→稜線出合8:24→8:52休憩9:02→(1108m)荒尾山9:20→9:49(1035.3m)大甲山10:01→10:26荒尾山10:32→四等三角点10:37→コル10:50→ヒルガタワ11:35→池11:46→12:09(1191.1m)植松山12:30→池12:51→ヒルガタワ13:02→コル13:25→四等三角点13:44→13:53荒尾山14:00→稜線出合14:29→林道出合14:54→15:03トリガタワ峠15:12(R429、県道)=松ヶ井の水・高坂トンネル(R427、R372)=こんだ薬師温泉ぬくもりの郷(R372、府道)=高槻20:30

 植松山へ登った時に見たピークから東へ伸びている素晴らしい稜線を訪れるのが念願だった。連休最終日は晴で湿度も低く最高の展望が予想されたので、見晴らしのよい大甲山(おおごうさん)から荒尾山を経て植松山の大展望の尾根歩き実行だ。山崎ICからR29で鳥取方向へ向い、途中で左折してR429に入り、トリガタワ峠の広場に駐車する。このコースはやまあそさんのレポートを参考に計画した。感謝!
 広場から宍粟環境美化センター入口前を通って波賀町方向へ少し戻って左の林道へ入る。しばらく林道をさかのぼり、左下に湿地が現われた地点で右の杉林へ入り込み稜線とおぼしき所を登る。すぐに杉林の平地になるがここが日光寺跡だ。そのすぐ先で林道と近接しているので、下山時はここから林道に出た。出口にはテープもあるので、ここから登った方が判りやすい。杉林を急登し、新芽の灌木帯や松並木の尾根を登ると、東側の樹間から後山が見えている。P811四等三角点の切り開きを過ぎ、なだらかな支尾根を進んでから急斜面を登ると稜線出合だ。西方向へなだらかな稜線が続いているので、下山時に直進しないよう要注意箇所だ。なだらかな稜線を右に進み、次のピークで北に尾根の向きを変える。岩稜もあるやせ尾根を登ったり、平らな尾根道を進んだりして登り切ると前ピークだ。一旦下って登り返すと荒尾山頂上だ。三角点も山名表示もないすっきり感がよい。西北の稜線を下ると植松山だが、大甲山は灌木帯の東尾根をなだらかに下る。そのまま下ると視界が開けて野尻方面が正面に見えてきたので間違いに気付き、正解の東南尾根に渡るべく斜面をトラバースするが、この辺りのブナ林の斜面が実に美しかった。やせ尾根の岩稜もあるが、この辺りには芽吹いたばかりのブナ林や灌木帯が広がっていた。なだらかなピークから幅の広い平らなブナの尾根が東へ伸びているが、ピークのすぐ先の切り開きが大甲山三角点だ。ごちゃごちゃした山名板が皆無のすっきりした山頂だ、無粋な表示がないまま残るのを祈るばかりだ。南側の視界が開け、正面に両翼を伸ばした黒尾山が存在感を示し、左遠方には明神山や雪彦山が特徴ある山容を現し、西には日名倉山が望めた。大甲山からの展望や稜線のブナ林が素晴らしく、荒尾山から大甲山まで小休止を入れても1時間で往復できるので大甲山への寄り道がお勧めだ。


(峠から少し戻った林道へ入る)  (林道から尾根取つき点)      (杉林の中の日光寺跡)

   (急な杉植林帯を登る)     (なだらかな尾根道を行く)   (尾根道から見えた後山)

   (P811四等三角点)        (急坂を登る)        (下りに要注意の稜線出合)

   (なだらかな尾根を行く)  (次のピークで北向き尾根を行く)    (岩稜も現われる)

  (前ピークから荒尾山へ)          (荒尾山頂上)      (荒尾山から東尾根を下る)

(ブナ林を横切って東南尾根へ)   (明るい東南尾根を進む)  (大甲山手前の東へ続く尾根)

                  (大甲山頂上から東〜南〜西を望む)

 荒尾山まで来た道を戻り、ピークから北西尾根を植松山を正面に見ながら下ると、北側に視界の開けた新しい四等三角点がある。遠くの氷ノ山や妙見山、近くは一山や阿舎利山など、但馬や播磨の主だった山々が一望のもとだ。風景を堪能してから急坂を下るとコルに達し、次に高度差約200メートルの登り返しだ。岩稜のある尾根を急登し、笹原に出るとヒルガタワのピークだ。東には登ってきた稜線の先に荒尾山、西には笹原の稜線の先に植松山が望める。ここから大展望の笹原稜線歩きだ。少し先の窪地に小さな池があったが単なる水溜りだ。笹原の道なき道は歩きにくいので稜線の北側に広がる杉林の踏み跡を進み、最後に登山道と合流して植松山頂上到着だ。小さな祠のある山頂広場は見通しが悪いが少し南下すると東側の視界が開けている。登ってきた稜線の全貌が正面に横たわり、その彼方に播磨の山々が連なっていた。このコースを歩く人は少なく植松山で2組の登山者に会っただけだ。好天に輝く峰々を楽しみながら来た道を下山した。連休帰省ラッシュも予想されたので、大繁盛の今田温泉で汗を流し亀岡経由の一般道で帰阪した。
 きょうは絶好の登山日和に恵まれ、荒尾山から大甲山へ至る明るいブナ尾根、荒尾山から植松山までの笹原の展望稜線を存分に楽しむことができた。はっきりした稜線を進むコースで要所に目印テープもあるが表示は一切なく、踏み跡も不鮮明な所もあり、下山時に間違い易いピークもあるので読図能力が必要なコースだ。


    (大甲山三角点)     (荒尾山から西北尾根を下る)   (見晴らしのよい四等三角点)

              (荒尾山下四等三角点から西北〜北〜東を望む)

    (急な稜線を下る)    (コルを過ぎて稜線を急登する)(低木帯尾根をなだらかに登る)

          (ヒルガタワから東〜南〜西を望む、左は荒尾山、右は植松山)

  (ヒルガタワから植松山)       (ヒルガタワ)           (稜線の池と笹原)

 (灌木疎林帯の笹原を行く)   (頂上手前で登山道と合流)      (植松山頂上)

                (植松山頂上から北〜東〜南を望む)

 (植松山から荒尾山へ進む)    (荒尾山頂直下を登る)  (稜線の行儀のよい杉林を下る)

★道端の花

    ミツバツツジ(大甲山)    タムシバの残り花(荒尾山)    カタクリの残り花(コル)

   タチツボスミレ(コル)             シハイスミレ(コル)         ムシカリ(コル)

    アセビ(ヒルガタワ)        ミヤマシキミ(コル)       カキドオシ(トリガタワ)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  西河内、音水湖、千草、安積

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