銚子ヶ峰1810.4m)一ノ峰(1839m)二ノ峰(1962.3m)

 

★ひとこと   「石徹白道で銚子ヶ峰を経て三ノ峰手前の雪渓で撤退」

銚子ヶ峰から一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、別山を望む

★行った日   2008年6月13日(金)  晴  Kさんと2人(Kさんのレポート
        
★コース

名神高槻バス停3:48(名神、東海北陸道)=白鳥IC(R156、県道)=7:07白山石徹白道登山口7:20→石徹白の大杉7:31→P1195 7:50→おたけり坂8:29→雨やどりの岩屋8:37→9:06神鳩避難小屋9:21→母御石9:58→10:19(1810.4m)銚子ヶ峰10:37→1839m)一ノ峰11:29→鬼の男面岩12:04→(1962.3m)二ノ峰横12:07→水呑釈迦堂跡12:13→12:23(1982m)雪渓撤退地点13:12→二ノ峰横13:26→一ノ峰13:47→14:36銚子ヶ峰14:47→15:16神鳩避難小屋15:23→石徹白の大杉16:21→16:30白山石徹白道登山口16:42(県道、R156)=白鳥IC(東海北陸道、名神)=名神高槻バス停19:55

 美濃側白山禅定道の石徹白(いとしろ)道で銚子ヶ峰から三ノ峰をめざす計画だ。以前からKさんと実行日を狙っていたが梅雨の中休みの予報を聞いて急遽決行だ。Kさんの車に同乗して、晴れ渡った空に浮かぶ伊吹山を眺めつつ朝日に眩しい名神を東進、東海北陸道を経て約3時間半で石徹白道登山口に到着だ。トイレ、休憩所や水場もある登山口駐車場にはすでに数台の車がとまっていた。
 登山口から標高差約100メートルの石段をフーフー言いながら登ると大杉の立つ広場だ。年季の入った実に堂々たる天然記念物の大木だ。大杉の左からブナの混じる自然林の中を登る。急坂と平らな道が交互に現われる登り易い道で、1キロ毎に登山口からの距離を示す標柱が建っている。P1195からおたけり坂の急坂まで疎林帯を行くなだらかな道だ。おたけり坂の終わり頃に雨やどりの岩屋があるが、雨宿りできそうな空間はない。岩屋からなだらかに疎林帯の稜線を登るとログハウスの立派な神鳩避難小屋だ。神鳩社跡の小さな石の祠があり、広場にベンチもある休憩の適所だ。
 祠の左から登山道に入り、丸山に続く尾根を右に分けて、ムシカリとタムシバが満開の灌木帯を抜けると明るい展望抜群の笹原の尾根道だ。北から西へ方向を変える主稜線に沿って尾根を登り、P1748の手前の大岩が母御石だ。大岩上からは初めて別山も望め、神鳩避難小屋の赤い屋根を目印に登ってきた稜線が俯瞰でき、西には願教寺山から野伏ヶ岳へ続く尾根筋や石徹白集落も望めた。P1748のピークを越えると小灌木帯の笹原をなだらかに進み、最後にピークを登ると銚子ヶ峰だ。方位板もあり、一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰から別山へと続く残雪の点在する稜線が北方に続き、東方には撮影できなかったが、山頂の白い御嶽山や乗鞍岳がかすかに展望できた。文字通り360度の大展望ピークだ。


(白山石徹白道登山口駐車場)   (白山石徹白道登山口)      (420段の石段を登る)

    (石徹白の大杉)    (ブナの混じるなだらかな疎林帯)(ずっと続く1キロ毎の距離表示)

  (オタケリ坂の急坂を登る)  (登山道から見える野伏ヶ岳(左))   (雨やどりの岩屋)

 (疎林帯をなだらかに登る)      (立派な神鳩避難小屋)   (タムシバやムシカリの咲く道)

 (野伏ヶ岳の稜線が美しい)  (低木帯に入ると草花が多くなる)      (母御石)

               (母御石上から北〜東〜南〜西南を望む)

 (P1748からなだらかな笹原)     (銚子ヶ峰山頂)      (銚子ヶ峰から稜線を進む)

      (銚子ヶ峰山頂から360度の展望、西北〜北〜東〜南〜西〜西北を望む)

