★ひとこと 「冠山峠から自然豊かな尾根伝いに展望の2山をピストン」
P1046三角点から金草岳を望む
★行った日 2008年6月17日(火) 晴 単独
★コース
高槻5:06(R171、名神)=彦根IC(R8、R303、R317、林道)=9:12冠山峠9:22→P1046三角点9:42→水場入口10:08→桧尾峠10:17→(1200m)白倉山11:06→11:21(1227.1m)金草岳11:38→白倉山11:50→桧尾峠12:21→水場入口12:27→P1046三角点13:04→13:25冠山峠13:36→13:58P1156
14:03→冠平14:44→14:55(1256.6m)冠山15:05→冠平15:13→P1156
15:48→16:02冠山峠16:10(林道)=高倉峠(林道、R476、R365)=いまじょう365やすらぎの湯(R476、R8、R161)=マキノ高原温泉さらさ(R161、湖西道路、名神)=高槻駅21:30
梅雨の中休みもきょうで終わり、あすからしばらく梅雨空が続くとのご宣託なので、きょうは越美国境の山だ。冠山峠の西と東にそびえる金草岳と冠山が目的地だ。高速の早朝割引利用のため彦根ICから一般道で、R8、R303からつい最近完成した徳山ダム湖畔の快適なR317を経て、舗装林道を登りつめると冠山峠だ。今は水没した徳山村があった頃、岐阜県側からのアプローチは狭い地道悪路を延々とドライブしたのが懐かしい想い出だ。トイレもある舗装された峠の広場の福井寄りの木陰に車をとめた。
冠山峠の記念碑の反対側の地蔵の横が金草岳登山口だ。ブナの茂る山腹をトラバースする道を倒木をまたいだりしてしばらく進むと見晴らしのよい笹原ピークのP1046三角点だ。西には堂々たる山容の金草岳がそびえ、東には烏帽子冠スタイルの冠山が姿を見せている。ここから笹原の低潅木帯の尾根道をアップダウンしながら下る。道の両側に茂る笹は刈り取られているので歩き易い。誰が刈ったかわからないが保全活動に感謝!。鞍部には水場の表示があって右に下る踏み跡がある。このコルからトラロープ付きの急坂を少し登ると福井県側からの登山道と合流している見晴らしのよい桧尾(ひのきお)峠だ。峠から低灌木笹原の展望尾根伝いの急坂の道だ。白倉山の登り斜面にかかるとイブキトラノオやニッコウキスゲなどの高山植物が道端を飾っている。白倉山の先のピークが好展望の金草岳だ。北にはなだらかな山容の部子山(へこさん)と銀杏峰(げなんぽう)、その右奥にかすかに真っ白な白山が連なり、東には尖った冠山の先に能郷白山が、南には金糞岳や藪山で名高い蕎麦粒山(そむぎやま)など、越前から美濃の山々の展望台だ。二等三角点の山頂は狭くチシマザサでかこまれた小広場だ。山頂から先の稜線には踏み跡はなく、高倉峠方面へ下るには積雪期でないと無理と思われる。山頂で展望を楽しんでから冠山へ向うべく往路通りに冠山峠へ戻った。
(広い冠山峠) (地蔵の横が登山口)
(ブナ林山腹をトラバース)
(見晴らしのよいP1046三角点) (正面にそびえる金草岳)
(後の逆光の冠山)
(アップダウンしながら下る)
(直射日光の笹原を行く)
(桧尾峠手前の急坂を振り返る)
(登山路合流点の桧尾峠) (低木笹原帯の尾根を登る)
(白倉山の急坂を登る)
(登山道を飾る草花) (白倉山から稜線を振り返る)
(正面が金草岳)
(もうすぐ金草岳山頂) (金草岳三角点) (白倉山を振り返る)
(金草岳山頂から北〜東〜南〜西を望む)
(山頂から部子山と銀杏峰) (銀杏峰の横にかすむ白山) (冠山と能郷白山)
大きな自然石の記念碑の横から立派な登山道に入る。タニウツギの咲く低灌木帯の尾根道を時々のぞく冠山の岩峰を前方に眺めながらなだらかに登る。右側の樹木が途切れた所からは南側の視界が開け、冠山峠へ登ってきた林道が稜線に沿って線を描いている。P1156へ登る急坂の途中から、西に冠山峠が俯瞰でき、その彼方の稜線越しに金草岳が頭を出している。P1156を過ぎるとブナの大木が目立つようになり、徐々に近付く冠山の岩峰を眺めながらアップダウンを繰り返しつつ進む。急坂を少し登ると笹原にニッコウキスゲが揺れる冠平だ。踏み荒らされた草原の復元中らしくむやみに笹原に入ることができない。ナナカマドのトンネルをくぐって岩場の急坂を登ると冠山頂上だ。東西に細長いシャクナゲやナナカマドの密生した岩峰からの眺望は遮るものがなく越美の峰々の文字通り360度の大展望台だ。暑い日差しに辟易しながら往路通りに冠山峠へ戻った。帰りは高倉峠を経て今庄へ下り、いまじょう365やすらぎの湯へ寄ったが火曜日が定休日、R365の栃ノ木峠が6月末まで工事通行止で仕方なく敦賀へ。R161でマキノ高原温泉さらさでやっと汗を流すことができ、湖西道路から名神で帰阪した。
冠山の西にある金草岳は高名な冠山に隠れてあまり一般的ではないが高山植物も咲く堂々たる山容の山だ。きょうは梅雨中休みの好天に恵まれたが、日差しが照りつける低灌木帯の笹原が多く、水3リットルを消費してしまった。特に、金草岳は峠と標高差が約200メートルしかなく、軽く考えていたが一度下ってから登り返すので、暑い時期では結構しんどい山だ。両山をピストンする場合はきょうのように午前中に金草岳、午後から冠山へ登るとどちらの山も順光となるので眺めが綺麗だ。
(冠山峠に戻る) (前方の冠山に向うなだらか道) (タニウツギ咲く低木帯を行く)
(振り返ると冠山峠と金草岳) (ブナ林の道を行く)
(だんだん近付く冠山)
(ニッコウキスゲ咲く冠平) (冠山頂上直下から冠平)
(頂上直下の岩稜登り)
(草地の急坂を登ると頂上) (展望抜群の冠山三角点) (逆光にかすむ金草岳)
(冠山頂上付近東端から北〜東〜南を望む)
(冠山頂上付近西端から南〜西〜北を望む)
(再び冠山峠へ戻る) (林道から望む岩峰の冠山) (今庄へ下る高倉峠)
付近でよくいる蝶(冠山峠) ハナニガナ(P1046) クルマバツクバネソウ(P1046)
ミヤマナルコユリ(P1046) レンゲツツジ?(桧尾峠) ミヤマナルコユリ(桧尾峠)
タニギキョウ(桧尾峠) ニッコウキスゲ(白倉山) イブキトラノオ(白倉山)
カラマツソウ(白倉山)
ベニドウダン(白倉山) ガマズミ(白倉山)
?(白倉山) コアジサイ(桧尾峠) タニウツギ(冠山峠)
ナナカマド(冠山峠)
サワアザミ?(冠山峠) ?(P1156)
ナルコユリ?(P1156) タテヤマリンドウ(冠平) コケモモ(冠平)
★ルート断面図
★地 図(GPS軌跡)
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 古木、冠山
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