鉄山(1563m)弥山(1895m)八経ヶ岳(1914.9m)

 

★ひとこと   「天女花を求めて大川口から鉄山を経て八経ヶ岳へ」

天女花

★行った日   2008年7月7日(月)  曇  単独
        
★コース

高槻4:57(近畿道、西名阪)=柏原IC(R165、R309)=トンネル西口7:39=7:50大川口7:59→9:22P1251 9:38→10:29(1563m)鉄山10:40→香精山?11:09→12:04(1846m)修覆山12:12→(1895m)弥山12:57→弥山小屋13:00→13:32(1914.9m)八経ヶ岳13:45→弥山小屋14:13→聖宝ノ宿14:46→弁天ノ森15:12→奥駈道出合15:28→トンネル西口16:10=自転車=16:34大川口16:45(R309、県道)=洞川温泉(県道、R309、R165)=柏原IC(西名阪、近畿道)=高槻21:00

 大川口(おおこぐち)から鉄山を経て八経ヶ岳にてオオヤマレンゲを訪問し、帰途、トンネル西口から新規購入の折りたたみ自転車で大川口まで快走の計画だ。R309を通る時はいつも道の駅「黒滝」でピリカラ串刺しこんにゃくを食べるのが習慣だ。これがうまいのでお試しあれ!。川合を経てR309を南下、トンネル西口に自転車を置いてから大川口まで戻って、空地に駐車。四国、九州は梅雨明けだが、関西は梅雨の中休みにもかかわらずまわりの峰々は雲の中だ。
 前回登った時に比べて鉄山を訪れる人が多くなったらしく明確な踏み跡が山頂まで続き、赤テープもこまめに付いていた。登山口から急坂の連続だ。標高1000メートル付近の岩テラスから正面にバリゴヤの頭を初め神童子谷の奥に山上ヶ岳がかすかに望めたが、きょうは山並みの展望は諦めたほうが良さそうだ。引き続き雑木林の急な尾根を登りシャクナゲの茂る岩稜を越えると草原の鞍部に着く。帰りに通る予定の奥駈の稜線が霞んで見えている。木の根の絡まった稜線を越えてトラロープの急坂を登ると鉄山頂上だ。2、3人でいっぱいになる山頂からは南西のみ視界が開け、川迫川(こうせいがわ)の流れが眼下に霞んで見えているだけだった。
 山頂から急坂を下ると短い笹原の鞍部だ。シャクナゲの茂る疎林帯の小ピークを越えて、草地の尾根をなだらかに登る。振り返るとガスに霞む鉄山の鋭いピークが見え、その彼方に行者還岳がかすかに浮かんでいた。この辺りからトウヒやシラビソの林が目立ち始め、羊歯原林床の薄くなった踏み跡をたどる。幾筋も踏み跡があり途中でなくなるものもあるので迷路のようだ。方向を決めて無理やり樹林を登ると低い針葉樹と露岩が散在する修覆山ピークだ。表示もない小さな平地で展望もあまりよくない。


  (大川口鉄山登山口)      (標高千米付近のテラス)    (テラスから山上ヶ岳方面)

  (雑木林の急坂を登る)      (木の根の稜線を登る)        (丸い尾根を登る)

  (広葉樹林の急坂を登る)     (草原の鞍部で一息つく)      (霞む奥駈の稜線)

 (根の露出した針葉樹林を行く)   (トラロープの急坂を登る)      (狭い鉄山頂上)

    (緑の鞍部を行く)         (雑木林を登る)        (原っぱの尾根を登る)

 (ガスに霞む鉄山を振り返る)  (羊歯林床の針葉樹林を行く)     (針葉樹林を登る)


   (修覆山展望地点)         (修覆山山頂)      (倒木一歩手前のトウヒ林を行く)

 山頂からトウヒの林を下ると難物の倒木帯だ。倒木を乗越えたり迂回したりして道なき道を進む。やがて見え出した小高い丘の弥山を目標にトウヒ倒木帯を乗越え、やっと山頂の神社にたどり着いた。八経ヶ岳を眺めつつ稜線をなだらかに下ると真新しい鳥居の建つ弥山小屋だ。きょうは週日だがオオヤマレンゲの最盛期とあって沢山の登山者で大賑わいだ。小屋から東へトウヒやシラビソの茂る稜線を下り、さわやかな疎林帯の鞍部にあるオオヤマレンゲ保護柵のゲートをくぐる。カラマツソウが咲き揃い、オオヤマレンゲが最盛期を迎えていた。関係者の保護努力のお蔭で5年前に見た印象より増えているように感じた。天女花帯を通り抜けて登りつめると近畿地方最高峰の八経ヶ岳山頂だ。ガスのため展望がきかず、南にトウヒの倒木林の彼方に明星ヶ岳、北に弥山が見えるだけだった。沢山の登山者と行き交いながら弥山小屋まで戻り、奥駈道で聖宝ノ宿、弁天ノ森を経てトンネル西口へ下山した。ここで自転車を回収、下り坂を涼風を浴びて快走したがすぐに後輪のブレーキが利かなくなり、以降、前輪ブレーキのみでそろそろと大川口へ帰り着いた。やはり本番前のトライアルが大切なことを痛感した。帰りに途中の洞川温泉に寄り道し、汗を流してからいつものコースで帰阪した。

 朝から蒸し暑い日だったので鉄山の急な登りがきつくしんどいバテバテの山行だった。鉄山から弥山までの縦走路は2年前に比べてテープも増えて判り易くなっているが、修覆山周辺から弥山にかけて、特にガスった時には細心の注意が必要だ。梅雨時らしくガスに覆われた展望のない一日だったが、七夕の日に清楚な姿の天女花に逢えたので大満足だった。

(倒木トウヒを乗越えて進む)      (トウヒの墓場)           (弥山頂上)
 
 (弥山から八経ヶ岳を望む)    (弥山小屋と新しい鳥居)     (さわやかな鞍部を行く)

  (清楚なオオヤマレンゲ)  (今が真っ盛りのオオヤマレンゲ)     (八経ヶ岳山頂)

 (小屋前の苔むす針葉樹林)   (白骨のトウヒ林を下る)       (丸太階段を下る)

  (さわやかな疎林帯を下る)      (聖宝ノ宿跡)             (弁天ノ森)

 (奥駈道トンネル西口分岐)      (急な支尾根を下る)     (トンネル西口登山口)

★道端の花

    カンボク(P1251)        コナスビ(P1251)         ミズキ(修覆山)

   カラマツソウ(八経ヶ岳)     オオヤマレンゲ(八経ヶ岳)     ?(八経ヶ岳)

      ?(八経ヶ岳)       オオヤマレンゲ(八経ヶ岳)   ミヤマバイケイソウ(聖宝ノ宿)

    ニガナ(弁天ノ森)      コアジサイ?(トンネル西口)  ヤマアジサイ(トンネル西口)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  弥山

Homeへ