 背の低いナナカマドやダケカンバが茂る稜線を進み、ピークを一つ越えると急下降だ。所々雪渓の残る笹原稜線を進み、願教寺山へ続く稜線を左へ分ける辺りに、左に残雪のある笠場の湿地帯が広がっている。入口の標識はあるがブッシュのため下りることは難しく、積雪時にしか行けないようだ。一ノ峰を過ぎた辺りに満開のミネザクラがあり、ハクサンチドリなど草花が咲き乱れる美しい稜線だ。二ノ峰を過ぎた辺りから残雪が増え、三ノ峰手前の土が露出した急坂から始まる雪渓が撤退点になってしまった。登山靴にあまりフィットしてない簡易アイゼンでは急な雪渓を登るのは難しく、帰りの下りを考えると危険だ。なだらかな雪面を横断して笹薮を登る方法もあったが、濃密な背丈ほどの笹薮こぎはよほどの覚悟が要るのできょうはここで撤退だ。この時期、ここは本格アイゼンとピッケルが必要らしい。大休止の後同じ経路で下山したが、疲れた身体に銚子ヶ峰の登りがつらく数十メートル毎に休みながらやっと山頂を越え、あとは下りばかりの山道を順調に下り、登山口へ帰り着いた。帰途も、名神では眩しい西日に目を細めながら、往路と同じ経路で帰阪した。
 昨年の同じ頃に福井県の上小池から三ノ峰を経て別山に登った経験から簡単に考えたが、今回は三ノ峰手前の急な雪渓を登ることができず引返した。計画通り完歩できなかったが、銚子ヶ峰手前から三ノ峰に続く展望稜線歩きが素晴らしく、まわりでは雪解けと共に草花が咲き始め、残雪の別山を望む景観は特筆ものだ。

(所々に残る雪渓を越えて進む)    (道端を彩る草花)        (銚子ヶ峰を振り返る)

  (笠場の湿地入口から南〜西〜西北を望む。湿地の先に願教寺山から野伏ヶ岳へ続く稜線)

               (一ノ峰頂上から東〜南〜西を望む)

 (二ノ峰から一ノ峰、銚子ヶ峰)  (尾根道に咲くミネザクラ)      (笹原の稜線を行く)

 
  (三ノ峰登りから銚子ヶ峰)     (三ノ峰めざして進む)      (だんだん雪渓が多くなる)

    (雪渓を進む)         (急斜面の雪渓から撤退)      (撤退地点から望む別山)

  (銚子ヶ峰めざして下山)     (残雪の笠場の湿地帯)     (登山口駐車場へ戻る)

★道端の花

     ガマズミ(P1195)     ミヤマナルコユリ(P1195)    コケモモ(P1195)

    ユキザサ(P1195)      ツクバネソウ(P1195)      ナナカマド(P1195)

    

 

 

 

   チゴユリ(おたけり坂)      アオイスミレ(おたけり坂)    イワカガミ(おたけり坂)

   ツバメオモト(避難小屋)     キンポウゲ(避難小屋)     サンカヨウ(避難小屋)

   エンレイソウ(避難小屋)       オオバユキザサ(避難小屋)     ?(避難小屋)

     ムシカリ(避難小屋)       タヌシバ(避難小屋)     ヤマツツジ?(避難小屋)

  オオバキスミレ(母御石)     キンポウゲ?(母御石)    ミヤマキイチゴ?(母御石)

   ツマトリソウ(母御石)           ノウルシ(銚子ヶ峰)     ショウジョウバカマ(銚子ヶ峰)

    ニシキゴロモ(一ノ峰)      タチツボスミレ?(一ノ峰)  セイヨウタンポポ?(一ノ峰)

  ハクサンチドリ(一ノ峰)       ミネザクラ(一ノ峰)      コバイケイソウ(一ノ峰)

ショウジョウバカマ(白)(二ノ峰)          ?(二ノ峰)          キヌガサソウ(一ノ峰)

     カンスゲ(一ノ峰)        ニリンソウ?(母御石)      ヒメイチゲ(母御石)

   コケモモ?(避難小屋)         ゴゼンタチバナ(避難小屋)   ウワミズザクラ(P1195)

クルマバツクバネソウ(P1195)     マイヅルソウ(P1195)     ギンリョウソウ(P1195)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)
(1)登山口〜銚子ヶ峰               (2)銚子ヶ峰〜三ノ峰
 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       白山・荒島岳
・2万5千分の1地形図  二ノ峰、白山

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