竜ヶ岳(1725m)

 

★ひとこと   「ワンステ尾で阿古滝から奥駈道を経て柏木道で上谷へ」

阿古滝から地蔵尾根の古木帯を登る

★行った日   2008年7月1日(火)  曇  単独
        
★コース

高槻3:55(近畿道、西名阪)=柏原IC(R165、R169、林道)=5:51赤い橋(勝負塚山登山口)6:04→行人滝6:27→林道終点(矢納谷出合)6:43→矢納谷迷込み→阿古滝分岐7:35→8:08P927周辺8:15→多治良渕分岐8:53→数回道迷い→11:15阿古滝展望所11:21→12:16休憩12:21→12:57投地蔵辻13:06→小笹宿13:19→柏木道分岐(阿弥陀ヶ森女人結界門13:50→伯母谷覗14:07→崖崩れ迂回路15:00→天竺平15:26→上谷分岐15:43→久久納智神社(上谷)16:00→林道排水施設=林道分岐→16:28赤い橋16:42(林道、R169、R165)=柏原IC(西名阪、近畿道)=高槻18:57

 ワンステ尾から阿古滝へ登り、山上ヶ岳から勝負塚山を経て上多古へ戻る計画だった。標高差もある上に明確な道がなさそうなので余裕を見て早朝出発したが、道迷いのため時間がかかり柏木道で上谷(こうだに)へ下った。R169から上多古林道に入り上谷分岐を直進して勝負塚山登山口の赤い橋のたもとの道路わきに駐車した。
 降ってはいなかったが山々の中腹から上は雲の中だ。赤い橋から林道を30分弱進むと広場があってそのすぐ先が行人滝だ。しばらく進むと地道となり、林道終点(矢納谷出合)から錆びた金網の橋で矢納谷をおそるおそる渡る。下半身ビショビショになって濡れたブッシュを過ぎ、杉林の急坂を登ると地蔵の祠だ。きょうの安全を祈ってから少し登ると道が矢納谷方向と上多古川方向に分岐している。ネット情報では上多古川に沿って行っては駄目とあったので、矢納谷方向へ進んだ。P927から離れるばかりなので元の分岐まで戻り上多古川沿いにしばらく進むと、阿古滝と今宿洞辻分岐表示があり、阿古滝めざして尾根筋をジグザグに直登した。ワンステ尾のP927の横を通り尾根筋をなだらかに登ると多治良渕と阿古滝分岐表示があり、阿古滝方向へ登った。なお、多治良渕は双竜ノ滝や洞門ノ滝辺りの淵で、沢屋さんのための表示らしい。この辺りから岩壁の下をへつる所が多くなり赤テープを探して右往左往して進む。ガスのため見え難く、頼みのGPSは衛星信号をキャッチできず、地形図とにらめっこだが細かい所は勘が頼りだ。特に小谷を横切る所ではテープも行方不明となったり、阿古滝手前の尾根を迂回する所では倒木で前進不能、後の岩壁の下に赤白のザイルを見つけ、何とか岩壁を迂回して尾根を越え阿古滝手前の沢で赤テープと合流したが、正解ルートは不明だ。後は小さな沢を渡り赤テープ通りに岩稜を下ると阿古滝横の岩壁の滝展望所だ。木の隙間から雄大な阿古滝が眺められる。迷いに迷ったため矢納谷出合から阿古滝まで4時間半もかかってしまった。計画より2時間も遅れ、迷走に体力を消耗してバテバテだ。ルートが明確でない勝負塚山経由での下山は検討の要ありだ。


 (勝負塚山登山口の赤い橋)     (林道終点付近)        (金網橋で矢納谷を渡る)

  (地蔵の祠の横を登る)   (矢納谷の踏み跡は行き止まり)     (矢納谷の番人)

  (阿古滝と今宿洞辻分岐)     (杉林を直登する)       (阿古滝と多治良渕分岐)

    (山腹をトラバース)       (倒木の崖で進退窮まる)      (近くにザイル発見)

(阿古滝手前尾根をショートカット)(滝の一つ手前の沢で道合流)    (阿古滝横へ下る)

 (木の間から豪快な阿古滝)   (阿古滝の上の流れを渡る)     (地蔵尾根を登る)

 滝の落ち口横の岩稜の隙間を抜けると滝の上の疎林帯の広場だ。流れを渡り対岸の地蔵尾根を赤テープ通りに登る。ここからは律儀にテープが付けられているが真っ直ぐな尾根を登るだけなので迷うことはない。アシウスギのような古木の残るシャクナゲ尾根をバテた身体に鞭打って休み休みフーフー言いながら登る。途中にはミズナラやブナの見事な谷間もある素晴らしい道だ。なだらかになると奥駈道と合流する投地蔵辻だ。計画では投地蔵辻11時だが、13時になったので山上ヶ岳経由登山道のない勝負塚山は中止し、山道のハイウエー柏木道で上谷へ下ることにした。ここからはなだらかな奥駈道で小笹宿を過ぎ、きょうの最高点の竜ヶ岳の肩をかすめて阿弥陀ヶ森の女人結界門の所で奥駈道と別れる。ガスが晴れないので伯母谷覗も通過、沢筋を横切る所だけ岩稜の悪路だが、後は長い長いなだらかな尾根道を下れば、柏木分岐を経て上谷の久久納智神社前の広場だ。幸運にも配水場の所で地元の車に拾ってもらい林道分岐まで便乗、少し歩いて赤い橋へ帰り着いた。帰りは途中の温泉にも入らず往路と同じ経路で帰阪した。

 あまり天候が良くなくガスった山行だったが、矢納谷出合から阿古滝までのワンステ尾を迷いながらもたどることができた。ワンステ尾の岩稜越え、荘厳な阿古滝、地蔵尾根の広葉樹林や杉大木など見事な自然いっぱいの一日だった。

(シャクナゲや杉大木尾根を登る)(広葉樹林の緑の谷が広がる)(ミズナラやブナの急坂を登る)
 
   (奥駈道に近付く)       (奥駈合流点の投地蔵辻)    (なだらかな奥駈道を行く)

      (小笹宿)           (竜ヶ岳付近を行く)      (阿弥陀ヶ森の女人結界門)

   (柏木道と奥駈道分岐)   (なだらかに支尾根を下る)   (何も見えない伯母谷覗)

(枯れたコバイケイソウの谷を下る)(どこまでもなだらかに下る) (手前は上谷、正面はムネ山)

    (杉植林帯を下る)      (少し平地のある天竺平)     (上谷と柏木分岐)

★道端の花

     ドクダミ(林道)         ヤマアジサイ(林道)      フタリシズカ(P927)

      ?(P927)         ギンリョウソウ(P927)     ツルアジサイ(地蔵尾根)

   サラサドウダン(投地蔵辻)     ヒメレンゲ(小笹宿)      ハナニガナ(伯母谷覗)

   コアジサイ(天竺平)        ガクウツギ(林道)      キツネノボタン?(林道)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡:林道終点から阿古滝までの軌跡は多少不正確です)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  洞川、弥山

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