駒ノ尾山(1280.7m)後山(1344.6m)ダルガ峰(1163m)おごしき山(1095m)
★ひとこと 「平成之大馬鹿門から展望尾根で後山、駒ノ尾山、ダルガ峰へ」
駒ノ尾山から後山を望む
★行った日 2008年5月12日(月) 晴 単独
★コース
高槻5:00(中国道)=山崎IC(県道)=7:28松ノ木登山口7:38→おごしきコース分岐8:08→8:48(1095m)おぎしき山8:59→9:43(1344.6m)後山9:54→(1334m)船木山10:13→船木山登山口分岐10:17→(1235.3m)三角点10:34→避難小屋11:03→11:07(1280.7m)駒ノ尾山11:26→避難小屋11:30→ちくさ高原分岐11:47→12:13(1163m)ダルガ峰12:29→ちくさ高原分岐12:47→避難小屋13:14→船木山登山口分岐14:11→船木山14:14→14:35後山14:46→行者コース分岐14:53→笛石山分岐15:06→行者コース合流15:26→おごしきコース分岐15:33→15:52松ノ木登山口16:01(県道、R429、県道、R29)=山崎IC(中国道)=高槻19:10
兵庫、岡山県境の後山(うしろやま)周辺の展望尾根歩きだ。山崎ICから中国道に沿って西進後、千種川沿いに北上、R429分岐を過ぎると間もなく行者霊水の表示のある松ノ木橋だ。左折して鳥居をくぐり、狭いコンクリート舗装林道を渓流沿いに進む。途中、なめらの行者の石像を過ぎ、急坂を登り切ると終点の広場が登山口駐車場だ。
新緑が朝日に映える広場の登山口から西大峰山行者講道場と書かれた道を登る。大峰大橋から山上ヶ岳へ登る道に点在する茶屋のような小屋を2ヵ所通り抜け、杉林を登ると石仏が岩稜に祀られた不動の滝だ。滝の前の橋を渡り、点在する行場を過ぎるとおごしきコースと一般コースとの分岐だ。おごしき山をめざして杉林をジグザグに急登し、明るい新緑のブナ林の山腹をなだらかにトラバースする。支尾根に達して岩稜を巻くと平成之大馬鹿門の建つ東側270度大展望のおごしき山(大甑山)だ。北方にはちくさ高原の彼方に沖ノ山や東山から氷ノ山などの但馬の山々、東には三室山、三久安山、阿舎利山、植松山など西播磨の峰々が展望できた。余談だが、平成8年に京都の仏教大学の依頼に応じて平成之大莫迦門として石彫家空充秋氏が制作、依頼者側が受け取りを拒否、千種町が引き取り平成9年に平成之大馬鹿門として近くの空山とここに設置したもの。山頂から後山まで尾根をたどる高度差約250メートルの上りだ。初め雑木の尾根を登るが、徐々に道の両側にスズタケのような笹薮が現われ、最後にブナの大木が林立しだすと後山三角点だ。山頂には祠があり東側と西側の視界が開け、これから訪れる駒ノ尾山が那岐山の手前にたおやかな丸い姿を見せている。
(松ノ木橋から鳥居の林道へ) (林道途中のなめらの行者)
(松ノ木登山口)
(避難小屋を通り抜ける) (不動の滝) (滝の前の橋を渡る)
(若葉の雑木の道) (点在する行場)
(おごしきコース分岐)
(杉林をジグザグに登る)
(明るいブナ林をトラバース)
(平成之大馬鹿門のモニュメント)
(おごしき山頂から西北〜北〜東〜南を望む)
(平成之大馬鹿門の拡大)
(正面に1週間前に登った植松山)
(雑木尾根を登る)
(笹原尾根が現われる)
(ブナが現われると山頂間近だ) (後山三角点)
(後山頂上から南〜西〜西北を望む)
後山から明るい笹原稜線を下って登り返すと船木山だ。すぐ先で岡山県側からの登山道と合流、正面に駒ノ尾山のだんだんと大きくなる姿を楽しみながらなだらかに下る。P1235三角点を過ぎ、鍋ヶ谷山のピークを越え、笹原をなだらかに登り返すとダルガ峰への分岐点に建つコンクリート造りの避難小屋だ。すぐ先の丸い丘が駒ノ尾山だ。三角点とともにベンチの代わりにストーンサークルのように石が配されている。ここも視界を遮るものはなく、東には後山の彼方に三室山などの西播磨の山々、西には那岐山などの美作の峰々が望めた。
避難小屋の分岐から笹薮の道をなだらかに下り、次に丸太階段を鞍部まで下るとちくさ高原分岐点だ。ここから稜線上のピークを避けて平らな巻道を行く。倒木が多いが広い歩き易い道だ。次の鞍部で大茅スキー場を左に分け、急登すると倒木の多い平地に着き、そのまま進むとダルガ峰の反対向きの表示が現われたので通り過ぎたようだ。何も表示のない倒木の原っぱが段ヶ峰らしい。西に那岐山がだいぶ近付いて見えている。このままちくさ高原に下ると長い車道歩きなので往路を後山まで引返した。後山から日名倉山を正面に見ながらブナ県境尾根を南へ下る。途中で行者コースを左に分け、そのまま県境尾根を進む。次のピークで県境尾根に別れを告げて東の支尾根を下り、笛石山分岐の表示で尾根筋から北へ急坂を下る。行者コースと合流後、ガレ場の沢を下り、おごしきコース分岐点から往路通りに下れば登山口だ。松ノ木橋の行者霊水で有料給水機(40リットル100円)で水を汲もうとしたが生憎コインがなく、自販機も近くにないのであきらめ県道を南下。R429の高野峠の先の岩清水で水を汲み、R29から山崎IC経由帰阪した。
後山からちくさ高原にかけて木陰の少ない稜線歩きのため、標高は1000メートル以上あるが今頃はよいが真夏は敬遠した方がよい。稜線やピークからの展望は素晴らしく但馬や西播磨、美作の峰々が望めた。蛇足だが、この辺りはスズタケのような笹が密集して生えているので、道なき道の薮コギは敬遠した方がよい。
(明るい稜線を下る) (笹原稜線の船木山)
(稜線から駒ノ尾山を望む)
(明るい笹原稜線を行く)
(駒ノ尾山から後山を振り返る)
(駒ノ尾山三角点)
(駒ノ尾山頂上から東北〜東〜南〜西を望む)
(笹林の道をなだらかに下る) (丸太階段を下る) (倒木で歩き難い巻道を行く)
(倒木で雑然としたダルガ峰) (ダルガ峰から那岐山を望む) (駒ノ尾山避難小屋まで戻る)
(後山まで戻る)
(後山から南のブナ尾根を下る)(日名倉山を正面に見て下る)
(行者コースと一般コース分岐) (緑のブナ尾根を行く)
(笛石山分岐)
(行者コースと一般コース合流) (荒れた沢筋を下る)
(おごしき分岐の杉林を下る)
タチツボスミレ(おごしき山) ムシカリ(船木山) ミヤマカタバミ(船木山)
ヘビイチゴ(駒ノ尾山)
ユキザサ(駒ノ尾山) シハイスミレ(駒ノ尾山)
ミヤマシキミ(沢筋) ネコノメソウ(沢筋) エンレイソウ(沢筋)
★ルート断面図
★地 図(GPS軌跡)
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 氷ノ山・鉢伏・神鍋
・2万5千分の1地形図 西河内
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