荒地山(549m)東お多福山(697m)六甲山(931.3m)

 

★ひとこと   「岩梯子の荒地山を経て草原の東お多福山経由白石谷へ」

荒地山の岩梯子

★行った日   2008年6月7日(土)  晴一時曇  単独
        
★コース

阪急高槻駅6:45=阪急芦屋川駅7:31→荒地山分岐7:46→鷹尾山8:10→鉄塔8:13→高座の滝分岐8:21→鉄塔8:31→奥高座分岐8:34→鉄塔8:43→9:13岩梯子9:25→芦有ゲート分岐9:31→9:35(549m)荒地山9:40→魚屋道合流9:55→10:25雨ヶ峠10:37→10:39(621.39m)三角点10:43→(697m)東お多福山11:00→土樋割峠11:10→(836m)蛇谷北山11:41→11:56石宝殿12:04→一軒茶屋12:19→(931.3m)六甲山12:26→一軒茶屋12:33→白竜滝13:04→紅葉谷道出合13:25→林道出合13:34→ロープウエー駅13:55→14:06有馬温泉バス停14:18=14:54JR宝塚駅14:58=JR高槻駅15:44

 梅雨の晴れ間に久しぶりに電車で近場の六甲山だ。いつも有馬側から登っているので、今回は神戸側からなるべく通ったことのないルートで有馬へ抜ける計画だ。岩梯子の荒地山と白石谷がきょうの目玉だ。阪急神戸線の芦屋川駅で数組の登山グループと共に降り立った。
 芦屋川右岸沿いに約1キロ北上し、直進は高座の滝からロックガーデンに向うが、荒地山の表示に従って右折する。すぐに山道に入、支尾根端の急坂をジグザグになだらかに登る。霞んだ芦屋市街が望める見晴らしポイントを過ぎると支尾根上に出る。少し進むとアンテナが建ちベンチも備えられた鷹尾山だ。城山跡らしいが痕跡は全く見当たらない。大岩の点在する支尾根をアップダウンを繰り返しながら登っていくと、大岩の積み重なった崖の下に着く。荒地山直下の岩梯子だ。手掛かりや足がかりを探しながらよじ登り、途中の岩の隙間をリュックを外してくぐったりして登る。途中、大岩のテラスが幾つかあり、西南の稜線には風吹岩が望める好展望地点なので休憩の適地だ。大岩を登り切り、笹原林床のウバメガシの稜線を少し進むと荒地山だ。山頂は木に囲まれた展望のない小空間だ。ここで間違って高座谷方向へ少し下ったが、元へ戻って尾根伝いに西進し、大谷乗越を過ぎてピークを越えると魚屋(ととや)道に合流する。古い道らしく石垣が残っている。合流した途端に登山者が増え、沢山の人と連なってゴルフ場の西側の松林を過ぎ、水場の先の丸太階段を登り切ると雨ヶ峠だ。多くの人が憩っている広場に一匹の猪が餌を求めてウロウロ、牙のない鼻面で膝をつつかれてしまった。意外に可愛い目をしていたのが印象的だった。ここでまた失敗、東お多福山へ向うつもりが七曲の方向へ多くの登山者と共に行ってしまい、途中で舞い戻った次第。東お多福山の丸い草原はいつ来ても気持ちのよい所だ。山頂から雑木林を下ると、右が奥池、左が七曲、直進が蛇谷北山の交差点の土樋割(どびわり)峠だ。


(荒地山分岐、直進は高座の滝) (雑木林をジグザグに登る)    (途中の見晴らしポイント)

(見晴らしポイントから芦屋市街)  (大岩のある稜線を進む)    (鉄塔付近から霞む市街地)

   (岩梯子と称する岩登り)   (岩の上から風吹岩沢を望む)   (ウバメガシの稜線を行く)

 (木に囲まれた荒地山頂上)    (山頂近くの見晴らし岩群)   (石垣のある魚屋道に合流)

 (ゴルフ場に沿った道を行く)   (雨ヶ峠の丸々肥えた先住者)  (東お多福山の復元試験地)

 (東お多福山の草原を行く)     (薄暗い雑木林を下る)        (土樋割峠)

 峠から蛇谷北山へ向って笹原林床の雑木林の稜線を登る。かつて稜線が崩落して東側を迂回していたが今回は見晴らしのよい稜線が通れた。見晴らしのきかない蛇谷北山を過ぎて稜線を登り切ると石宝殿下の広場だ。ここから六甲全山縦走路をたどって、ドライブウエーのトンネルの上のピークを2ヵ所越えると一軒茶屋だ。人であふれかえった六甲山三角点を往復して、すぐ有馬へ下った。魚屋道を少し下ると表示があって白石谷のトラバース道に入る。右下に白石谷を見ながらしばらく杉や楓の山腹道をなだらかに下る。突然、急坂があり谷底へでて、渡渉を繰り返しながら、流木を避けたり岩角を掴んだりして、赤ペンキを目印に谷を下った。水量の豊かな白竜滝を過ぎ幾つかの砂防堰堤を越えると紅葉谷道に合流する。整備された道を順調に下り、途中から林道を進み、ロープウエー有馬駅の横を通って温泉街に入ると有馬温泉バス停はすぐだ。電車登山の最大の利点、缶ビールで渇きを癒やし、すぐに来たバスで宝塚へ。
 久しぶりの六甲山は都会に近い人気の山らしく多くの登山者で賑わっていたが、きょうのコースは割合静寂を楽しめるルートだ。荒地山の岩梯子ではアルペン風の岩登りが楽しめ、白石谷ではちょっとした沢歩きができた。六甲山は都会近くの貴重な自然だ。

 
 (笹原の雑木の稜線を登る)  (視界のない蛇谷北山頂上)  (美しい松並木の尾根道を行く)
 
    (石宝殿下の広場)     (六甲全山縦走路を西進)         (一軒茶屋)

(人でいっぱいの六甲山三角点) (有馬へ下る石畳の魚屋道)   (魚屋道からトラバース道へ)

(山腹の道を白石谷沿いに下る)      (白竜滝)      (荒れた谷を岩角を掴んで下る)

    (紅葉谷道を下る)     (紅葉谷の山道入口付近)       (林道出合)

★道端の花

    モリイバラ?(鷹尾山)       ネジキ(鷹尾山)        ノイバラ?(鷹尾山)

   コアジサイ(荒地山)     ヒラドツツジ?(東お多福山)     ニガナ(東お多福山)

   ミズキ?(東お多福山)        ミヤマナルコユリ(土樋割峠)    エニシダ(蛇谷北山)

   サラサドウダン(蛇谷北山)    ヤブウツギ(一軒茶屋)     キンポウゲ(一軒茶屋)

  コウゾリナ?(一軒茶屋)         フタリシズカ?(一軒茶屋)     キツネノボタン?(林道)

    ガクウツギ(林道)               ウツギ(林道)         ヤマボウシ(林道)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
(2)東お多福山〜有馬               (1)芦屋川〜東お多福山

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       六甲・麻耶・有馬
・2万5千分の1地形図  有馬、宝塚、西宮

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