雨谷山(840.3m)茶臼山(1180.7m)西峯(1123.1m)

 

★ひとこと   「雨谷山からシャクナゲ、アケボノツツジ咲く稜線を茶臼山へ」

茶臼山から西峯を望む

★行った日   2008年5月16日(金)  曇一時晴  Kさんと2人
        
★コース

高槻3:45(近畿道、西名阪)=柏原IC(R165、県道、R309、R370、R169)=6:54道の駅おくとろ7:09(R169)=国道登山口(R169、林道)=林道登山口7:29→9:06P626 9:12→9:29(840.3m)雨谷山9:52→P879 10:16→11:00P1015 11:09→P1078 11:50→西峯分岐11:56→12:26(1180.7m)茶臼山12:47→西峯分岐13:04→13:45休憩13:53→P925 14:07→14:53P1084 15:00→15:27(1123.1m)西峯15:35→稜線別れ15:40→P886 16:01→P502 16:43→ジゴ坂峠17:11→道消失17:27→ジゴ坂峠17:42→国道登山口18:05(R169、林道)=林道登山口18:13(R169、R370、R309、県道、R165)=柏原IC(西名阪、近畿道)=高槻21:38

 大峰奥駈道南部の笠捨山から東南に派生した支尾根にある茶臼山、雨谷山がきょうの目的地だ。奈良県と三重県の間にあり、昨今、筏下りで有名になった飛び地の和歌山県北山村がその所在だ。この山は適度に深山の風格があり、今時はアケボノツツジなどツツジ科の花が楽しめることで計画した。R169をどこまでも南下して七色ダムを過ぎた所にある道の駅おくとろでKさんと待ち合わせだ。集合時刻の30分前に着いたが、すでに着いていたKさんと挨拶を交わし、下山予定の国道登山口に1台置いて、林道登山口へ向った。
 林道わきのテープ印のある道に入り、少し薮っぽい踏み跡だが稜線を外さないように登る。すぐに立派な道が現われ急登に次ぐ急登だ。P625手前で巻道と間違えて作業道に入り込み、しばらく進んだが稜線と別れるばかりなので、杉林の斜面を稜線めがけてよじ登り、稜線の道へ出るとP625辺りだった。更に杉林や灌木の稜線を急登すると杉に囲まれた薄暗い小広場の雨谷山三角点だ。山頂から稜線を少し下って登り返すがなかなか雰囲気のあるやせ尾根だ。橙色のミツバツツジや紅のシャクナゲが稜線を彩り、岩の連なるやせ尾根もある稜線を登る。P1015手前右がスパッと切れ落ちた天狗くらだ。下まで見えるポイントはなかったがアケボノツツジと絶壁の取り合わせが絶妙だ。岩場の左にテープがあり、岩と木の根を掴んでよじ登る。P1078からミズナラやツガの大木の間にアケボノツツジやシャクナゲの点在する尾根をなだらかに下ると”山”印の石柱のある西峯分岐だ。西峯の西南尾根、茶臼山の北尾根、雨谷山の東南尾根の交差点だ。


    (道の駅おくとろ)           (林道登山口)             (薮を急登)

   (立派な登山道を登る)      (岩の稜線もある)       (誤ってP625手前で作業道へ)

  (稜線まで杉林をよじ登る)       (稜線の劇登り)         (雨谷山三角点)

(よい雰囲気のやせ尾根を行く)  (枯木から生えたシャクナゲ)  (すっぱり切れ落ちた天狗くら)

 (アケボノツツジと天狗くら)     (天狗くら左の岩場を急登)  (ミズナラの大木の尾根を行く)

  (色鮮やかな稜線を行く)      (シャクナゲ林を行く)      (岩稜を乗越えて進む)

 西峯分岐から北尾根を少し下り、ヒメシャラやブナ、ツガなどの巨木の尾根を急登すると茶臼山三角点だ。南に少し窓があるが木立に囲まれて視界ゼロだ。南の窓から西峯が独立峰のようにゆったりとそびえ、西北の木の間から三角錐の笠捨山が間近に望めた。西峯分岐点まで戻り、西南尾根を県境に沿って下る。ヒメシャラやツガなどの大木が点在する公園のような尾根だ。西峯分岐から西峯方向にはテープ類は一切ないが小さい赤ペンキマークが木の幹に付けられている。P993で西へ伸びる県境尾根と別れて南の尾根を下る。P925手前の鞍部の東側が山抜けしており、午前中に登ってきた雨谷山から始まるラクダのコブのような稜線が東に望めた。P925を過ぎて次の鞍部からP1084への高度差約200メートルの雑木尾根の上りが、疲労した身体にとって本コースで一番しんどかった。P1084から平坦な稜線をぶらぶら歩けばまったく展望のない木に囲まれた西峯三角点だ。
 杉林の尾根をなだらかに5分ほど南下すると小さな板切れ表示があって、踏み跡が稜線から別れて東南へ杉林の中を一直線に急下降している。長い長い視界のない杉林の急な下りがどこまでも続く。反対向きにこのコースを絶対に登りたくない道だ。ちょっとした岩稜もあるが稜線別れから30分も下ると、国道登山口への目印を見過ごして地蔵の祀られたジゴ坂峠だ。Kさんからテープ目印があるよと言われたがそのまま下ってしまった。何を血迷ったのか、ジゴ坂峠から国道登山口に向わずにそのまま巡視路を直進し、鉄塔を越えて下るとダム突端へでて道が消失。疲れた身体にむち打ってジゴ坂峠まで戻り、国道登山口へ下山した。途中、何度もGPSで現在位置を確認し誤りに気付いていたが、国道へ何とか出られるだろうと軽い気持ちで行ったのが敗因だ。お蔭でKさんも道連れに大回りしてしまった。国道登山口近くの車で林道登山口へ行き、往路通りに帰阪した。ちょっとハードな山歩きができたのもKさんのお蔭だ。
 ブナ、ツガ、ヒメシャラなどの大木が林立する尾根にアケボノツツジやミツバツツジ、シャクナゲなどが彩を添える風景が絶品だ。雨谷山から茶臼山に至る自然林や岩稜を歩くと深い山へ来たと言う感慨ひとしおだ。このコースには切り開きがなく自然のままの状態が残されているため展望のよい所は殆どない。林道登山口から雨谷山までは踏み跡があるが茶臼山までは踏み跡も薄くなる。西峯分岐点から西峯間はテープ目印はないが小さな赤ペイントが木の幹にあり、西峯以降は明確な踏み跡が現われる。迷い易いピークもあるので読図力が必要なコースだ。

 
     (西峯分岐点)     (ブナやツガの巨木の稜線を行く)  (色んなツツジが多くなる)

 (最後に灌木帯を急登する)      (飯森山三角点)       (狭い空間から西峯を望む)

(西峯分岐から西南尾根を下る) (公園のような稜線を下る)  (稜線から雨谷山(右)を望む)

    (雑木林を登る)         (西峯三角点)       (杉植林帯をどこまでも急下降)

     (稜線を下る)         (ジゴ坂峠の地蔵)    (誤って行き止まり巡視路を下る)

 (巡視路から小森ダム堰堤)        (国道登山口)         (国道登山口)

★道端の花

  ギンリョウソウ(雨谷山)     ミツバツツジ(P1015)       シャクナゲ(P1078)

   ヤマツツジ?(西峯分岐)         アケボノツツジ(茶臼山)     ホウノキ(ジゴ坂峠)

   シキミ?(西峯分岐)             ミズキ?(P993)       ガクウツギ(国道登山口)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  大沼

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